紫外線とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の防止に伴い、紫外線(UV-C)の照射による除菌・ウイルス不活性化技術が注目されています。

紫外線とは、100 ~400 nmのヒトの目に見えない光線(不可視光線)です。太陽からの日射は、波長の長さによって、赤外線・可視光線・紫外線に分類されます。紫外線(UV)の中でも、波長の長いほうからUV-A・UV-B・UV-C と大きく3つに分けられます。

UV-Cによる不活化能力でウイルス・菌を殺菌

UV-C光は微生物(細菌、ウイルス、バクテリアなど)のDNAとRNAを破壊する能力があります。フィリップスのUV-C光線はピーク波長が253.7nmにあり、UV-Cの殺菌効果が最大化する265nmの近傍に設計されてるため、高い殺菌力を誇ります。

新型コロナウイルスに対するUV-C光源の有効性が実証

ボストン大学国立新興感染症研究所では、COVID-19を引き起こすウイルスであるSARS-CoV-2の不活化について、フィリップスのUV-C光源の有効性について実証が行われました。

検証の結果、5mJ/cm2 の積算光量でSARS-CoV-2が、6秒間で99%不活化したことが確認されました。上記の結果に基づき、25秒間の積算光量を22mJ/cm2に設定したところ、99.9999%不活化することが確認されました。

フィリップスUV-C 殺菌機器シリーズ

UV-C デスクライト

小規模店舗やオフィス、一般家庭での利用に適した卓上UV-C殺菌照明です。UV-C デスクライトは、UV-Cを直接照射するため、無人状態での使用が必須となります。

 

UV-Cの直接照射を防止する高感度の人感センサーやタイマー、音声による操作ガイドなど、安全性に配慮した機能を搭載しています。

 

人感センサーは、人やペットがセンサー検知範囲に侵入すると、スタンバイ状態に戻るか、強制的にランプ電源が遮断され、かつ半径5m外に基準以上のUV-Cが放射されないよう設計されています。内蔵タイマーは、居室の広さに応じて使用時間を設定することが可能です。

UV-C 室内空気殺菌器

機器下部の吸気口から室内の空気を取り込み、UV-C光で殺菌した清浄な空気を機器上部の排気口から排出します。UV-C光は外部に漏れず、有人環境でも24時間安全に使用が可能です。

 

コンセントに接続するだけで使用できるため、設置の手間がかからず、シンプルなインターフェイスで、タイマー設定(30/60/120分/常時運転)や、3段階の風速設定が簡単に行えます。

 

実地テストにより、約80m3の室内で2時間運転させるだけで、98.0%以上殺菌されることが確認されています。

UV-C 上層空気殺菌器

天井や壁面に設置し、室内空気の殺菌を行うUV-C殺菌器具です。天井取付タイプは4方向へ、壁面取付タイプは1方向へ、それぞれUV-C光を放射し上層の空気を殺菌するため、人が滞在する場所での常時使用が可能です。

 

空気の自然対流を利用し、室内全体を殺菌ことで、電動ファンを不要としており、メンテナンスの手間がかかりません。エアコンの吹き出し口やドアの近くに設置することで、上層の空気がより循環され、殺菌効率を高めることができます。

 

天井高2.5~4.0mの室内において、最大50㎡あたり1台の設置がおよその目安となります。(左図)

導入事例

国内外問わず、オフィス・商業施設・医療機関など様々な場所で使用されています。

UV-C殺菌照明を安全にお使いいただくために

● 薬品を用いた殺菌手法と同様、UV-Cの使用にあたっては安全に配慮する必要があります。UV-C光は人体やペット、植物などの生き物に有害であり、適切な防護措置が求められます。
● 皮膚に直接照射すると日焼けのような炎症が引き起こされる恐れがあります。また、直視すると角膜炎のような症状を起こし強い痛みを伴う恐れがあります。いかなるときも人体への使用はしないでください。
● また、長期間にわたってUV-Cを使用すると、プラスチック素材の変色や塗装剥がれが生じる恐れがあります。
● フィリップスUV-C機器は、適切なUV-C光設計だけでなく、多重の安全機構を標準装備しており、健康被害リスクの最小化を図っていますが、使用にあたっては「取扱説明書」を必ず読み、目的以外の使用はしないでください。