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クラウドアナリティクス

CrowdANALYTIX - 対談記事 - 株式会社丸和運輸機関様

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運送車両の配車最適化を目指し、発注量予測の共同研究を開始
――トライ・アンド・エラーで一歩ずつ着実に推進するDX

運送車両の配車最適化を目指し、発注量予測の共同研究を開始

株式会社丸和運輸機関は、3PL(サードパーティロジスティクス)を中心とするロジスティクス企業だ。事業としてはEC・常温物流、食品物流、医薬・医療物流の3つのドメインを事業領域としている。創業52年に及ぶ同社は物流における「人」と「車」の課題解決に向け、取引先店舗の発注量をAIで予測するプロジェクトを始動した。本記事では、同社でプロジェクトを牽引するDX推進部の千須和学部長(情報システム本部長兼任)、平林祐貴課長、朴賢姫氏、本プロジェクトを伴走する立場で支援するマクニカからネットワークスカンパニー バイスプレジデント兼DX事業部長の吉井奉之氏とDX事業部AIビジネス部の平原郁馬氏に参加いただき、座談会を開催した模様をお届けする。

AIによる店舗発注量予測の3つのポイント
  • 配車の効率化・人員配置最適化・その他システム連動に向け予測モデルを構築
  • グローバルなデータサイエンティストのリソースで支援
  • 現場のニーズに根ざした取り組みでDXを積極推進
千須和 学氏

株式会社丸和運輸機関
情報システム本部 本部長
千須和 学氏

平林 祐貴氏

株式会社丸和運輸機関
DX推進部 課長
平林 祐貴氏

朴 賢姫氏

株式会社丸和運輸機関
DX推進部
朴 賢姫氏

現場の非効率と属人化の課題解決に迫られる物流業界

吉井氏 初めに、物流業界を取り巻く概況と、それを踏まえたDX 戦略についてお聞かせください。

千須和氏 物流業界は、昨今のECの隆盛もあって運ぶ物自体はどんどん増えているのですが、一方では人手不足という深刻な課題も抱えています。言うまでもなく人がいなければ物を動かすことはできません。とりわけ日本は少子高齢化による労働人口減少で、物を届けるドライバーも、倉庫内で働く人も、今後さらに不足していきます。加えて、属人化している業務も数多くあるので、デジタル技術やAI 等の最新テクノロジーを積極活用し、効率改善にチャレンジしていかなければなりません。当社も個人宅へのラストワンマイルビジネスが急拡大して人手不足は一層切実になっているので、デジタルによる変革は待ったなしの状況です。

2020 年7 月に全社タスクフォースとしてDX 推進プロジェクトを立ち上げ、物流現場の非効率や属人化している部分をデジタルで解決する取り組みをスタート。続いて2021 年4月、DX 推進部を発足させました。DX 推進部は各現場の課題を吸い上げ、外部ベンダーとも協力して研究開発を進めながら、その成果を現場に適用していくことがミッションです。

吉井氏 業務効率化はもちろん、事業を持続的に成長させていくためにも、デジタルを積極的に活用していくことが重要です。デジタルにできるところはデジタルに任せ、人は人にしかできない業務にアサインする。ベンダーとしてはそうした方向性でDXを支援していきたいと考えています。

「人」の部分でいうと、日本は人口減少社会であることに加えて、言語バリアがきわめて高い社会であり、たとえば人手不足対策で海外の技能実習生を呼んでもコミュニケーションを取りにくいことが大いにあります。そうしたところも、まさにデジタル技術で解決していける部分でしょう。

トップダウンと積極発信で全社的にDXを推進

千須和氏 物流業界は、他の業界と比べるとDXの進みが遅いのではないかと感じます。当社もそうですが、現場にはまだまだ気合と根性でなんとかしようという風潮も残っています。とはいえ、それも限界があります。当社は2040 年に売上高1 兆円を目指す長期ビジョンを掲げているのですが、現在はその10 分の1 程度。ここから10 倍増を実現するには精神論では間に合わないので、さまざまな部分でデジタルを駆使していかなければならない段階に来ています。

吉井氏 御社でのDXの浸透は、いまどのような段階にありますか。

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