セキュリティデータパイプラインプラットフォーム(SDPP)製品のリーダー「Cribl社」のご紹介
はじめに
本記事では、セキュリティデータパイプライン製品(以降SDPPと記載)のリーダーポジションであるCribl社のご紹介をさせていただきます。
Cribl社概要
| 社名 | Cribl,Inc. |
| 設立 | 2018年 |
| 創設者 | Clint Sharp(CEO)/ Ledion Bitincka(CTO)/ Dritan Bitincka(CPO) *3名とも大手SIEM企業出身 |
| 本社拠点 | サンフランシスコ |
| 従業員数 | 非公開 |
| 資本金 | 600,000,000USドル |
| Webサイト | Cribl: The Data Engine for IT and Security |
| 外部評価 | 2023,2024 Forbes Cloud 100 選出 / 2024 Redpoint InfraRed 100 選出 |
| 導入実績 | Forbes Global 100社中35社導入 / Fortune1000社中24%が導入 (2025/9/17時点) |
Cribl社ハイライト
3年半でARR(年間経常利益)1億ドル達成(ケンタウルス企業指標を達成)
ケンタウルス企業とは評価額が10億ドル以上かつARRが1億ドル以上の企業を指し、ユニコーン企業(評価額10億ドル)の7倍の希少性があるといわれております。 Cribl社は2023年10月にケンタウロス企業としての地位に到達しており、これはインフラストラクチャ企業としては4番目の速さとなっています。現在(2025/9/17時点)はARR2億ドルも達成しており、この成長性の高さはCribl社の注目ポイントの一つだと言えます。
シリコンバレーのトップベンチャーキャピタルからの3億ドルを超える資金調達
Cribl社が受けている投資の規模もまた、同社の注目ポイントの1つです。2024年に実施された大規模な投資により、Cribl社の総資本は6億ドルを超えました。同投資計画にはGIC、CapitalG、IVP、CRV 等の大手ヘッジファンドが参加・多額の投資を行っており、業界から高い期待感を寄せられていることが伺えます。
Splunk出身の経営陣
創設者の3名は全員SIEM企業出身で、技術的なバックグラウンドと深いSIEM製品への知見を兼ね備えています。CEOであるClint Sharp氏は大手SIEM企業やIT企業での勤務経験を持ち、IT運用やSIEM運用等についての知見が豊富にあります。また、自らが創設したCribl社をユニコーン企業となるまでに成長させるなど、経営についても卓越した人物だと言えます。
Cribl社の圧倒的成長の理由
- 圧倒的なデータ連携製品数
Cribl StreamはSplunk・Elastic・Kafka・CrowdStrike・Datadog・Elasticなど様々なログ転送先と、ログソースに対してシームレスなデータ連携が可能です。これらのプリセットされたコネクターによる簡素なデータ連携もまたCriblが成長している理由の一つです。コネクターの用意がない場合でもプロトコル単位での連携が可能となり、複雑なログ連携上の課題を解消します。 - データ連携のリアルタイム性
Criblが圧倒的な成長を遂げている理由は他にもあります。それが、データ連携のリアルタイム性とデータの加工処理能力です。ほかのパイプライン製品ですと、大量のリアルタイムデータをストリーム処理することがメインの役割とする場合もあります。しかし、Criblであれば、大規模なデータを複数の宛先に連携しつつ、適切なデータの変換・フィルタリングなどを可能にします。 - 環境の柔軟さ
Criblのほかにデータパイプラインとしての機能を持つ製品は複数ありますが、なぜ、Cribl社はここまで圧倒的な地位と成長率を確立しているのでしょうか。60,000人以上のアナリストが購読するセキュリティ雑誌の著者はその理由の一つとして、Criblが対応できる環境の柔軟さをあげています。Criblはハイブリット・Cloud・オンプレミス環境に対応しており、複数環境にまたがる構成も扱うことができます。また、「すべてのベンダーの中で最も幅広い製品と機能を備えている」との評価もしており、Criblを他製品と比べた際のポテンシャルについては第三者機関からも高く評価されています。
マクニカとCribl社ビジネスについて
弊社は2024年Cribl社とディストリビューター契約を結びました。現在は国内唯一のディストリビューターとして事業を行っており、国内での導入実績も複数ございます。今後も国内唯一のディストリビューターとして、弊社が強みとする「技術力」を活かし最適なデータパイプラインを提供するために尽力してまいります。
国内で初めての日本語保守・構築支援サービスを開始
代理店として培った技術やナレッジをCriblユーザーの皆様に提供すべく、弊社は本年(2025年)より国内初の日本語保守を開始いたしました。24/365保守サービスも同時に開始し、ユーザー様がCriblを安心してご利用いただけるような環境を整えております。また、導入から運用上の利活用に至るまでの支援サービスも行っており、お客様の環境でCriblを実装し、利活用するまでの伴走支援も提供しております。
まとめ
本ブログでは、SDPP領域のリーダーポジションであるCribl社についてその全貌をお伝えいたしました。Cribl製品が持つ強みやユースケースについても今後同ブログでご案内させていただきますので、是非ご覧ください。
また、本製品およびサービスにご興味がありましたら、是非弊社宛にお問い合わせください。
参考資料
- 経歴
リーダーシップ - 選択の力を可能にする - Cribl - 資本金
(Cribl が 3 億 1,900 万ドルのシリーズ E を 35 億ドルの評価額で完了し、エンタープライズ データ市場に革命を起こす) - 評価
(Cribl Corporate Overview) - ケンタウロス企業
(ケンタウロスレポート - Bessemer Venture Partners) - 成長性
(Cribl は 4 年足らずで年間経常収益が $100M を超えました - Cribl) - Clint Sharp について
Clint Sharp - Francis Odum氏
マーケットガイド2025:セキュリティデータパイプラインの台頭とSIEMの進化方法 - CodestudyNet
Cribl と Kafka: 包括的な比較 |CodeStudy.net
お問い合わせ・資料請求
株式会社マクニカ Cribl 担当
- TEL:045-476-2010
- E-mail:cribl-sales@macnica.co.jp
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