セキュリティデータパイプラインプラットフォーム(SDPP)製品のリーダー「Cribl Stream」の機能紹介
目次
はじめに
本記事では、セキュリティデータパイプライン製品(以降SDPPと記載)のリーダーポジションであるCribl社の「Cribl Stream」のご紹介をさせていただきます。
データパイプラインの最適化に必要な要素とは
Cribl Streamは、データパイプラインを担う製品ですが、このデータパイプラインの最適化には3つの重要な要素があります。
1つ目がデータパイプラインの一元化です。これにより、データの流れを一貫して管理し、効率的なデータ処理が可能になります。
2つ目が柔軟なデータ加工です。多様なデータ形式に対応し、必要に応じてデータを変換・フィルタリングする機能が重要です。
3つ目が再現性のある運用を実現できることです。これにより、データ処理の一貫性が確保され、運用の属人化を防ぐことが可能になります。
次項からはデータパイプラインを整備することでどのようなメリットを得ることができるのかを解説していきます。
データパイプラインの最適化によるメリット
では、データパイプラインを整備すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1つは業務効率の向上です。データの収集・加工・分析が自動化されるため、手作業によるミスや時間の浪費を防ぎ、不要な工数の削減が可能になります。
2つ目はデータ品質の向上です。一貫した処理ルールにより、重複や欠損のない信頼性の高いデータが得られ、分析結果の精度向上も期待できます。
3つ目がスケーラビリティの確保です。データ量が増えても柔軟に対応できる構造を持つだけでなく、適切な宛先へのルーティングも可能なため、将来的な拡張や新規システムとの連携が容易になります。
Criblが可能にすること
1.データソースとのシームレスな連携
Cribl Streamは、多様なデータソースとのシームレスな連携を実現します。ログ・メトリクス・トレースなど、あらゆる形式のデータを一元的に収集し、統合することで、データのサイロ化を防ぎます。これにより、異なるシステムからのデータを簡単に統合し、リアルタイムでの分析やモニタリングが可能になります。
2.データ送信先とのシームレスな連携
Cribl Streamは、データ送信先とのシームレスな連携も強力にサポートします。データを必要な形式に変換し、適切な送信先にルーティングすることで、効率的なデータフローを実現します。これにより、データの転送や配信がスムーズに行われ、システム全体のパフォーマンスが向上します。必要なデータを必要な場所に送る、を可能にするのがCribl Streamです。
3.直観的なUI操作
Cribl StreamのUIは、直観的で使いやすいデザインが特徴です。視覚的な操作が可能なダッシュボードを提供し、連携製品の選定やパイプライン設定の操作も簡単に行えます。これにより、データ加工の高度な知識がなくとも、迅速にシステムを導入し、運用することができます。アプリケーション管理者やセキュリティ担当者といったデータ運用を専門としていないユーザーも想定しているのがCribl Streamの強みの一つです。
4.データの一元管理
Cribl Streamは、データの流れを一元管理することで、SIEM運用の高度化・効率化を可能にするツールです。データの収集・変換・送信を一貫して管理しつつ、データのエンリッチメントや構造化・リアルタイムでのデータモニタリングを行う事で、SIEM調査時間の短縮や精度の向上に貢献し、セキュリティ監視体制の安定性と信頼性を向上させます。
まとめ
記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。今回は、Cribl Streamの機能についてご説明させていただきました。Cribl Streamによるデータの一括管理・加工・エンリッチメントこそがこれからのSIEM運用のあるべき姿だと言えます。導入事例や費用等、製品の詳細についてご興味を持たれた方は、是非お気軽に弊社までお問い合わせください。
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