世界的に増加するサプライチェーン攻撃や標的型攻撃をはじめとした脅威の高度化により従来型アンチウイルスに頼ったセキュリティ対策の見直しが急務に

埼玉県久喜市に本社を構える株式会社エフテックは、自動車足廻り機能領域の専門メーカー。1959年に本田技研工業株式会社との取引が始まったことをきっかけに、オートバイや自動車の部品を受注するようになり、以後急成長を遂げた。現在は、国内外主要自動車メーカー向けに幅広く部品生産を手掛けており、海外での売上が9割を占める。同社の特長について生産本部　情報システム部部長の新正二郎氏は「当社では部品の設計から試作・試験・量産・品質保証まで一貫して行っています。最大の強みは、高品質で低価格な部品をグローバルに提供できる研究開発力と生産技術力を有していることで、徹底した品質管理はユーザーからも高く評価されています」と語る。
さて同社では、2021年よりセキュリティ対策の見直しを検討することになった。その背景について新氏は次のように語る。

「コロナ禍以降の働き方の変化に伴い、標的型攻撃の脅威がこれまで以上に高まってきました。実際、被害を受けた事例も耳にしていましたし、自動車工業会でもガイドラインの見直しがありました。当社ではこれまで従来型のアンチウイルスソフトを利用してきましたが、日を追うごとに巧妙化する標的型攻撃への防御として十分なのか、また侵入されてしまった際の対処はどうすればいいのかを考えると、不安を覚えざるを得ませんでした」

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