Food Agri Tech Incubation Baseとは?
Food Agri Tech Incubation Baseとは、食と農の記憶を未来につなげるべく、事業や企業の枠を超えて新しい価値を生み出すオープンイノベーション空間です。
新横浜駅徒歩10分の、マクニカ本社オフィス横に立地しています。
新規就農検討者向けのわさび植物工場視察、社外パートナー企業向けの環境制御型農業をテーマとしたPoCを実施することが可能です。
Food Agri Tech Incubation Base周辺にはウッドデッキを設けており、カジュアルな打ち合わせやパーティの実施、地域との交流活動が可能です。
構成
Food Agri Tech Incubation Baseは、NEXTAGE社のわさび栽培モジュールをベースとしています。
40フィートの冷蔵コンテナ内に水耕栽培用の棚を設置し、植物栽培に適した波長を出力可能なLED、CO2ボンベ/エアコン/チラー等の環境制御技術が搭載されています。
栽培室内は、①栽培エリア、②共創エリアの二つに分かれています。
栽培エリア
自然環境では栽培に2年かかる“真妻わさび”という最高級品種を、成長に適した環境に自動制御された植物工場で促成栽培しながら、わさび栽培モジュールの今後の量産に向け、NEXTAGE社と共同開発を行うエリアです。
植物工場におけるわさび栽培を社員自ら実践・学習していくことで、課題を発見しつつ、オペレーションや栽培環境制御の改善を行います。
共創エリア
わさび栽培に限らず、水耕栽培や環境制御型農場をテーマとしたPoCが実施可能なスペースです。Cyber 各種ハードウェア、ソフトウェアはサンドボックスとして利用することができるので、失敗を積み重ねながらもスピーディに、泥臭く挑戦ができる場が整っています。
空気質モニタリング AiryQonnect
マクニカにて開発したモジュールで、温湿度、CO2、PMを高精度に測定可能です。今後、高密度気流シミュレーションを実験予定です。
エッジAIモジュール「SENSPIDER」
マクニカにて開発したモジュールで、アナログセンサーI/Fを持ち、入力結果をエッジAIで分析した結果を出力することが可能です。
次世代植物工場、水耕栽培に関する共創PoCテーマを募集しております!
環境データ・生育データのAI解析、解析結果の実行、作物病気診断、養液成分分析、栽培品目の変更など、PoCテーマを広く募集しています。
まずはアイデアベースから相談したい、植物工場内で実際に自社設備を試してみたいなど、もしご興味あれば、下記よりお問い合わせください。
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※ 2023年11~12月開催の「MET2023」の講演を基に制作しています。