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Island

アイランド

ビジネスニーズに応えるAIソリューション

2022年後半にOpenAIのChatGPTがリリースされて以来、生成AI、特に大規模言語モデルは世界中で注目を集めています。これらのモデルは、情報を素早くまとめたり、コンテンツを作成・編集したり、研究をサポートしたり、複雑な質問に対して人間らしい回答を提供する能力を持ち、働く人々の作業速度と効率を向上させています。

生成AIは、長くて単調な作業をAIモデルとの短時間の対話で完結させられるため、組織にとって大きな利点となります。しかし、知的財産やデータプライバシーに関する懸念から、多くの企業がこの強力なツールの導入を控えています。本稿ではそういった懸念を払しょくする「Island AIアシスタント」について解説します。

Island AIアシスタントとは何か?

Island AIアシスタントは、Microsoft Azure OpenAI Servicesを基盤とした対話型生成AIツールで、Island Enterprise Browser上で利用できます。ユーザーはこのAIアシスタントを使ってコンテンツの作成や校正、データ分析など企業のニーズに応じた活用が可能です。ITおよびセキュリティチームにとっては、可視性の向上やデータ保護、事前設定されたプロンプトやRetrieval-Augmented Generation(RAG)によるAIの最適化といった利点があります。他の一般的なAIツールとは異なり、Island導入企業では、生成AI用のアカウントを作成する必要がなく、追加のインストールも不要です。

現場のユーザー向けに開発されたソリューション

ブラウザは現代の職場環境の中心であり、ユーザーはよりシンプルで生産的に仕事を行うことが求められます。 Island Enterprise Browser はそれを実現するのに最適なソリューションです。AIアシスタントはブラウザに完全に統合されており、ユーザーは日常業務に生成AIの機能をスムーズに取り入れることができます。

クイックアクション

ウェブページとAIアシスタントのチャットインターフェースを素早く簡単に切り替えることができます。任意のテキストをハイライトし、右クリックメニューからアシスタントを開くことが可能です。その後、ユーザーはテキストについての会話を始めたり、要約、説明、短縮、箇条書きリストへの書き換えなどのクイックアクションを選択できます。

Retrieval Augmented Generation(RAG)

AIアシスタントは、RAG(Retrieval-Augmented Generation)を活用して会社のデータにアクセスできるように設定可能です。これにより、AIアシスタントはこの連携された社内情報に基づいて回答を提供し、サポートドキュメントへの直接リンクを提供することで、ワークフローを最適化できます。例えば、カスタマーサポートの担当者は顧客の問題解決策を検討するために社内の過去ケースに検索をかけることが可能です。また、データアナリストはレポートに関連するデータセットを特定する際に活用できます。

これらの機能により、AIアシスタントはユーザーの仕事をよりシンプルで生産的にし、ストレスを軽減します。

業務向けに開発された生成AI

Islandは企業における業務向けに作られており、Island AIアシスタントも例外ではありません。データ制御とプライバシーから、可視性とブランディングまで、AIアシスタントを用途に合わせて調整できます。

高い可視性と柔軟な制御

AIアシスタントは、ブラウザ上のすべての操作において監視および監査が可能です。当然、ユーザープライバシーを保護したい場合はこの機能を無効にすることもできます。また、組織が持つ機密データの保護および制御のための包括的な機能も搭載しています。データ入力はポリシーによって管理され、AIアシスタントに入力できるデータを細かく制御することが可能です。また、データが業務アプリケーションとAIアシスタントの間でどのように移動するかを管理するためのデータ境界も設定できます。

高いカスタマイズ性

AIアシスタントは、組織のニーズに合わせてカスタマイズでき、以下はカスタマイズ項目の一例です。

  • 事前設定されたプロンプト:AIアシスタントの動作やユーザーへの応答をカスタマイズ
  • AIアシスタントの名前、アイコン、ウェルカムメッセージ:AIアシスタントを組織独自のものとして設定
  • 質問の例を表示:ユーザーがAIアシスタントを開いた際に、質問の仕方の例を表示
  • ドメイン固有の知識:RAGを使用して、AIアシスタントに組織特有のドキュメントや情報へのアクセスを提供

データプライバシー

多くのAIベンダーは、その利用規約として入力されたプロンプトに含まれるデータを、AIモデルのトレーニングに使用する許諾を定めています。AIを利用する際にこの利用規約に同意することは必須要件となりますが、データプライバシーの観点においては同時に重大なリスクを伴います。

Island AIアシスタントはMicrosoftのAzure OpenAIサービスを基に開発されています。Azure OpenAIのデータプライバシーポリシーは、消費者向けAIベンダーに比べてよりセキュアで、企業活動の用途に適しています。プロンプト(入力)や完了(出力)は他の顧客やOpenAIに提供されることはなく、MicrosoftやOpenAIによってAIモデルの改善に使用されることもありません。また、Azure OpenAIはOpenAIが運営する他のサービスとデータの共有を行わないため、高い機密性を誇ります。

すべてのAIサービスの利用における高い保護機能

Islandには、AIアシスタントやAI、LLMサービスに適用できる制御機能が備わっています。Island AI Protectionは、エンドユーザーのAI利用に対して包括的な保護、ガバナンス、そして意図に沿った回答を提供するために、可視性やポリシー制御、データ保護を一元化して提供します。Island AI Protectionが持つ機能は以下の通りです。

  • AIの利用状況の可視化: ユーザーがどのAIツールを使用しているか、またそれらのツールにどのようなデータを共有しているかを把握
  • 機密データ保護: 承認されていないAIサービスやツールへの機密データの共有を防止
  • AIアプリケーションの制御: 承認されていないツールをブロックし、ユーザーが承認されたツールにスムーズに移行できるように誘導

デジタルワークプレイスの進化

エンタープライズブラウザは、利便性と生産性を向上させるための便利なデジタルワークスペースです。生成AIは多くの組織にとって強力なツールとなっていますが、知的財産、セキュリティ、データプライバシーに関する懸念から、その導入をためらっている組織も少なくありません。

Island AIアシスタントを利用することで、ユーザーは従来の業務形態からAIを活用した新しい業務形態へスムーズに移行することが可能です。さらに、Island AIアシスタントは、組織に合わせてカスタマイズされているため独自のリソースやデータに基づいた回答を提供できます。また、包括的なデータ保護と制御機能が備わっているため、ユーザーが消費者向けAIツールにデータを漏えいさせることを未然に防ぎます。

業務へのAI導入を今こそ始めましょう。Islandがそのプロセスをサポートします。一つの変化があなたの業務を大きく変える力を持っています。

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株式会社マクニカ Island 担当

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