Aruba EdgeConnect SD-WAN(旧Silver Peak)

アルバエッジコネクト(旧シルバーピーク)

Aruba EdgeConnect - ユーザー事例 - ミツカングループ様

Aruba EdgeConnectの導入によりネットワークの逼迫を解消
将来のSaaSの利用拡大などを見据えた環境が実現

導入のポイント

  • ネットワークの逼迫が解消され、遅延などのトラブルがなくなった
  • Web会議の画質と音質が格段に向上し、より密なコミュニケーションが取れるようになった
  • 通信が可視化されたことでトラブルを自分たちで対処できるようになり、プロアクティブ対応も可能になった

Microsoft 365の導入とWeb会議の利用急増によりネットワークに遅延が発生業務にも支障

 1804年、酒粕を原料にしたお酢の製造から事業をスタートさせたミツカングループ(以下、ミツカン)。現在は日本を代表する食品メーカーとして、グループビジョンスローガン「やがて、いのちに変わるもの。」のもと、アジア/北米/欧州とグローバルに事業を展開。今や売上の約半分を海外が占めるようになったという。情報システム部部長の松下美幸氏は、同社の方針について「10年先の未来に向けて、人と社会と地球の健康に貢献し、おいしさと健康をお届けする取り組みを推進しています。このビジョンを実現するためには、マネジメントの質や意思決定スピードの向上を図りながら、全社一丸となって目標に向かうことが不可欠です」と説明する。

 そこで同社は環境整備の一環として、マイクロソフト社の提供するクラウドサービス「Microsoft 365」をグループ全体で導入することにした。
「その目的には、環境の変化へ柔軟に対応できるようにすることがあります。近年ではユーザーが社外とのコラボレーションで仕事をする機会が増えており、従来のクライアント/サーバー(C/S)の閉じたシステムでは、激しい環境の変化に対応できません。そこで当社も、セキュリティをしっかり担保した上で、グローバル標準のクラウドサービスをうまく活用していくことにしました」(松下氏)

 しかし、この導入には意外な副作用があった。多くのユーザーがクラウドサービスを利用することになったため、ネットワーク(WAN)が逼迫するようになってしまったのだ。加えて、コロナ禍への対応に伴い、Web会議の利用が一気に拡大。ネットワークはさらに逼迫し、業務に支障をきたすほどの遅延が発生するようになってしまった。
「ネットワークが使えないと業務に支障を来たすため、システム部門に問い合わせが寄せられる事態に陥りました。また、社外に対しても受注システムのレスポンス低下などのトラブルが発生するようになったのです。
これまではWANの増速で対応してきましたが、今後の需要増も見越した上で継続してWAN増速を行うわけにはいかないので、急ぎWAN環境の見直しを検討することになりました」(松下氏)

わかりやすく必要な情報が揃ったGUI 豊富な知識と高い技術力に基づくサポートなどを評価

 ミツカンは、2020年中ごろから次世代ネットワークについて検討を開始。当初は既存回線の増強を考えたものの、迅速な対応が難しい、柔軟性に欠ける、コストが割高になるなどの問題から早々に断念。将来性まで考慮した結果、SD-WANの採用を検討することになった。

 同社は市場動向や技術トレンドを調べた上で、10前後の製品をピックアップ。そこから5つに絞り込み、最終的に2社の製品についてPoCを実施した。プロジェクトマネージャーを務めた情報システム部 課長の田平浩樹 氏は重視したポイントについて「スピーディかつ簡単に導入できること、迅速なトラブル対応ができるようネットワークの状況を可視化できること、そして適正なコストでした」と説明する。

 PoCの結果、マクニカの提案する「ArubaEdgeConnect( 当時はSilverPeak)」が選ばれることになった。その理由については、Aruba EdgeConnectと他の製品では、可視化に深く関係するGUIの差が大きかったという。SilverPeakGUIはわかりやすく直感的な操作が可能で、表示・設定項目なども同社が欲している情報と一致していた。この点、他社製品では階層を深掘りしないと欲しい情報が得られなかったという。また、設定画面のGUIが秀逸で、同社がネットワーク環境の変更を進める中で、設定変更を容易に行えたことも高く評価した。プロジェクトリーダーを務めた情報システム部主任の市原裕也氏は「こうした点に加え、しっかりしたサポートが受けられるのもメリットでしたね。PoCのときも、マクニカとArubaの豊富な知識と高い技術力には大いに助けられました」と語る。

 なお、当時はSD-WANも新しい技術とされており、手法が確立されていなかったため、同社も導入には不安を感じていた。しかし、マクニカがさまざまな疑問や要望に対し迅速に回答してくれたことで、そうした不安も解消されたという。
「単なる作業代行ではなく、今後私たちが自ら適切に運用できるよう丁寧にアドバイスいただきました。こうしたやり取りを通じ、マクニカへの信頼感はいっそう高まりました」(田平氏)

ネットワークの逼迫が解消し快適なWeb会議が実現通信の可視化によりプロアクティブ対応も可能に

 ミツカンでは202012月にSD-WAN導入プロジェクトをスタート。翌年2月から3月に掛けて、まず、本社、東京、名古屋の3大拠点にAruba EdgeConnectをパイロット導入した。
「通常、パイロット導入は小規模の拠点で実施するものですが、ネットワークの逼迫という喫緊の課題をなるべく解消したかったため、あえてメインの拠点を選びました。そしてMicrosoft 365を各拠点から直接つなぐインターネットブレイクアウトを試したところ、早々に効果を確認することができました」(田平氏)

 パイロット導入が成功したことから、同社は20218月、Aruba EdgeConnectの全国の大規模拠点への展開を決定。9月より導入作業を開始した。20221月よりDCへ導入し、オーバーレイ網の稼働がスタート。3月には対象となる国内すべての拠点への敷設が完了した。全国15の拠点がすべて冗長化されているため、導入は30台に及ぶ。情報システム部の田島憲氏は「バックボーンと接続するCECusto mer Edge)ルーターが入れ替えになるため、工場では生産に支障がないよう深夜などに作業を実施しました。ちょうど時期的にコロナ禍の影響が心配されましたが、マクニカの的確なサポートが受けられたこともあり、導入自体はスムーズに終わりました」と語る。

 今回、同社がAruba EdgeConnectを導入したことで、ネットワークの逼迫が解消され、遅延などのトラブルはなくなった。また、Web会議の画質と音質が格段に向上したという。
「以前は通信が途切れる原因となるため、Web会議での顔出しを制限することもありました。また、会議に後から参加しようとしても、会議に接続できないこともありました。それが今では、気兼ねなくWeb会議を使えるようになり、コミュニケーションの密度も高まっています。また、テレワーク環境も快適になり、働き方にも良い影響が出ているようです。さらに、回線増強と比べた場合のコストメリットも大きいですね」(田平氏)

 このほかの効果としては、ネットワークを流れる通信がアプリケーションレベルで可視化されたことで、自分たちでトラブルに対処できるケースが増えたことが挙げられる。
「予兆のうちに手を打つことができるプロアクティブ対応が可能になったことは大きなメリットです」(市原氏)

SaaSの利用拡大への対応やWANとLANの融合に向けた環境が整う

 ミツカンは今後の予定について、SaaSの利用拡大への対応を挙げる。Microsoft365以外のクラウドサービスについても、インターネットブレイクアウトを行う予定だ。
「本社やDCを経由せず、直にインターネットへアクセスすることが増えれば、社内外の区別がなくなっていくでしょうから、将来のゼロトラストへ向けての一歩が踏み出せたと考えています」(田平氏)

 また、統合認証基盤である「Aruba ClearPass」を使ったWANLANの融合も検討していくという。これにより、LANWANにおいてユーザーや端末を識別し、アクセス権・設定・ポリシーの一括管理が可能となる。結果として、スムーズかつセキュアなネットワークアクセスが実現する。
「今回、SD-WANでのインフラ整備が完了したことで、拠点の移転や拡大などがあっても容易に対応できるようになりました。ただ、SD-WANの技術は新しく、日々アップデートされていますので、多くの知見を持つマクニカには引き続きサポートをお願いしたいですね」(市原氏)

User Profile

松下氏

ミツカングループ 情報システム部
部長
松下氏

田平氏

ミツカングループ 情報システム部
課長
田平氏

市原氏

ミツカングループ 情報システム部
主任
市原氏

田島氏

ミツカングループ 情報システム部

田島氏

ミツカングループ様
所在地 愛知県半田市中村町2-6
導入時期 2021年度
URL https://www.mizkanholdings.com/ja/

約220年の歴史を持つ大手食品メーカーであり、株式会社Mizkanをグループの事業会社に持つ。海外にも活動の場を広げ、日本+アジア、北米、欧州の3エリアで事業をグローバルに展開している。「買う身になってまごころこめてよい品を」「脚下照顧に基づく現状否認の実行」を企業理念に掲げ、変革と挑戦を続けている。

お問い合わせ・資料請求

株式会社マクニカ Aruba EdgeConnect SD-WAN 製品担当

月~金 8:45~17:30