
Connect SIM by macnica
コネクトシム バイ マクニカ
Wi-Fiではなく、あえてセルラー通信を選ぶ理由
はじめに
通信を利用したサービスを考える場合、最初に検討するのはWi-Fiかもしれません。
高速で、コストも安く、タブレットやゲートウェイなどの機器との接続性にも優れており、非常に魅力的な選択肢です。
しかしWi-Fiではなく、あえてセルラー通信を選ぶ場合もあります。今回はその理由を、技術的・運用的な観点から紐解いてみたいと思います。
①顧客環境への導入が容易
Wi-Fiを利用したサービスでは、顧客側のネットワーク環境に依存する部分が多くなります。
企業Wi-Fiはセキュリティが堅牢な場合が多く、非常に複雑なセキュリティ設計が行われているため接続に苦戦することや、
定期的に変更されるパスワードへの都度対応が求められるなど、導入時に個別対応が必要になることが少なくありません。
一方でセルラー通信は、通信環境をサービス提供者側でコントロールできるので、顧客のネットワークに依存せず、導入が容易に行えます。
②運用フェーズでの負担軽減
サービスを提供する上では、運用フェーズにおける負担も加味する必要があります。
Wi-Fiを利用した場合には、顧客ネットワークの設定変更などに起因した接続障害などが継続的に発生するため、手離れが悪く、断続的に負担が生じます。
その点セルラー通信は、導入時と同様に通信環境をサービス提供者側でコントロールできるため、顧客ごとの個別対応が求められる場面は少なくなります。
③設置場所を選ばない
Wi-Fiを利用するにはアクセスポイントの設置が必要となるため、電源やネットワーク回線が確保できる場所に使用が限られます。
Wi-Fiが飛んでいない場所に設置するには、まず通信環境を整えるところから始める必要があり、工事費がかかることもあります。
それに対して、セルラー通信は、電波が届く場所であればどこでも利用可能ですので、幅広いロケーションで使用することが可能です。
屋外や通信設備が整っていない建物など、セルラー通信が適している場合があります。
まとめ
これらの観点から、Wi-Fiではなく、セルラー通信が適しているケースがあると考えます。
とはいえ、Wi-Fi、セルラー通信それぞれに長所や向き不向きがありますので、お使いの機器や使い方に合わせて、最適なものを選ぶ必要があります。
Connect SIM by macnicaについて
Connect SIM by macnicaは、マクニカが提供するIIoT(産業IoT)向けセルラー通信サービスで
NTTドコモ回線・マルチキャリアのSIMをお客様の用途に応じた通信プランをカスタムでご提案しております。
お客様の使い方に合わせた柔軟性のある通信プランを提案することで通信料の最適化に貢献します。
検証用のサンプルも無償提供しておりますので、ぜひお問い合わせください。