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Connect SIM by macnica

コネクトシム バイ マクニカ

通信障害が怖い?セルラー通信の弱点をどう克服する?

はじめに

IoTや遠隔監視などのサービス実現において、セルラー通信は不可欠な通信インフラとなっています。

その一方で、背後に潜む「通信障害」というリスクも見過ごせません。そのリスクにどう向き合い、どう回避するか、今回はそんなお話です。

通信障害はおきるもの

通信において、通信障害は必ず直面する問題、と考えた方が良いです。

これは無線通信に限った話ではなく、頻度こそ少ないものの有線通信でも発生する現象です。

セルラー通信に限っていえば、通信キャリアの設備障害、基地局のメンテナンス、災害等による物理的な破損、局所的な通信の輻輳(ふくそう)など、原因は多岐にわたります。

ですから、「通信障害は必ずおきるもの」という前提で、どのように冗長性を持たせるか、或いは代替手段を用意するか、を考える必要があります。

代表的な対策を以下でご紹介します。

マルチキャリア対応

通信キャリアA社の回線がダメなら、通信キャリアB社の回線を使おう、という考え方です。

実現手段としては幾つかありますが、1つ目は通信キャリア2社のSIMを用意し、両方使用するという方法です。

LTEモジュールには2つのSIMに対応したものがありますし、またLTE通信に対応した製品でも2つのSIMスロットを持つものが増えています。

2つ目は、1枚で複数キャリアに対応したローミングSIMを使うという方法です。

1枚のSIMで複数のキャリアに対応していますので、A社がダメならB社、B社もダメならC社、という切り替えが可能です。

どちらの方法も、シングルキャリア対応に比べると費用が膨らみますが、サービスを止めたくないご用途で需要が増えています。

バッファリンク

主にセンシングした情報をクラウドに上げるような用途に限られますが、通信不通の期間に送信できないデータをメモリなどに保存しておき、通信回線が回復したあとにまとめて送信する、という仕組みです。

通信障害が回復するまでデータを貯めておける十分なメモリ量が必要となります。

また通信障害が回復しなくてもデータが吸い出せるように、BluetoothSDカードなどの別手段でアクセスできるような仕組みを設けた機器もあります。

フェイルオーバー

セルラー回線が不通となった場合に、他の通信手段に切り替えて通信を維持しようとする仕組みです。

代替手段としては、有線通信(LANなど)やその他の無線通信(Wi-Fiなど)が考えられますが、そうした通信の採用が難しい場所でセルラー通信が好まれるところもありますので、

その点ではマルチキャリアの方がまだ現実的かもしれません。

また今後は、衛星通信も有効なバックアップ手段になってくると考えられます。

Connect SIM by macnicaについて

Connect SIM by macnicaは、マクニカが提供するIIoT(産業IoT)向け通信サービスで

NTTドコモ回線・マルチキャリアのSIMをお客様の用途に応じた通信プランをカスタムでご提案しております。

お客様の使い方に合わせた柔軟性のある通信プランを提案することで通信料の最適化に貢献します。

検証用のサンプルも無償提供しておりますので、ぜひお問い合わせください。