この記事ではよく聞くけどいまいちわからない、いまさら聞けない"SIM"に関して、くわしく解説いたします。
SIMとは
SIMとは、「Subscriber Identity Module」の略で、加入者識別モジュールという意味です。
デバイスに挿入ないし基板に実装して使用するICで、ユーザーの識別情報や電話番号などが記録されています。
SIMを使用することで、通信会社のネットワークに接続し、インターネットの利用や通話が可能になります。
SIMの種類
SIMには、大きく分けて2つの形状があります。
Macnica Connect SIMでは、どちらの形状でもラインナップがございますので、デバイスの仕様に合わせてお選びください。
SIMカード
スマートフォンなどでも使用されている、カードタイプのSIMです。
挿し替えにより異なるキャリアのネットワークを利用可能です。
eSIM(チップSIM)
基板に直接組み込むことができるタイプのSIMです。基板に直接はんだ付けできるため、デバイスの小型化が可能です。
また、基板に実装されるため、物理的な振動や、水濡れや盗難のリスクが軽減されます。
MNO・MVNOとは
MNO(Mobile Network Operator/移動体通信事業者)とMVNO(Mobile Virtual Network Operator・仮想移動体通信事業者)は、
どちらも通信サービスを提供する事業者ですが、運営の仕組みに大きな違いがあります。
MNOは伝送路設備を保有する電気通信事業者(キャリア)によるサービス提供から始まっており、
伝送路設備は主に、基地局(Cell)、コアネットワーク(EPC)、加入者情報装置(HLR/HSS)で構成されています。
MNOとは
MNOは、自社で前述の伝送路設備を持ち、総務省から直接周波数帯を割り当てられている事業者を指します。
日本での主なMNOにはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルがあります。
MVNOとは
MVNOは、MNOから通信設備を借りて携帯電話サービスを提供する事業者を指します。
MNOの提供する移動通信サービスを利用して、又はMNOと接続して、移動通信サービスを提供する電気通信事業者であって、
当該移動通信サービスに係る無線局(基地局)を自ら開設しておらず、かつ、運用をしていない者』 と総務省では定義しています。
設備の初期投資を抑えられるため、低価格で自由度の高いサービスを提供できるのが魅力です。
MNOが所有する伝送路設備を間借りする事でサービス提供しているため、設備の保守・管理が不要となることから安価にサービスを提供することが可能となります。
フルMVNO・ライトMVNOとは
MVNOには「フルMVNO」と「ライトMVNO」があります。
フルMVNOとライトMVNOの違いは、主に事業者が通信サービスを提供するために必要な機能をどこまで自ら備えているか、
どこまでをMNOから借りているかによって定義されます。
フルMVNO
MVNOのうち、EPCとHLR/HSSを自社で所有する事業者をフルMVNOと定義します。
SIMカードの自社提供、安定通信の運用・管理、リモートでのアクティベートやプロファイル変更等が可能で、
より柔軟で自由度の高いサービスを提供することが可能です。
ライトMVNO
サービスの販売、顧客管理等を自社で持ちますが、認証やコアネットワークなどの機能はMNOに依存するものの、管理コストがかからず安価にサービス提供が可能です。
お問い合わせ
Macnica Connect SIMでは、SIMカード、eSIMどちらのラインナップも用意しております。
お客様の使い方に合わせた柔軟なプランを提供していますので、SIMをお探しの方はぜひお問い合わせください。