半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス&ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、次世代匿名加工技術のリーディングプロバイダーBrighter AI Technologies GmbH(本社:ドイツベルリン、CEO:Marian Gläser、以下brighter AI)との販売パートナーシップを締結したことを発表いたします。これにより、今まで実現が難しかった企業のAIによる映像データ利活用の推進と、プライバシー保護やコンプライアンス準拠の両立を支援してまいります。

近年、技術の進展とともに、データの利活用は加速度的に進んでいます。特にカメラ映像については解析・顔認証をすることで、セキュリティゲート、危険物・人物の把握や行動監視など様々な用途に利用されています。さらにAIを利活用することで、年齢、性別、体格に加え、感情といった属性情報を推定することも可能となり、マーケティングやスコアリングに使われている事例もあります。

一方、これに対し、データ利活用の広がりとともに、プライバシー・個人情報に関する取り扱いが問題となる事例も増えています。世界中でプライバシー保護を重視すべきという世論がGAFAを中心としたグローバル企業に対して高まっており、日本国内においても、定期的に改正される個人情報保護法への対応がより難しく、重要視されています。また、データローカライゼーション規制などの動きにより、国境を越えた情報のやりとりが制限され、ビジネスへの影響が広がっています。

brighter AI(ブライター エーアイ)はこのようなプライバシー、データローカライゼーションの課題を克服し、AIによる映像データの利活用を推進するソリューションとして、映像内の個人情報を自動的に特定し、映像の質を落とさずに匿名加工を可能にするソリューション「brighter Redact(ブライター リダクト」を提供します。このソリューションにより、プライバシーやコンプライアンスを気にすることなく、AI分析等へのデータ利活用が可能になります。

■brighter AI の映像匿名加工技術

brighter AIの映像匿名化ソリューション「brighter Redact」は、2種類の映像匿名加工技術「Precision Blur」、「Deep Natural Anonymization」によりデータの❝個人情報保護❞と❝画像分析への利用❞の両立を可能にします。

•高精度匿名加工技術 Precision Blur
通常のモザイクでは個人情報は守られますが、AIによって異なる生物や物体に誤認識されてしまう可能性があるため、自動運転やマーケティング等でのAIによる画像分析では使用できないデータとなってしまいます。brighter AIが提供する「Precision Blur」はディープラーニングの活用により、人の顔を正確に認識して、必要最低限部分の匿名加工を可能にします。

•次世代匿名加工技術 Deep Natural Anonymization
「Deep Natural Anonymization」では、年齢、性別、マスク着用の有無といった属性情報をキープしたまま、匿名化された映像を作成することが可能です。これにより、例えば複数の人が映る映像での年齢、性別といった属性ごとの人数確認や、店舗で商品棚を見ている人の表情を把握する、といった映像データの活用も可能にします。

■海外導入事例、ユースケースのご紹介

brighter AIの技術は、ドイツをはじめとした海外の企業で幅広く利活用されています。特に自動車業界への導入が多く、ペタバイト級の自動運転用のデータセットをデータ品質に妥協することなく匿名加工した事例や、多国籍自動車メーカーでの国境を越えたデータ転送を可能にした事例があります。そのほか医療や公共、モビリティ、研究開発等の領域でも導入されており、時間と手間のかかる大量データの匿名加工を効率化するだけではなく、今までプライバシーやコンプライアンスが理由で難しいとされていたユースケースにも対応いたします。

マクニカでは、これまで取り扱ってきた、AI/IoT、自動運転、サイバーセキュリティに加え、今回のbrighter AIのソリューション提供により、企業のAIによるデータ利活用の推進をセンサーによる取得、AIによる分析、セキュリティ/プライバシー保護という多方面で包括的に支援して参ります。

■製品に関するお問い合わせ先

株式会社マクニカ
brighter AI 担当
TEL:045-476-2010
Mail:brighterai@macnica.co.jp
URL:https://www.macnica.co.jp/business/dx/manufacturers/brighterai/index.html

※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

Brighter AI Technologies GmbHについて

brighter AIは次世代匿名加工技術のリーディングプロバイダーカンパニーです。
「Protect every identity in public」というミッションの元、最先端のAI技術によりカメラ映像データの「個人情報保護」と「画像分析への利用」の両立を可能にします。2017年に設立し、グローバルで自動車、医療、公共、研究開発といったような様々な領域のお客様にサービスを提供しているbrigher AIはNVIDIA社の「Europe’s Hottest AI Startup」や Handelsblatt & McKinsey社の「The Spark - The German Digital Award」 に選ばれています。

会社名 Brighter AI Technologies GmbH
設立 2017年
本社所在地 ドイツベルリン
代表者 Marian Gläser
ウェブサイト https://brighter.ai/

株式会社マクニカについて

マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス&ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。当社は、横浜に本社を構え、世界23ヶ国85拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。詳細はWebサイト(https://www.macnica.co.jp)をご覧ください。

本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先

株式会社マクニカ  https://www.macnica.co.jp
コーポレートマーケティング統括部 広報室 宮原、磯崎 e-Mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル