半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス&ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、ソフトウェアに含まれるセキュリティ脆弱性に対するリスクトリアージを自動化するSaaS「LeanSeeks(リーンシークス)」を2022年2月1日にリリースすることを発表いたします。

サービス名 LeanSeeks(リーンシークス)
提供形態 SaaS(年間サブスクリプション)
サービス概要 セキュリティ脆弱性に対する自動リスクトリアージ
提供開始日 2022年2月1日

デジタルトランスフォーメーションの流れの中で、企業はデジタルの力を活用したサービス・製品をスピーディーに市場へ提供し、高速な改善ループを回すことで競争力を向上させることが求められています。一方、サービス・製品に対するセキュリティの確保はビジネス継続性の観点で非常に重要であり、その中でも日々増加の一途を辿っているセキュリティ脆弱性への対処は最も重要な活動の1つです。

しかし、大量に検出される脆弱性すべてに対しソフトウェア開発チームが調査・対処していくことは難易度が高く工数も膨大となることから、「検出された脆弱性への対処遅延」「ソフトウェア開発スピードの阻害」といった問題が多くの企業で顕在化しています。
これらの問題を解決するためには、その企業にとって本当にリスクとなる脆弱性を見極め、対処の必要性の判断や優先順位付けといったトリアージを迅速に行うことで、セキュリティリスクの低減とスピードを両立させる必要があります。

そこでマクニカでは、これまでセキュリティビジネスで培ってきたサイバーセキュリティのノウハウとDevOps関連ビジネスで得たソフトウェア開発・クラウドネイティブ技術の知見を活用し、企業が脆弱性スキャナツールを用いて検出した脆弱性を自動的且つ迅速にトリアージすることができる”脆弱性リスクトリアージプラットフォーム「LeanSeeks」”を複数のお客様にご協力頂きながら開発し、SaaS型のサービスとして提供を開始いたします。

■「LeanSeeks」の特徴

・脆弱性に対するリスクを左右する攻撃コードの存在や、各アセットのリスク属性・ビジネスインパクトを並列に総合的な観点で考慮した精度の高いトリアージが実現可能
・脆弱性スキャン自体の機能は提供せず、お客様が利用している脆弱性スキャナの出力データをトリアージに利用するため、既存の投資や実装を最大限活用することが可能(専用ツールの導入は不要)
・クラウドネイティブ開発のトレンドであるコンテナ特有のリスク要素を考慮したトリアージを実現
・WebUIに加えAPI(※一部機能制限あり)を提供するため、APIを活用した運用自動化が可能

なお、本リリース時点にてLeanSeeksは、連携する脆弱性スキャナとしてPalo Alto Networks社 Prisma Cloudの脆弱性スキャン機能に対応します。今後、2022年4月以降を目途にAmazon Web Services等のパブリッククラウド上で提供されるサービスやオープンソースツールなど、幅広い脆弱性スキャナへの対応を行い、より多くの企業にてご利用頂けるサービスへと強化してまいります。また、脆弱性の対処をよりスピーディーかつ高精度に行うための様々なインサイトを提供するための機能開発を行い、脆弱性リスクトリアージプラットフォームとしての価値向上に努めてまいります。

本サービスへのフィードバックにご協力頂いた企業様より、以下コメントを頂戴しております。

株式会社みんなの銀行 サイバーセキュリティグループ グループリーダー 兼 ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社 CISO 二宮 賢治氏

「当行は本サービスに対する機能フィードバックを行い開発に協力してきました。国内初のデジタルバンクとして、脆弱性への確実な対処が必要不可欠であり、同時に有限のリソースで効率的に対応したいと考えています。本サービスが今後更に強化され、私たちの脆弱性対応が大きく効率化されることを期待します。」

Chatwork株式会社 プロダクトセキュリティ部 西川 彰氏

「弊社は本サービスについてマクニカ社とディスカッションを行い開発に協力してきました。弊社にとってプロダクトの信頼性は最も重要な観点の一つです。信頼性を維持するためにも脆弱性の管理を適切に行い、リスクの高い脆弱性へのスピーディーな対処が必要です。本サービスの有用性が今後更に向上していくことで効率的に実現されることを期待しています。」

■「LeanSeeks」サービスページ/お問い合わせ先

・サービスページURL:https://www.macnica.co.jp/business/dx/leanseeks/
・お問い合わせ先:株式会社マクニカ LeanSeeks担当<leanseeks-sales@macnica.co.jp

※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

株式会社マクニカについて

マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス&ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。当社は、横浜に本社を構え、世界23ヶ国85拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。詳細はWebサイト(https://www.macnica.co.jp)をご覧ください。

本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先

株式会社マクニカ  https://www.macnica.co.jp
コーポレートマーケティング統括部 広報室 宮原、磯崎 e-Mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル