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まだExcelで管理してるの?Swimlaneの最新のケース管理を触ってみた

はじめに
セキュリティ運用の効率化を検討されているお客様からは、課題の1つとしてインシデントのケース管理に関する声をよく耳にします。例えば次のようなお悩みをよく耳にします。
- 今なおExcelへの手動入力での管理を行っており、業務の負担が大きい
- 見落としや入力ミスなどのヒューマンエラーの対応に追われている
- 別ツールとの連携が困難で業務の自動化が進まない
こうした課題を解決する方法の一つが「Hyper Automation」を活用した最新のケース管理です。
本記事では、最新のケース管理を提供するSwimlane製品を実際に触ってみたエンジニアが、ケース管理に関する重要なポイントをわかりやすくご紹介します。
昨今のケース管理とは?
ケース管理には、あらゆるソースからのアラートが取り込まれ、そのデータをもとにアナリストがインシデント対応を実施します。
インシデントはリスクレベルに基づいて識別され、アナリストは優先順位が付けられたインシデントを確認し、その脅威の深刻さに応じて対応を検討します。調査の情報が充実することで、アナリストは効率的に判断を行えるようになり、インシデント対応の作業の効率化が期待できます。
加えて、昨今のケース管理は情報を集めることだけではなく、Hyper Automationによるワークフローを組み合わせることで、対処や通知までも自動で行うことができるようになっています。
その一例として、SwimlaneのようなHyper Automationを取り入れたプラットフォームが、セキュリティ運用の効率化を実現しています。

ケース管理で重要な要素5選!
ここからはSwimlaneの実際の画面を用いて、ケース管理で重要な要素をご紹介していきます。
①グラフィカルで見やすい画面
必要な情報をわかりやすくグラフィカルに提供することは、迅速な情報伝達には欠かせません。また、お客様の独自の使い方に合わせたカスタマイズが可能であることも重要です。
アサインされている担当者、チケットのステータス、脅威インテリジェンスの結果、SLA状況などをサマリーとして見やすい場所へ配置することで、アナリストの判断を容易にします。

②調査履歴とエビデンスの整理
調査の対応履歴を記入したり、エビデンスを整理したりすることはアナリストにとって必要な作業です。画像のようなメモ機能やエビデンスの格納機能があると便利です
例えば、従業員へのヒアリングの結果をExcelでまとめてもらった際には、そのファイルを格納しておき、必要なタイミングでファイルのプレビューを見たり、ダウンロードしたりすることが可能です。
また、他のユーザーからコメントをすることができるため、より専門的なアナリストがケースを見ながらメンバーをフォローすることも可能です。

③自動エンリッチメント
Swimlaneのケース管理の強みは、ワークフローによって自動化を組み合わせることができる点です。そのおかげで、手間のかかる単純作業を行わずに、注力したい業務に専念できるようになります。
ワークフローの活用が多いのはインシデント対処のエンリッチメントです。その中でも、脅威インテリジェンスデータの収集が特に顕著な事例です。VirusTotalやIPQualityScoreなどと連携することで、URLやメールアドレス、ハッシュ値、IPアドレスなどの評価を行うことができるようになります。
本来であれば、ひとつひとつ手作業で検索する手間を省略し、自動で情報の付加を行うことは重要な要素と言えるでしょう。

④ワンクリック修復
ケース管理の中で対処まで実施できると便利です。部門ごとに管理しているセキュリティ製品が異なる場合は、部門間で連絡を取り合わなければならず、対処が遅れる可能性があります。
ワンクリック修復の機能により、ユーザーの無効化や端末の隔離、ブラックリストへの登録などを迅速に行うことが可能です。アナリストはすべてのセキュリティ製品の専門家である必要はなく、ケース管理を通じて複数のアクションを簡単に実行できるようになります。

⑤部門間コミュニケーション
コミュニケーションは、プロアクティブなインシデント対応において非常に重要です。セキュリティチームは、ケースに関する情報を他のアナリストや別の部門に迅速に伝えなければなりません。
そのため、メールやTeams、Slackなどのコミュニケーションツールを統合し、その情報を連携しやすくすることで、画面遷移を減らし、便利になります。

また、Swimlaneでは承認フローも実装することができ、画像のような「承認/拒否」のボタンを作成できます。ボタンを押すと、レスポンスメッセージとして自動でTeamsメッセージが送信されるため、ボタンをクリックできたかどうかを確認でき、承認者側も安心できる設計です。

(承認ボタンを押すと自動で”Thank you for your response!” が返ってきます。)
おわりに
ケース管理の効率化には、手動での作業だけでなく、自動化の対処が不可欠です。今回紹介した5つの重要な要素(グラフィカルで見やすい画面、調査履歴とエビデンスの整理、自動エンリッチメント、ワンクリック修復、部門間コミュニケーション)は、どれも効果的なケース管理には欠かせません。SwimlaneのHyper Automationを活用することで、セキュリティ運用は飛躍的に効率化され、リスク対応のスピードと精度が大きく向上します。
Swimlaneが提供するHyper Automationでは「ケース管理+ワークフロー」をお客様一人一人に合わせて柔軟にカスタマイズできる強みがあり、企業ごとに異なるセキュリティポリシーに則った運用にもフィットするケース管理を行うことができます。
本記事を読んでご興味が湧いた方や、実際に試してみたい方は以下の問い合わせ先までご連絡ください。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!
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