~導入後に後悔しないための端末管理、どう考えるべき?~ GIGAスクール構想に適したMDM選定4つの視点

GIGAスクール構想に適したMDM選定4つの視点

学校内における通信ネットワーク網の整備や児童生徒1人1台への端末配布によって、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させることを目指した、文部科学省が推し進めるGIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想。この施策によって多くのPCやタブレットといった端末(デバイス)が校内に展開されることになるが、台数が多くなることで稼働後に苦労する場面も想定される。そのようなGIGAスクール構想における必要な端末管理の在り方について考えていきながら、そのための対策やソリューション選びの勘所などについて分かりやすく解説していきたい。

数多く導入される端末、忘れがちな管理の落とし穴

GIGAスクール構想においては、学習者用端末や校内LAN整備の標準仕様が例示されており、ある程度例示された仕様に沿ってICT環境が整備できるよう配慮された形となっているが、ICTを活用しながら運用管理していくうえでの具体的な策については例示されていないのが実態だ。それゆえ、運用を意識した環境づくりも念頭に置きながら、ガイドラインを参考にどのようにICTを活用していくのか、自ら考えておく必要がある。

なかでも注意したいのが、児童生徒に配布して授業にて活用される、道具としてのPCやタブレットといった端末管理の手法だ。合計で万単位にも上る端末が児童生徒に配布されるため、導入の際、環境変更などの際に端末を回収し、その都度新たな設定を施すといった運用は絶対に避けたいところだろう。そうならないためにも、事前に手間のかからない端末管理の基盤を整えておきたい。ここで、端末管理の課題とその注意点について見ておきたい。

あと何台設定するの!? 1台ずつのセットアップにうんざり

児童生徒にPCやタブレットを配布しても、開封してすぐに授業に使えるわけではない。当然、授業で使うアプリケーションのインストールはもちろん、校内ネットワークに接続するためのWi-Fi環境の設定、最新バージョンのOSへのアップデートなど、児童生徒に配布する前からやらなければいけないことは山積みだ。これらの設定を1台ずつ行わなければならない場合、端末が利用できる環境にするだけでも、多くの時間と手間がかかることは容易に想像できるだろう。それを回避するためにもOSの設定やアプリケーションの配布などが自動化できる環境を用意しておくことが必要となる。

授業中にYouTubeで関係のない動画を見てしまう生徒も

授業の内容は学年やクラス、教科によってもさまざまで、その都度利用するアプリケーションは異なってくるのは当然だ。例えば検索エンジン1つとってみても、生徒が自ら情報にアクセスする手段として便利に使わせたい場合もあれば、特定のアプリに集中させたいのであえて使わせたくない場合だってあるはずだ。今では多くの子供が目にする動画サイトのYouTubeも、有益な情報として活用できるケースもあれば、授業の妨げになってしまうケースも十分想定される。どのような授業を行うのかによって、1つのアプリケーションであっても使い分けが必要になる。だからこそ、学習状況に応じてアプリケーションを制限するなど、柔軟に端末環境がコントロールできるかどうかが重要になってくる。もちろん、授業においてふさわしくない使い方が行われた場合は、その操作を検知し、自動的に対処できるような仕組みが不可欠だ。

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