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オープンテキスト
OpenText - ユーザー事例 - 京都大学様

スーパーコンピュータの学内/学外からの接続クライアント向けにExceed onDemandを採用。
従来は難しかった、WAN環境におけるXプロトコルの高速化を実現
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京都大学 学術情報メディアセンター 副センター長 教授 工学博士 中島 氏 |
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京都大学 情報環境部情報基盤課 コンピューティンググループ 技術専門員 グループ長 平野 氏 |
スーパーコンピューティングの端末としてExceed onDemandを活用
京都大学では、筑波大学、東京大学と共同で、基本アーキテクチャ/システムソフトウェア /ユーザニーズに対するオープン性を理念とする「T2Kオープンスパコン仕様」に基づいたスーパーコンピュータを設置し、学内での研究のみならず、全国の研究者の研究活動を支援しています。「私たちは、単にコンピューティングリソースを提供するだけでは、日本の計算科学の発展につながっていかないと考えています。裾野を広げ、レベルアップを図るためにも、より直接的なコミットを行うべく努力しています」と、京都大学学術情報メディアセンター教授であり、副センター長の中島氏は語ります。
京都大学では、同大学のスーパーコンピュータを学外の研究者が利用できるよう、環境の整備を進めてきました。そして、リモートからスパコンを利用する際にクライアント側で使われているのがExceed onDemand です。
Exceed onDemandだから実現した、広域WANでのスパコン利用
従来であれば、こうしたWAN環境におけるXプロトコルの利用は、とくにパフォーマンスの面から難しいものがありました。Xプロトコロルをリモートから使用する際には、実用に耐えうるパフォーマンスが出にくいということはもちろん、ネットワー クの帯域へも大きな負荷がかかってしまうという問題があります。
- スーパーコンピュータ システム構成図

こうした従来からの課題を解決するのが、Exceed onDemand が持つ「Thin X Protocol」機能です。 この機能によって、Xプロトコルの通信を最大で 1/100 にまで圧縮することができ、WAN環境においてもストレスなくXプロトコルを利用可能になります。「WAN 環境という私たちの利用形態を考えると、必然的にExceed onDemand を選択することになりました」と、京都大学情報環境部情報基盤課コンピューティンググループのグループ長である平野氏は語ります。
Exceed onDemandのメリット
速度面以外にも、Exceed onDemand にはさまざまなメリットがあります。たとえば、同時接続数に基づくライセンス形態により、管理/運用にかかるコストを大幅に軽減することが可能です。また、サスペンド&レジューム機能による高い作業継続性などは、今回紹介したWAN 環境での利用には大きな力を発揮し ます。 現在京都大学では、クライアントモジュールをWeb上で公開することで、導入にかかるコストを軽減し、よりユーザが利用しやすいよう工夫を行っています。さらに将来的には、公開鍵技術を利用して認証機能の強化を図り、外部の研究者がより安心してコンピューティングリソースを活用可能な環境を整備したいと平野氏は考えています。
京都大学の事例からもわかるように、Exceed onDemand は、これまでは難しいと考えられてきた 環境への適用を可能とする画期的な製品と言えます。
