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OpenText - ユーザー事例 - 株式会社ルネサス テクノロジ様

半導体設計環境にシンクライアントモデルの次世代PC Xサーバを採用!
半導体メーカーとして数々の世界トップシェア製品を提供しつづけるルネサス テクノロジ様。

好調な業績を支えるその背景には、一歩先を見据えた最先端のソリューションが採用されています。多くの優秀なエンジニアを抱え、国内の各都市に設計拠点を配置。関連会社も含めれば十数箇所にも上る同社。 業務の拡大に伴い、設計環境の規模がますます大きくなる中、各拠点間は専用線でネットワークが構築されており頻繁に情報共有も行われています。拠点間の回線スピードは必ずしも充分な帯域が確保されていなくても、Exceed onDemandを活用し、快適かつ効率の良い設計環境を構築されています。

導入経緯

懸念されるネットワークへの負荷

Xプロトコルは重いというのは常識。国内の各拠点をまたいでの共同設計業務が増える中、メールのやり取りはもちろんFTPで設計データの転送、基幹システムの利用は可能。しかし、EDAの利用においてはXプロトコルを用いるので利用者が増えれば増えるほど膨大なトラフィックを消費し、ネットワークに負荷がかかりすぎるとダウンしてしまう恐れがあるため拠点間をまたいでの利用は実現できていない。 「ネットワークに負荷をかけず拠点間をまたいだEDAの利用を実現できないだろうか?」

肥大化するシステムリソースのコスト

各拠点に設置するシステムリソース(アプリケーションサーバ、CPUサーバ、ファイルサーバなど)の導入コストは年々肥大化。設計サイクルの短縮化、品質の向上を実現するためには設計システム自体のスペックアップや増設をしなければいけないが、その反面かかるコストもうなぎのぼりに。 「地方拠点に設置するシステムリソースを撤廃し、主要拠点に集約化できないだろうか?」

Xプロトコルが使用するポートの問題

拠点間をまたいでEDAの利用を実現するためには、ファイアウォール経由での通信をクリアしなければいけない。当然ながら各拠点にファイアウォールは設置しているし、不正なアクセスから設計データ保護するため社内LAN内においても一部導入している。しかし、Xプロトコルは使用するポートが固定されていない(ちなみに6000番以上を使用)ため、予め使用するポートはすべて開けておかなければいけない。しかしそれだとファイアウォールの意味がない。 「Xプロトコルが使用するポートを集約化できないだろうか?」

予期せぬネットワーク障害による損失

ある日天災によるネットワークの切断が発生。と、同時に設計作業中のXセッションも切断されてしまい、各エンジニアが作成中の設計データやシミュレーションジョブは全て白紙に。再設計にかかる無駄な時間と労力は計り知れなく大きい。 「ネットワークの切断時にも設計作業中のXセッションを保ったままにできないだろうか」

モビリティ

大規模なシミュレーション作業になると、数十時間から数週間にも及ぶ時がある。そのめシミュレーションを実行している間はパソコンの電源を落とすことは出来ない。また、実験室や会議室あるいは他拠点への出張時など他の場所からその実行状況を確認したい。 「シミュレーションを実行しつつ、かつパソコンの電源を落とすことはできないだろうか」

導入効果

ネットワーク負荷の軽減

Thin X Protocolを用いた通信により、トラフィック量は、従来のPC Xサーバと比較し最小1/100まで削減。これまでは実現が困難であった回線スピードの遅いサテライト拠点から関東 ・ 関西のメイン設計拠点のCPUサーバへ接続して設計が可能になった!

システムリソースのコスト削減

これまで各サテライト拠点に設置する必要のあったCPUサーバを関東・関西のメイン設計拠点に集約。CPUサーバの合計台数が少なく、また各拠点の設備に掛ける管理工数も減らすことができ、結果として大幅なTCOの削減につながった!

Xプロトコルのポート問題の解決

Xプロトコルが使用する固定されることのない複数のポートを2つに集約。ファイアウォールにて不特定のポートを開ける必要がなくなり、セキュリティレベルが向上した!

予期せぬ障害時のバックアップ

X予期しないネットワーク切断時にセッションを自動的に保持、アクティブなセッションとしてXアプリケーションを実行し続けるため、システム障害による時間損失が大幅に短縮された!

モビリティ

また設計者の意思に応じてXセッションの一時中断・復旧も可能であるため、長時間のシミュレーション作業時にも、PCを別の作業に使用したり、電源をOFFにすることも可能になった!

管理機能の向上

設計者が使用するPC Xサーバのライセンス数・バージョン・修正パッチの適用の有無などについて、管理者自身が設計者の各PCを確認することは不可能であり、設計者からの報告を受けての管理であった。 そのため情報を確認するまでに多くの時間と 設計者の協力を必要としていたが、Server Managerの集中管理機能を使用することで、設計者に負担を掛けることなく、また管理者の負担も大幅に軽減することができた! 「ルネサス テクノロジ様では、次世代PC Xサーバ Exceed onDemand を採用することにより、設計者の作業効率を飛躍的に向上させるだけでなく、TCOの削減まで実現されています!」