Criblのユースケースとその効果
はじめに
データパイプラインの最適化を目指すCriblは、さまざまなユースケースでその効果を発揮しています。本記事では、具体的なユースケースを通じて、Criblの導入によるメリットを紹介します。
ユースケ―ス紹介①セキュリティユースケ―ス
セキュリティ分野でCriblを用いることで得られるメリットの一つは、データの加工・正規化による分析基盤の運用高度化です。GUIベースでログを加工してフィールド追加やパーシングを行う事で分析基盤にログを転送した際の調査・対応を迅速化・高度化することができます。また、一般的なSIEM基盤は取り込みログ量での課金体系となるため、ログのフィルタリング・整形・ルーティング等によって、取り込みデータ量を抑えることでライセンスコストの削減も可能になります。
また、多様なセキュリティ製品と分析基盤をシームレスにつなぐことができることもCribl導入による大きなメリットです。次項からは実際のセキュリティユースケ―スにおいてCriblがどのような価値を発揮したかを見ていきます。
セキュリティユースケース1: Web Proxyログの分析
こちらのケースでは、Web Proxyログの分析において複数のタイムスタンプやフィールド名にスペースが含まれることが課題となっていました。それに対してCriblを導入することで以下のような効果を得ることができました。
- 明示的なタイムスタンプの認識による検知漏れの防止
- 正規表現を用いたフィールド抽出による分析精度の向上
- 不要なフィールドの削除とjson形式への変換によるストレージコストの削減と分析負荷の低減
処理前のProxyログでは、複数のタイムスタンプやスペースを含むフィールドが混在しており、分析ツールでの処理が困難でした。しかし、Criblの導入とログの適切な構造化によってこれらの課題は解決、かつログ全体のサイズを約45%削減することに成功しました。
セキュリティユースケース2: CrowdStrike FDRログの分析
こちらのケースでは、CrowdStrike FDRログの分析の際、全ての種類のデータが混同された状態で取得されてしまっており、ルーティング処理の複雑化や、データ処理負荷の増加が課題でした。これに対し、Criblを導入することで、以下のような効果を得ることができました。
- ログの種類の認識による必要なログの転送
- 不要なフィールド・特定のフィールド値を持つイベントの削除によるストレージコストの削減と分析負荷の低減
Cribl導入後は、フィールドの自動抽出および不要フィールドの削除によりログ全体のサイズが約47%削減、分析基盤の負荷を大きく減らすことに成功しました。
ログのドロップイメージ
①処理前のログ
②処理後のログ
処理前と処理後のログを見比べると、(1)のログがグレーアウトされているのが分かります。
ユースケ―ス紹介②Obserbavility
Obserbavility・IT運用の分野でCriblを用いることによって得られるメリットには、例えば製品連携やデータ収集エージェントの一本化・セキュリティコンプライアンスの順守があります。また、データの相関付けと正規化をCriblで管理することによりダウンタイムの低下にもつなげることができます。
Obserbavility
こちらのケースでは、膨大なログデータの処理とコンプライアンス遵守の両立が課題となっており、ダウンタイムリスクも増加していました。
それに対してCriblを導入したことで、データ収集から編集、可視化までのプロセスが統合され、以下の効果が得られました。
- ログ収集・加工フローを統一し、運用負荷を軽減
- マスキングによる機密データの安全な管理
- データの相関・正規化を通じてインシデント分析を迅速化
- ダウンタイムやトラブル発生率の低減
これによって、異なるソースからのログを一括管理し、分析基盤での負荷を削減するとともに、セキュリティコンプライアンスの順守を実現することができました。
データの流れの可視化イメージ
まとめ
今回のブログではCriblの導入によって実際にどのような効果が期待できるのか、具体的内事例を通して紹介しました。Criblによるデータパイプラインの最適化は、SIEM・SOCをはじめとする分析基盤の精度向上やコスト削減を可能にします。お客様環境に導入した際の実際の効果・具体的なパイプライン作成方法について等、詳細についてご興味をお持ちになった方は是非弊社宛にお問い合わせください。
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