ブレインテックx人材活用

人材活用ユースケース

【AIxブレインテック ユースケース】
会社情報:人事部

従業員の離職により、企業はどのようなコストを負うのでしょうか。

例えば、離職された方の穴を補うために、新たに人を雇用するとなると、人材の募集をかける広告費、人材マネージメント会社への依頼料等がかかります。また、応募者の面接や、教育等のコストもかかります。これらは、数字で見えるコストですが、上記にかかる時間や退職者がその期間中に生み出したであろう利益や、その方の経験、知識がなくなってしまうといった見えないコストを考えると、さらに影響が大きいと考えられます。

コロナの影響もあり、2020年の転職者数は10年ぶりに減少し、319万人だったそうです。それ以前は順調に右肩上がりに増加傾向をたどり、2019年は過去最高の350万人を記録しました。転職理由は様々ですが、企業にとって、人材の定着という課題が重要な課題となっていると考えられます。このような課題に対して、ブレインテックを利用して取り組まれた事例をご紹介します。

適正検査テストでの脳波計測

一般的に就職にあたり、適正検査などのテストが行われますが、適正検査のテストを行っている際の脳波情報を採取して、受験者の集中力や興味度、疲労度を測定しました。

このような取り組みは、従業員の方がストレスをあまり感じることがなく、自分の特長を発揮しながら働くことができる仕事や作業を可視化する画期的なアプローチです。

テスト中の受験者の集中力や興味度、疲労度情報から、受験者の作業に対する感じ方の傾向を見ていくことで、その方が得意であろう職種や、ストレスや疲労をあまり感じない作業とは何か?を求め、その方の特長にできるだけ沿った仕事や作業を行ってもらうといった対処が可能です。

写真はイメージです


本取り組みに向けて行った実証実験では、非常に興味深い傾向が見えました。実証実験では既存の従業員の方にテストを行い、傾向を分析しました。結果の一部を図に示します。被験者Aさんは試験初期時には、集中力や興味度は非常に高いレベルをマークしますが、時間が経つにつれてだんだん下落していく傾向です。この方は営業職の方ですが、実証実験を通して、このような傾向を示す営業職の方が多いことがわかりました。
被験者Bさんは、テストを通して安定した集中力と興味度をキープする傾向が見えました。

同じく、このような傾向は、技術職の方に多い傾向が見えています。また、この方は技術マネージャーの方ですが、文章読解のテストに対して興味度が低い結果を示しました。普段の仕事でも文書での説明よりも口頭での説明の方が、理解度が高いケースが多々あったようです。

人材育成への活用

このように、脳波から人の傾向を分析することによって、仕事・作業と人の特長、適性のマッチングだけでなく、仕事における人と人とのコミュニケーションの取り方についての示唆も得ることができ、円滑な職場環境を築くことが出来るとして、今後の利活用について議論しています。

その一つとして、人材教育という観点での検討が進めています。

人材教育では、教育コンテンツに対して受講者の脳波から、集中力や興味度をモニターすることで、コンテンツ内容の改善を行い、集中力や興味度を上げる施策の検討や、理解度の高いコンテンツ内容に変えていきます。集中力や興味度の持続傾向から、受け入れやすい教育の実践方法や、内容、時間までをコントロールし、本来持っているその人の特長を伸ばすだけでなく、その人にとって新たな仕事・作業を早期に定着させるためのコンテンツの在り方をつくっていきます。

ストレスマネージメント

この他にも、ストレスマネージメントという観点での検討を進めていきます。

仕事・作業から強いストレスを受け、人によっては離職を選択される方もいますし、また、相対的に離職率が高い業界もあります。ストレスは受けている本人にも気づいていないケースが多々あります。仕事中に受けたストレスを可視化し、本人に気づいてもらうことは、プライベートでのケアにつなげることが出来るきっかけとなると考えられます。更には、マネージャーの方とリアルタイムでシェアすることで、適切なタイミングでアドバイスや手を差し伸べるなど、実際の現場での人材マネージメントへの活用についても議論を進めています。

このようにブレインテックを利用した人材マネージメントという観点から、様々なメリットが生まれています。これらの活動では、正確な脳波情報を採取し、それを基にして人の状態や傾向を各パラメータから、分析していくことが重要です。

マクニカは脳波を採取するためのご協力・アドバイスや、分析ツールの提供を行っております。

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