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icetana Limited

アイセタナ

人手不足が深刻化する中、警備業界は効率的な運用を迫られている。
icetanaの導入により、異常検知の精度向上と警備業務の負担軽減を実現へ。

背景

近年、人手不足が深刻な社会課題となっている中、警備の現場においても同様に大きな課題となっております。このような状況下で、マクニカ、綜合警備保障、ALSOK東京は東京都心部の大規模物件における人手に頼らない警備の実現を目指し、2023年7月、東京建物の『大手町タワー』にマクニカの取り扱う「icetana」を導入しました。
大手町タワーは東京都千代田区に所在する大規模な複合施設であり、44台の監視カメラにicetanaを導入のうえ、運用が始まっています。

導入のポイント

どんなに優れた技術も実際の現場で運用されなければ意味がありません。この点で、綜合警備保障およびALSOK東京の積極的な取組みが大きなポイントとなりました。両社は過去にicetanaを活用した実証実験を行った経験から、導入の効果には手ごたえを感じていました。また、導入対象となった大手町タワーにおける豊富な警備実務の経験があることから、icetanaの導入と本番運用にあたり警備会社としての経験と実績が大きな役割を果たしました。

各社の役割

東京建物は物件管理担当兼DX担当者が施設管理者の目線でより効率的な管理体制を構築することで、持続可能な物件管理とお客様への高度なサービスの提供の両立を目指して本プロジェクトを推進しました。

綜合警備保障は深刻な人手不足の中でもDXへ積極的に取組むことで、安心・安全な社会へ貢献するとともに、現場の指揮を執るALSOK東京の警備隊長は、警備体制の変更など警備現場でicetanaを効果的に運用するための取組みを推進しました。 

マクニカはicetanaの代理店として、営業・技術両面におけるicetanaの導入支援を行うとともに、メーカーとの橋渡し役として開発部門に対して日本の警備現場の声を積極的にあげることで、より使い勝手の良いシステムに改良していくことに貢献しています。

導入で見えた課題

導入当初、期待していた事例が検知できない事象が確認されました。具体的には、車両の逆走が禁止されている施設入口において、icetanaの仕組みでは車両の逆走が検知できなかったのです。マクニカはこの課題に対してicetanaと協議を重ね、icetanaの特長である「いつもと違う」違和感の検知に加えて、ルールを設定し特定の事象を精度高く検知する仕組みを実装することで、顧客の要望に応えることができました。これにより検知精度が向上し、より効率的な警備とお客様への高度なサービスの提供の両立が可能となりました。

導入後の効果

これまでの人手に頼る警備では時間帯や場所などが限定されるため覚知できる範囲が人のリソースに依存するのに対して、icetanaは常時・広範囲での検知が可能なため、日常の警備業務で発見困難な異常を検知することができるようになりました。また、icetanaが違和感を検知した映像を中心に確認して対応することができるようになり、警備の負担軽減と対応の迅速化が実現されました。これらに加えて、過去発生した異常検知映像に素早くアクセスすることができるため、報告資料作成などの警備業務の効率化にもつながりました。

今後の見通し

マクニカは今後も国内でのicetanaの導入施設を増やし、警備現場におけるリアルな課題を吸い上げながらより良いシステムへと改善を重ねることで、人手に頼らない安心安全な社会の実現に貢献していきます。

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