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5分で読めるイベントレポート【オンラインセミナー】監視カメラ映像の運用を再設計

2026年6月から7月にかけて、マクニカはGenetec Japanと共同で、「監視カメラ運用の効率化」をテーマとした全3回のオンラインセミナーを開催しました。人手不足や複数拠点管理の負荷増大を背景に、監視カメラに求められる役割は大きく変化しています。録画・保存を目的とした運用から、業務効率化や安全性向上を支える情報基盤へ―。本セミナーシリーズでは、映像運用を取り巻く課題からVMS活用のメリット、そして段階的な移行方法までを解説しました。

第1回:なぜ今、映像運用を見直す必要があるのか

シリーズ初回では、「フィジカルセキュリティにおける映像運用の全体像と考え方」をテーマに、監視カメラ運用を取り巻く環境変化と、企業が抱える課題について解説しました。多くの企業では監視カメラを導入しているものの、
・問題発生後に映像を確認している
・映像検索や監視に時間がかかる
・複数拠点を効率よく管理できない
といった課題を抱え、「映像はあるが十分に活用できていない」状態に陥りやすいとされています。こうした背景には、人手不足の深刻化や監視対象の増加、システムごとに情報が分断されているといった現場課題があります。

画像制作方法:Microsoft365 Copilotによる作成画像

そこでセミナーでは、今後の映像運用を考えるうえで押さえておきたい3つの視点として、
・フィジカルセキュリティの統合
・人手不足を前提とした運用設計
・セキュリティを経営リスクとして捉える考え方
が紹介されました。
近年は、監視対象や管理拠点の増加に加え、人材不足への対応も大きな課題となっています。そのため、従来のように担当者の経験や目視確認に依存した運用を続けるのではなく、より効率的かつ持続可能な運用体制への見直しが求められています。
特に海外では、監視カメラや入退室管理、各種センサーを個別に管理するのではなく、統合して運用する考え方が広がっています。これにより、状況把握の迅速化や運用負荷の軽減、複数拠点の一元管理などが可能となり、限られた人員でも効率的な運用を実現しやすくなります。
また、映像の役割も大きく変化しています。映像を“記録するためのもの”から、“業務改善やリスク対策に活用するためのもの”へと位置づけ、日々の運用や意思決定に役立てる取り組みが進んでいます。

監視カメラ・顔認証やカードなど様々な種類・メーカーのリーダー情報を読み込み、1つのシステムで管理できる様子

第2回:VMSがもたらす映像運用の進化

第2回では、「監視カメラ映像の運用を再設計 ~NVR運用から始めるVMS活用入門~」をテーマに、従来の録画中心の運用から、映像を業務やセキュリティ運用に活用するための考え方が紹介されました。多くの現場では、監視カメラは「録画する」「何か起きた後に確認する」という用途が中心ですが、監視対象の増加や人手不足が進む中、こうした運用だけでは迅速な対応や効率的な管理が難しくなっています。
そこで注目されているのがVMS(ビデオ管理システム)です。
VMSを活用することで、
・必要な映像を迅速に検索できる
・複数拠点のカメラ映像や入退室管理を一元管理できる
・調査や報告業務の負荷を軽減できる
といったメリットが期待できます映像を「残すためのもの」ではなく、「活用するためのもの」として捉えることが、これからの映像運用において求められる考え方であることが示されました。

VMS(ビデオ管理システム)であるGenetec製品ができること

GenetecのVMSは複数のカメラや拠点を一元管理できるだけでなく、入退室管理や各種センサーとも連携し、状況把握やインシデント対応を支援します。「Federation(拠点統合)」「Unification(機能統合)」「Mission Control(運用支援)」という3つの機能を通じて、監視カメラを単なる録画装置から、意思決定を支援するプラットフォームへ進化させる考え方が紹介されました。

監視カメラ映像や入退室、駐車場の占有率、当日のイベントなどを一元管理できるユーザーインターフェース

第3回:NVRからVMSへの現実的な移行ステップ

シリーズ最終回では、「NVRからVMSへの現実的なステップ」をテーマに、運用高度化に向けた移行の進め方が解説されました。
システム刷新というと大規模な投資や入れ替えをイメージしがちですが、実際には既存の監視カメラや設備を活かしながら、段階的に運用を高度化していくアプローチも選択できます。
・オンプレミス環境を活用する方法
・クラウドサービスを活用する方法
・それぞれを組み合わせるハイブリッド構成
など、組織の環境や課題に応じた選択肢が紹介されました。 

オンプレミスとSaaS運用を1社の中で行うハイブリッド管理

既存設備を最大限活用しながら、コストを抑えてVMSへ移行できることも、本ウェビナーで紹介された重要なポイントです。流用可能な機器として、IPカメラ、認証リーダー、電気錠、各種センサー、音声システム、IoTデバイスなどが挙げられました。特に、Genetecのサポートデバイスリストに掲載されている製品は、Genetecによる動作検証が実施されており、単なる接続確認だけでなく、Security Centerとのインテグレーションまで考慮されたデバイスです。そのため、現在利用中の設備を活かしながら、映像監視、入退室管理、アラーム管理といった機能を統合プラットフォーム上で一元管理することが可能になります。すべての機器を一斉に入れ替える必要がないため、初期投資を抑えつつ、段階的かつ計画的に次世代のセキュリティ運用へ移行できる点が大きなメリットとして紹介されました。

海外のSaaS環境の映像と国内のオンプレミス環境の映像を単一のアーキテクチャで管理可能

参加者から寄せられた質問をご紹介

セミナーでは、VMSの運用方法や拡張性に関する質問が多く寄せられました。ここでは、その中から代表的な質問と回答をご紹介します。

Q. Genetecシステム本体にアクセスし、別のPCからリモートで操作することはできますか?

A. はい、可能です。

Genetec Security Centerはサーバークライアント方式を採用しており、PCのブラウザやスマートフォンアプリからシステムへアクセスできます。また、複数のユーザーが同時に接続して作業することも可能です。


Q. 入退館システムのユーザープロシージャ機能は、自社で編集できますか?

A. はい、ユーザー側で編集できます。

複雑な作業は必要なく、メーカーによる作業を依頼しなくても、運用に合わせてユーザー自身で設定・編集を行うことが可能です。


Q. どのくらいの機器や機能を連携できますか?

A. システム構成によって接続可能な規模が異なります。

汎用サーバーを利用した構成では最大300台のカメラ接続が可能です。また、Genetecのアプライアンス製品を利用した場合は最大800台のカメラを接続できます。

なお、カメラ以外の機器やシステム連携については構成によって異なるため、詳細は個別にお問い合わせください。


さらにオンデマンド動画では、これらの機能や活用方法についてデモを交えながら詳しく解説しています。監視カメラ運用の効率化やVMS活用をご検討中の方は、ぜひご視聴ください。

まとめ

全3回のオンラインセミナーシリーズでは、
・映像運用を取り巻く課題と環境変化
・VMSによる映像活用のメリット
・既存設備を活かした現実的な移行ステップ
について解説しました。
人手不足や複数拠点管理の複雑化が進むなか、監視カメラに求められる役割も変化しています。従来のように映像を録画・保存するだけでなく、必要な情報を迅速に把握し、運用改善やリスク対策につなげることが求められています。
監視カメラは単なる録画装置ではなく、運用効率化やリスク低減、迅速な意思決定を支える情報基盤へと進化しています。
マクニカは今後もGenetec Japanとともに、省人化・業務効率化・安全性向上につながる映像運用の高度化を支援してまいります。

VMSによる省人化・効率化のヒントを動画でチェック!

本記事では、全3回のオンラインセミナーのポイントをダイジェストでご紹介しました。 オンデマンド動画では、監視カメラ運用の課題からVMS活用のメリット、既存設備を活かした移行方法まで、実際のデモを交えて詳しく解説しています。