Open Networkingとは? ~メリット・デメリットを従来ネットワークと比較~

はじめに

今回より近年ネットワーク業界に広まりつつあるOpen Networking(オープンネットワーキング)についての記事を定期的にアップしていきます。そこで本記事では第1回としてそもそもオープンネットワーキングは何者?についてご説明します。

他にもOpen Networkingに関わる記事がありますので、以下「記事一覧はこちら」からご興味のある記事をご覧ください。

オープンネットワーキングとは??

従来のネットワーク

まず最初にオープンネットワーキングではなく、従来のネットワークについて説明します。

 従来型のネットワークですと、ネットワークOS(NOS)、筐体であるスイッチ、光モジュールの全てを一社より提供されています。これによるメリットはスイッチに対応するNOSや光モジュールの選択に迷う必要がなく、かつそれぞれのサポートを一本化できることです。しかしその反面、光モジュールは純正品を使用する必要があり(ベンダーロックイン)、総合的なコストは大きくなります。そこで近年流行りだしているのが、オープンネットワーキングになります。

従来のネットワーク

図1:従来型のネットワーク説明図

近年のオープンネットワーキング

従来のネットワークに対し、オープンネットワーキングはより柔軟性を求めて生まれました。

 オープンネットワーキングはその名のごとくNOS、スイッチ、光モジュールを自由に選択し、組み合わせることができるオープンなネットワークになります。これにより、ユーザーの用途に合わせた柔軟なネットワーク構築が可能になります。また最大のメリットはコスト削減です。光モジュールはネットワークの規模が大きくなるほど数が必要になり、コスト面では決して無視できない要因であると思います。しかしオープンネットワーキングでは純正品の光モジュールより安価である3rd party光モジュールを選べることによりトータルでコスト削減が実現可能です。

 しかしメリットの反面もちろん、デメリットもございます。それは自由に選べるからこそベンダーごとの組み合わせ/相性確認の手間であったり、サポート/保守窓口が分散化されるところです。

近年のオープンネットワーキング

図2:近年のオープンネットワーキング説明図

マクニカのオープンネットワーキング

本課題を踏まえて弊社が提供するオープンネットワーキングモデルを最後に紹介します。

 現在取り扱っている様々な製品を弊社マクニカで統合し、お客様へ提供することが可能です。これにより製品の組み合わせ試験も事前に行うことでお客様の手間を減らすことが可能です。また、サポート/保守窓口も弊社が一本化するので、お客様には製品ごとに問い合わせ先を変えるなどの手間を一切発生させません。

オープンネットワーキングの課題となっていたものを解決したソリューションをみなさまへお届け可能です。

マクニカのオープンネットワーキング

図3:マクニカが提供するオープンネットワーキング説明図

マクニカのオープンネットワーキングにおける取り組み

弊社ではオープンネットワーキングとして以下取り組みも行っています。

 ・自動化ツール(Ansible)を使ったホワイトボックススイッチのネットワーク自動構築

 ・ZTP(Zero Touch Provisioning)環境の構築

 ・異なるNOS同士のインオペ試験

 ・OSSのテレメトリーツールを使ったホワイボックススイッチの監視/可視化

 ・3rd party光モジュールとホワイトボックススイッチとのインオペ試験

 ・P4 を活用したデータプレーンのプログラム

 etc…

 今後の記事では上記内容について紹介をしていく予定です。まず次回ではAnsibleという自動化ツールを使ってホワイトボックススイッチの構築を自動化する方法から紹介します。

ホワイボックススイッチを使い業務効率化を図る上でAnsibleは非常に強力なツールとなってきますのでご興味がございましたら是非ご覧ください。

 また最後に、皆様のネットワーク環境をオープン化する後押しをするサービスについてご紹介します。

オープンネットワーキングのリモート検証サービスについて

本記事でオープンネットワーキングの説明をしてきましたが、実際に導入する際にはいくつか不安なことがあるかと思います。

「ネットワークOSは操作性が心配」

「ホワイトボックススイッチや3rd party光モジュールを使ってみたいけど、予算も時間もない」

「オープンネットワーキングに興味があるけれども触れる環境がない」

 本サービスはオープン化の敷居を下げて、多くの皆様にオープンネットワーキングを実際に体験し、試験や検証をおこなえる環境を提供したいという思いで誕生しました。

これによりネットワークOSの操作性の検証、様々なメーカーのネットワークOSやホワイトボックススイッチ、光トランシーバーを組み合わせた試験をおこなえます。

リモート検証サービス イメージ図

リモート検証サービス イメージ図

気軽にオープンネットワーキングの検証をおこなえるサービスとなっており、基本構成での利用は無償になっています。

ご利用可能なネットワークOSやホワイトボックススイッチについて、具体的なユースケース、またお申し込み方法はダウンロード資料よりご確認いただけます。資料は下記「マクニカ ネットワークOS リモート検証サービス」よりアンケートにご回答いただきますとご案内メールに記載されているURLよりダウンロードができます。

こんな方がリモート検証サービスを利用しています。

実際に利用いただいた方の声をご紹介します。

実際に利用いただいた方の声をご紹介します。

 

古河ネットワークソリューション株式会社 様

「昨今リモートのサービス環境が増えていますが、その中でも評価機材へのアクセス性が良く好印象でした。

ご提供頂いた資料も分かり易く、目的とした検証を円滑に進めることができました。」



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マクニカが取り扱う製品のご紹介のほか、
BGPクロスネットワーク自動構築ファイルやネットワーク運用試験評価レポートなど、オープンネットワーキングに関する資料を掲載しております。

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Edgecore Networks

OpenNetworking/ホワイトボックススイッチ関連製品を先行して開発・販売し、オープンネットワーキングの先駆者であり続けています。

DELTA ELECTRONICS

国内外の主要なOEM顧客のビジネスをサポートした実績を多数保有し、高品質/高信頼なネットワーク製品を提供しております。

CGS Tower Networks

最先端の汎用ハードウエアを活用したネットワークパケットブローカー(NPB)を提供しています。

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