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Interop Tokyo 2025 出展レポート

2025年6月11日(水)〜13日(金)に幕張メッセで開催された「Interop Tokyo 2025」に出展し、最新のオープンネットワーキングソリューションを紹介しました。
本記事では、当日の様子や展示物をご紹介いたします。

展示テーマ「ブラックボックスからホワイトボックスに」

今回の出展では、AI/MLからエンタープライズ環境まで対応可能な、ホワイトボックスを始めとしたネットワーク製品を幅広く展示し、“コスト削減”と“自由度”に優れたオープンネットワーキングの提案を行いました。

出展製品

GPUサーバー

AGS8300L(Edgecore Networks)
AI/MLアプリケーションに適したGPUサーバです。
8基のインテル® Habana® Gaudi® 3プロセッサーとデュアルXeon® Sapphire-Rapidsプロセッサーで設計されており、大規模な言語モデルのトレーニング、自動化、
オブジェクトの分類と認識などに最適です。

ホワイトボックススイッチ

AIS800-64D(Edgecore Networks):
800G x 64ポートの大容量51.2Tbpsイーサネットスイッチです。
ブレークアウトケーブル使用で400G x 128ポート構成も可能に。OSFP800モデルとQSFP-DD800モデルの2ラインナップでトレンドのAI/MLネットワークにも対応し、従来品よりスループットが2倍向上、話題のネットワークOS SONiCにも対応しています。

ECS2100-10P(Edgecore Networks):
エンタープライズ向けのレイヤー2スイッチです。
用途に合わせて8~48ポート、PoE+対応など、様々なポート構成のモデルをラインナップしています。
データセンター内のサーバ・スイッチの監視や、IP監視カメラの収容にも適した、コストメリットのあるスイッチです。

ネットワークインターフェースカード(Broadcom)

Broadcomのネットワークインターフェースカード(NIC)は、20年以上にわたり高性能・高信頼の設計でネットワーク業界を牽引しています。
1GbEから400GbEまで幅広く対応し、最新のPCIe規格や仮想化、セキュリティ機能もサポート。電力効率にも優れ、大規模データセンターの省エネ化に貢献します。
長期供給保証で長期運用にも最適です。

可視化、運用ツール(Aviz Networks)

NetworkCopilot™:ネットワーク運用向けファインチューニングしたオープンソースLLMを採用。
RAGアプローチで自社ネットワーク状況を複数言語での簡単な対話形式で問合せ可能です。
ベンダー依存が無く、多様なスイッチ、ネットワークOS、クラウドにも対応しており特別なスキル不要で、装置の状況確認やネットワーク監視、ビジネスインテリジェンス分析、
トラブルシューティング等をCopilotがアシストします。

ONES 3.1:マルチベンダー環境でSONiC/Cumulus等マルチNOSの導入・運用をサポートする統合スイート。
バージョン3.1ではネットワークヘルスやインベントリデータに容易にアクセスできるAI Assistantや拠点毎のネットワーク異常を地図上で視覚的に把握できるMulti-Site機能が追加されました。小規模ネットワーク用に直感的GUIによるオーケストレーションも可能です。

Open Packet Broker:任意のホワイトボックススイッチに導入できる業界初のパケットブローカです。
わずかなコストで必要なネットワークパケットを監視およびセキュリティツールへ転送できます。

Aviz Service Nodes:リアルタイムな可視化、セキュリティ強化、運用効率化を実現する、次世代のネットワーク可観測性ソリューションです。
通信事業者(Telco)から企業まで、あらゆる組織でのデータ解析が容易になり、解析対象のデータ量も削減可能です。

IOWN DCI トータルソリューション

NTTと協業でAPNをサポートしAIとクラウド環境向けのスケーラブルな次世代IOWN DCIトータルソリューションを発表。
EdgecoreのオープンシャーシアーキテクチャとNTTのIOWN技術を組み合わせにより400Gbpsでのデータセンター間接続を実現し、クラウドとAI環境向けにスケーラブルなトータルソルーションを提供します。
主要技術は、オープンイーサネットスイッチ、PCIe/CXLファブリック技術、GPUサーバ、DCIコントローラーソフトウェア、DCIゲートウェイ用光モジュール。これらを柔軟に構成可能です。

広がるホワイトボックスの可能性により多様化するニーズに対応

マクニカOpenNetworking には、3日間で大変多くのお客様にご来場いただき、以下のキーワードが特に注目されました。

・AI/ML・GPU処理向けの高帯域ネットワーク
・800GE対応の次世代ネットワーク構成
・SONiC対応ホワイトボックススイッチ
・Cisco/Juniperからのベンダーロックイン回避
・IOWN構想を見据えたDCI提案
 
近年、従来のブラックボックス型製品の高額な保守費用や選択肢の制限が課題として浮上しています。Interop会場でも「ホワイトボックスは初めて知った」という来場者が多く、自由度やコストメリットに興味を示す声が多数寄せられました。
また、研究用途や自社アプリを載せたいという声、小ポート数スイッチを求めるニーズ、AIと連携した運用監視の将来構想など、業界の技術的関心の幅広さも感じ、これらのニーズに対応することができるホワイトボックススイッチの可能性が益々広がる結果となりました。

まとめ

マクニカでは、複数のメーカー製品を組み合わせた事前検証済みの構成提案や、ワンストップのサポート体制を整えています。
お客様は機器間の相性確認や複数窓口対応の手間を省くことができ、導入リスクを最小限に抑えることが可能です。

オープンネットワーキングは、コスト・自由度・性能の面で大きな優位性を持ちながら、導入・運用における不安や課題も少なくありません。
マクニカは、技術だけでなく「お客様にとっての使いやすさ・安心感」を大切に、今後も最適なソリューションをご提供してまいります。

展示製品やソリューションについてのご相談は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

関連する情報

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Aviz Networks

オープンソースネットワークOSであるSONiCのパイオニアであり、可観測性や設定自動化ツール、SONiCエキスパートチームによるサポートを提供しています。

Edgecore Networks

OpenNetworking/ホワイトボックススイッチ関連製品を先行して開発・販売し、オープンネットワーキングの先駆者であり続けています。

IP Infusion

オープンネットワーキングプロバイダのマーケットリーダーとして、キャリア、サービスプロバイダ、データセンターなど600社以上のお客様に信頼性の高いネットワークソリューションを提供しています。

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株式会社マクニカ Edgecore Networks 担当

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