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Edgecore Networks

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Edgecore Networks - ユーザー事例 - 三井E&Sシステム技研株式会社様

“事前検証含めた対応力”と技術商社としての高度な“技術力”が魅力 マクニカが手掛けるオープンネットワーキング/ホワイトボックス「Edgecore Networks×SONiC」

左:弊社渡邉 中央:三井E&Sシステム技研株式会社 田多羅様 右:三井E&Sシステム技研株式会社 仁尾様

USER PROFILE

三井E&Sシステム技研株式会社

1986年に旧三井造船株式会社(現:株式会社三井E&S)のシステム事業本部を母体に戦略子会社として設立、親会社の体制移行および商号変更に伴い、20184月に新たな称号となった三井E&Sシステム技研株式会社。
システムエンジニアリング事業やソリューション&サービス事業、ICT事業などを展開。自動車メーカーをはじめとした製造業や流通、金融、公共サービスなどさまざまな業界のビジネス環境に即応したシステム構築、運用保守、さらには情報インフラや関連電子機器の開発まで、お客様に対するITソリューション事業を手掛けています。

サマリー

背景

●他社SIerとの差別化を図るため、ICTソリューション事業において、競合優位性のあるホワイトボックスの活用を決断
課題

●半導体不足や納期の遅延など既存商品の調達

●ホワイトボックスで不具合発生した苦い経験があるなかでの製品選定

●他社SIerとの差別化
選定

●安定供給と高品質なEdgecore Networks社のホワイトボックスと、最適なネットワークOS、事前検証含めた手厚い支援が期待できるマクニカを選択
導入後

●入手性が良いEdgecore Networks社のホワイトボックスを、マクニカによる手厚い伴走支援により実現し、高品質のネットワーク環境をお客様に提供し、ビジネスに貢献
今後

●品質を損なわない支援体制の充実とともに、新たな価値提供に関する協力も期待

背景

他社SIerとの差別化を図るため、ICTソリューション事業において、競合優位性のあるホワイトボックスの活用を決断

製造現場で培ったノウハウを活かし、自動車メーカーや造船などの製造業をはじめ、流通や金融、公共サービスや製薬会社など、さまざまな業界のビジネス環境に即応したシステム構築、運用保守、さらには情報インフラや関連電子機器の開発など、ITソリューション事業を展開している。自社で機器や装置などのハードウェア開発部門を有しており、舶用エンジン制御装置や出退勤管理システムなど、現場の最前線で活躍するシステムも市場展開している。

そんな同社が展開するICTソリューション事業では、2015年からホワイトボックスの取り扱いを開始し、現在、複数のOEM/ODMメーカーが手掛けるホワイトボックスを取り扱っており、サーバーからスイッチ、ストレージまで含めた各種ソリューションを提供している。

今回紹介する事例は、マクニカが取り扱うEdgecore Networks社のホワイトボックスを活用したソリューション。Edgecore Networks社は、OEM/ODMを手掛けるAccton Technologyの子会社で、グローバルでホワイトボックスとしての先駆者のメーカーである。高度な技術力とノウハウを駆使して設計開発から生産までを一貫して行うことで高品質で、コストパフォーマンスに優れた製品を提供している。

課題

半導体不足、納期の遅延やホワイトボックスで不具合発生した苦い経験があるなかでの再チャレンジ、他社との差別化

複数のホワイトボックスを取り扱っている同社だが、コロナ禍において世界的な半導体不足や納期の遅延における課題があった。供給不足の危機を乗り越えるために、新たな調達先を確保することで、安定的にハードウェアが供給できる環境整備を進めたという。

豊田事業部 基盤サービス部 部長 企画グループ グループ長 田多羅 健一様

「もともと1つのメーカーに限らず、複数のホワイトボックスを取り扱ってきていましたが、これまで以上に安定調達できる環境づくりに向けて、新たなソリューションを検討することになったのです」と豊田事業部 基盤サービス部 部長 企画グループ グループ長 田多羅 健一氏は当時を振り返る。
ただし、ホワイトボックスの取り扱いに関しては、多くの不具合を経験してきたという。


田多羅氏:「我々がしっかり品質テストを実施し、お客さまに安定した形で提供するまでには多くの時間がかかります。過去の経験から、新しいメーカーのホワイトボックスを扱うのはとても慎重にならざるを得ないのが現実です」

それでも、ハードウェアをお客様に安定供給できる環境に向けて、高い品質でのソリューションが提供可能なことを必須条件として、新たな調達先を探すことになったのだ。

選定

“最適なネットワークOS” と “事前検証含めた手厚い支援”が期待できる、マクニカを選択

その調達先候補の1つになったのが、以前から名前を知っていたEdgecore Networks社のホワイトボックスを日本で展開しているマクニカだった。


田多羅氏:「たまたまEdgecore Networksのソリューションを知っていたことで調査したところ、マクニカから「Edgecore SONiC (ecSONiC)というネットワークOSを使い、組み合わせに関する十分な検証を行うことで最適なソリューションとして提供できる」という提案をいただきました。Edgecore Networks社との間に緊密な関係性があり、出荷前の十分なテストも我々と一緒になって支援いただけるという対応力を高く評価したのです」

特に技術商社であるマクニカは、Edgecore Networks社との緊密な連携を行っており、単なる通訳的な立場ではなく“技術的な知見も含めた対応”が可能な点が大きな魅力だったという。

田多羅氏:「マクニカには、かつて InfiniBandスイッチの導入時にサポートいただいた経験があり、当時から技術的な検証やお客様対応など一緒になって取り組んでいただけたのです。その時の充実した導入支援やテクニカルサポートが得られた経験から、ホワイトボックスにおいても手厚い支援が期待できたのです」


豊田事業部 基盤サービス部東京第二グループ 仁尾 典弘様

実際には、実機が無いなかでの“机上での構成検討”やマクニカが展開する“ラボでの検証”など、様々な形での支援が行われたという。

「細かい部材などもしっかり揃えていただき、コロナ禍のなかでもリモート対応でしっかり“納期に遅れることなく検証いただける”など、技術的な支援が充実していました。最初から責任範囲を線引きせず、我々の期待に応じてやっていただける範囲が広く、とても助かりました」と同部 東京第二グループ 仁尾 典弘氏は評価する。

そういった経緯を経て、結果として、“マクニカが提供するEdgecore Networks社”が新たなホワイトボックスベンダーとして採用されることになったのだ。

現状運用

競合優位性のあるEdgecore Networks社のホワイトボックスがビジネスに貢献

現在は、Edgecore Networks社のホワイトボックススイッチを中心にお客様への展開を行っており、汎用的なスイッチを提案する他社との競合優位性のあるソリューションとして同社のビジネスに貢献している状況だ。
最近ではコアスイッチとともに、レイテンシを一定に保ちながら拡張性に優れたSpine-Leaf型のネットワーク構成で利用される機会が多く、“ecSONiC”をOSとして“強固なデータセンターネットワーク構築”に役立てている。

田多羅氏:「コストパフォーマンスがよく、高品質の製品を提供することを競合との差別化としてやってきましたが、まさにマクニカとの取り組みが我々の強みの1つとなっています」

マクニカの運用に近い領域までの伴走支援で実現した、盤石な体制づくり

ホワイトボックスにありがちな、お客様が抱きやすい品質面の不安については、“しっかりとした事前検証”によって解消できる部分が多く、万一の事態になっても早期に解決できる体制がマクニカとともに構築できているという。

田多羅氏:「我々は単に物を売るだけでなく、我々自身が企画から構築、運用、保守まで一括で提供していくことをビジネスの強みにしています。我々だけで体制づくりも含めて立ち上げていくには難しい部分がありますが、そこを一緒に支援いただきながら伴走していただき、本当に助かっています」

特に通常の保守はもちろん、運用に近い領域まで支援の幅が広がっており、マクニカの支援に関する評価は高い。

仁尾氏:「ホワイトボックスである以上トラブルはつきものですが、いざ発生したときでも迅速に対応いただけており、最終的にはお客さまに対する手厚い支援につながっています。マクニカの支援が我々のビジネスを下支えしているといっても過言ではありません」

慣れてくれば使いやすい、拡張性の高いecSONiCへの期待

仁尾氏:拡張性の高いecSONiCであれば、認証系の機能やL2領域の新たな技術を実装するなど将来的な展開についても期待できる」

田多羅氏:「慣れてくれば使いやすいものですが、ネットワーク機器というよりも、ソフトウェアで動かすサーバーという形で割り切って捉えていくことで、さらに扱いやすくなる部分も多い」

マクニカに対しては、技術商社としての技術力だけでなく、最新のテクノロジーをいち早く取り入れた扱う商材の幅広さについても高く評価しており、同社のビジネス展開にもプラスの影響を与えているという。

田多羅氏:ITだけでなく、セキュリティや農業、ヘルスケア、脳波、AIなど、様々な分野でいろいろな挑戦をおこなっており、しかも単にそのソリューションを担いで売るだけでなく、きちんと技術も入れていくことで技術力を高めている印象です。我々にとっても魅力ある商材や新しい技術など期待できる部分がたくさんあります」

今後

“品質を損なわない支援体制”の充実とともに、新たな価値提供に関する協力も期待

今後については、現在続けている手厚い支援体制を維持しながら、新たな機種の取り扱いやソフトウェアのバージョンアップ時においても品質を担保していけるよう、お客様対応に向けた環境整備について期待を寄せている。

田多羅氏:「運用可視化のためのツールなどは別のソリューションを紹介いただくなど、新たな取り組みをいろいろ進めています。我々のビジネスとしても展開できる取り組みも考えらえるため、一緒になって検討を進めていきたい」

プラスアルファの提供価値を“ホワイトボックス”の領域で

Edgecore Networksのソリューションについては、データプレーンをプログラミングできるプログラム言語であるP4Programming Protocol-Independent Packet Processors)を活用し、マクニカと一緒に必要な機能や新たな技術への適用なども進めていきたいという。

仁尾氏:「今まで通りのことをきちんと積み上げていくことはもちろんですが、さらに“プラスアルファとして提供できる価値”をホワイトボックスの領域でも出していきたい。その際にもぜひマクニカに協力いただければと考えています」



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株式会社マクニカ Edgecore Networks 担当

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