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Macnica Tracks® ~コネクティビティ関連の製品・サービス~

マクニカトラックス

ユーザー事例 - SPLine株式会社様

高額な医薬品輸送時のロスや品質トラブル防止に多大な貢献 ~リアルタイムの状況把握で安全・安心を届ける「MacnicaTracks®」~

左:SPLine株式会社 小椋氏 左から2人目:SPLine株式会社 片野氏 右から2人目:弊社鷲巣 右:SPLine株式会社 冨田氏

USER PROFILE

メディパルグループの一社として、スペシャリティ医薬品の安全・安心・安定的な流通のための機能・ソリューションなどの企画・提案、および管理をおこなう。
また、製薬企業、医療提供施設、医療従事者に対する希少疾患などのスペシャリティ医薬品に関する情報提供なども実施。

サマリー

背景

●医療用医薬品の安全・安心・安定的な供給に不可欠な事業を展開
課題

●温度管理の徹底やトレーサビリティの確立のため、モニタリング強化を検討
選定

●物流/品質管理に必要な情報がまとめて分かる「Macnica Tracks®」との出会い
今後

●製薬企業様へのよりよい提案を目指して

背景

日用品から高額な医薬品まで、さまざまな製品を輸送

取締役 営業本部長 片野 雅彰氏

片野氏:メディパルホールディングスには大きく分けて、「医療用医薬品等卸売事業」、「化粧品・日用品・一般用医薬品卸売事業」、「動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業」をおこなう、3つの事業セグメントがあります。

私たちが所属するSPLine株式会社はこのうち医療用医薬品等卸売事業の一翼を担っております。

当社では、再生医療等製品や遺伝子治療薬といった、全国でも症例数の少ない医薬品の流通設計を行っています。こうした医薬品は、近年スペシャリティ医薬品とも呼ばれています。

たとえば、最近ですと大阪大学の坂口博士が受賞したノーベル生理学・医学賞で、制御性T細胞が大きな話題になりました。
このT細胞に間接的に関わる治療薬として、CAR-Tという細胞免疫療法があります。患者自身のT細胞(免疫細胞)を採取し、遺伝子改変を行ってがん細胞を認識・攻撃する能力を高めた「CAR-T細胞」を体内に戻す治療法です。新たな「がん免疫遺伝子治療」の一つとされています。
このような医薬品に関わり製薬企業様に向けて営業活動を展開しております。

現在、日本国内の医療用医薬品卸企業は約70社あります。一般的な医療用医薬品は国内で多く消費されるので、全国に点在する卸が輸送を担います。一方、スペシャリティ医薬品はその逆で、限られた患者さん向けに流通が必要なため、お届け先である医療機関も限定され、選定された卸が医療機関などへの輸送を担当することが効率的と言われています。

昨今は、科学技術の進歩が著しく、製薬企業様は新しい技術を活用した医薬品開発(≒スペシャリティ医薬品)を進めております。私たちはその輸送をお任せいただくための営業活動に注力しています。

課題

品質トラブルによる医薬品ロスや、トレーサビリティの確立の必要性が浮き彫りに

片野氏:医薬品の種類によっては輸送時に特殊な容器が必要だったり、適切な温度を保たなければならなかったりすることがあります。私たちが輸送している医薬品は1処方の価格が非常に高額な場合もあるので、ロスを出さないよう細心の注意が求められます。また、輸送中のトレーサビリティの確立が重要です。

以前、北海道から船便で医薬品を輸送している際に、地震による津波の影響で、その船が出航できず止まってしまったことがありました。この時は、医薬品をドライアイス冷媒でマイナス70℃に保つ必要があったのですが、もし途中でドライアイスがなくなってしまえば、その医薬品は使えなくなります。物流業者様に荷物の状況を確認しても明確な回答は得られず、私たちはとても苦い経験をすることとなりました。

製薬企業様をはじめとしたクライアントは、やはり “医薬品が適切・適格に運ばれているか” という点を重視されますし、私たちもその期待に対していかに細かい配慮ができるかが大切です。そこで私たちは、必要に応じて輸送している医薬品の温度や位置などを、モニタリングできる仕組みを取り入れるために動きはじめました。
ただ、さまざまな製品やサービスの比較はしつつ、価格面も考慮すると、なかなか導入までは踏みきれていませんでした。

選定&現状運用

位置・温度・衝撃・開封などの情報をまとめて見える化、コストの低さにも驚愕

営業本部 営業戦略第一グループ 薬剤師 冨田 和孝氏

片野氏:そんなときに知ったのが、マクニカの輸送/保管状態モニタリング・追跡サービスMacnica Track®」というクラウドサービスや、それと併用するモニタリング端末「QTS」シリーズでした。

冨田氏:マクニカとは、2024年の物流総合展で初めてお会いしました。もともとは温度管理の優位性を求めて展示会を訪れ、なにか新しいものがないかと探していたのですが、マクニカのブースを訪れたときに製品をご紹介いただきました。

それらは温度だけでなく、湿度・照度・振動なども計測できるマルチロガーであり、さらにGPS機能によってリアルタイムで位置情報も分かる点が優れていると思いました。
また、1台あたりのコストも一般的なロガーと比較しても大幅に抑えることができ、その安さに思わず驚いてしまったほどです。私はこの情報をすぐ社内に共有し、翌日には片野にもマクニカのブースを訪れてもらいました。

Macnica Track®管理画面イメージ
営業本部 営業部 物流品質グループ マネジャー 小椋 哲氏

片野氏:私が訪問した際は事業部長様ともお話させていただきましたが、とても誠実な印象を受けましたし、なにより「Macnica Tracks®」は画面に表示される情報の精度が高く、素晴らしいサービスです。

小椋氏:製薬企業様に、未開封であることを証明できることで安心していただくことができます。もちろん開封時に物理的な確認もおこなっていただくのですが、照度センサーのデータを提示できれば、開けられていないことの裏付けがより強力なものとなります。

冨田氏:とくに治験薬などの輸送時には、明確な基準値があるわけではないものの、「荷物が受ける衝撃を測定してほしい」と製薬企業様からご要望いただくこともあります。実験してみたところ、衝撃のログもきちんと取れていたのでよかったです。
また、事前に拠点を設定しておくと、そこを通過した際にメールで知らせてくれる機能も便利だと感じました。

片野氏:通常、温度・照度・衝撃などを測定するモニタリング端末をそれぞれ別々に用意しなければならないのですごく大変なのですが、「QTS」シリーズの場合は端末が1台で済みます。

冨田氏:ロガーがうまく動作していないとデータを正しく測定できないわけですが、使う端末が多くなるにつれ、そうしたリスクも増えてしまいます。その観点でも、使う端末が少なくて済む「QTS」シリーズには優位性がありますね。

小椋氏:航空機に載せる時も従来はセンサーの個別チェックが必要でしたが、端末の個数が減ったことでその手間も軽減されました。また、国内輸送はあまり問題視されませんが、ロストバゲージが多い国際輸送の場合は、荷物の位置を高い精度かつリアルタイムで確認できる点は魅力的です。

片野氏:私たちは製薬企業様と流通の詳細を決める際に、マニュアルを作ることがあります。その場合、輸送の実作業は私たちも含む事業会社がおこなうことになるので、マニュアルを作るときもできるだけ簡単なほうがよいと。そういう意味でも、「Macnica Tracks®」の簡便さはウリになります。

今後

さらなる利便性の向上を期待しつつ、提案力強化への起点に

小椋氏:現状、私たちは2℃~8℃の温度帯を保つ必要がある医薬品の輸送時に「QTS110※」の端末で「Macnica Tracks®」を活用しています。
一方でドライアイスや液体窒素などを使う、さらに低温の温度帯の医薬品も扱っているため、今後は外出しのセンサーなどでもよいので、その温度帯まで測定できるようになれば最高ですね。

温度動作範囲:-20℃60℃

冨田氏:医薬品の箱に同封したロガー自体の発熱が、温度に影響するかもしれないと聞いたこともあります。ですから、モニタリング端末を医薬品と離して設置できる付属品のようなものがあると、非常に便利だと私も思います。

片野氏:製薬企業様のご要望は扱う医薬品によって毎回異なります。適切なルートを設計したり、トラブル発生時のバックアッププランを用意するなど、提案力の強化は、非常に重要な課題です。

私たちは「Macnica Tracks®」や「QTS」シリーズを使って、今後も製薬企業様によりよい提案をしていきたいと考えています。そして何より、製薬企業様から出荷された医薬品の品質管理を徹底し、出荷時と同品質の医薬品を患者さんにお届けしてまいりたいと思っています。



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株式会社マクニカ フィネッセ カンパニー 
Macnica Tracks® 製品担当