
こんな方におすすめの記事です
・話題の画像生成サービス「Midjourney」の概要をつかみたい
・Midjourney の具体的な利用方法を知りたい
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はじめに
こんにちは!
今回の記事は話題のAI画像生成サービスMidjourneyについてです。
画像生成サービスの中でも特に注目度が高まっているこのサービスについて、概要から具体的な使い方、使い方のコツをまとめました。
Midjourney とは
打ち込んだテキストから画像を生成できるAI画像生成サービスです。テキストは、単語でも文章でもOK。描きたい絵のイメージやキーワードを打ち込むことで、そのイメージに沿った画像を作れます。
Midjourneyは、デビット・ホルツ氏が設立した研究チームが開発したサービスです。彼はLeapMotionの創業者であり、元NASAの研究者です。
彼が設立したLeapMotion社は、人の動きを赤外線センサーで認識する「ハンドトラッキング」というデバイスを販売、開発しているハードウェアベンチャー企業です。創業は2010年で、2019年にイギリス企業が買収しています。
Midjourneyは以前からクローズβ版を開発していたようですが、2022年7月13日に、オープンβ版がリリースへの移行が発表されました。その後、TwitterなどのSNSでMidjourneyを利用して生成された様々な画像がシェアされるようになり、話題を集めています。
Midjourneyの魅力は、お手軽に、誰でも使うことができるのにも関わらず、人間が書いたものと遜色ないアートを作り出すことができる点です。
すでにMidjourneyを用いて描かれた絵が、ある美術コンテストで優勝したり、複数のAI画像生成サービスによって生成された絵を載せたイラスト集が発売されるなど、AIで生成された画像は、世の中の人々に大きな反響を呼んでいます。
“AIが人間の画家を駆逐する”というリアリティがより多くの人に実感されたため、大きな話題を呼んでいるのではないでしょうか。
使い方
Midjourneyをはじめるには、まず「Disocord」にアカウント登録をする必要があります。
1.Discordとは
アメリカで開発されたコミュニケーションツールの1つで、LINEやSkypeと同様に、テキストや音声を投稿できます。アカウント登録をすれば、基本的には無料で利用可能です。
2.Discordへの登録方法
※すでにDiscordのアカウントをお持ちの方は、ログインするだけでOKです。
<アカウントを持っていない方>
※web版の場合
①Discordの公式サイトへアクセスします(https://discord.com/)。
②ページ右上の「Login」ボタンをクリックします。
③ページ下部の「アカウントが必要ですか?」の右側にある「登録する」をクリックします。
④アカウント作成ページに遷移後、必要事項を入力します。
⑤「私は人間です」のチェックボックスをクリックし、ログインします。
⑥Discordへログインします。
※「はじめてのDiscordサーバーを作成する」や「あなたのサーバーについてもう少し詳しく教えてください」等の案内ページが出ますが、一旦スキップして大丈夫です。
⑦Discordのページにログイン後、登録したメールアドレスに再度認証メールが届いたら、 認証ボタンをクリックします。
これで、Discordのアカウント作成は完了です。
3.Midjourneyへのログイン方法
次に、Midjourneyへのログイン方法をご説明します。
①Midjourney公式サイトへアクセスします(https://www.midjourney.com/home/)。
②TOPページの右下「JointheBeta」をクリックします。
③「あなたに招待が来ていますMidjourney」と表示されているページに遷移後、ユーザー名を入力し、「はい」をクリックします。
④Discord上の、Midjourneyのページに移行すれば、成功です。
4.画像生成方法
次は、実際に画像を生成するための場所へアクセスする方法です。
①左側の一覧箇所で、「newbibes-●●(●●は数字)」というMidjourneyのチャットルームに入室します。ルームは複数ありますが、入室する場所はどこでも大丈夫です。
②チャットルームの画面中央下部にある入力箇所に、「/imagine」と入力すると上部に「imagineprompt」と表示されるので、クリックします。
③「prompt」に続く部分に、画像にしたいイメージをテキスト(英語)で入力します。入力が完了したら、Enterを押します。 今回は「AIシステムっぽい画像」という指示を出してみました。 どのようなものが生成されるのでしょうか。 しばらくすると、チャット上に以下のように画像が生成されます。
かっこいいゲーム感のあるイラストが生成されました。
5.画像のクオリティアップ
生成された画像の下に、以下9つのボタンが表示されます。
・U1
・U2
・U3
・U4
・V1
・V2
・V3
・V4
・⇆
これらのボタンを駆使して、クオリティを上げていくことができます。
<ボタンの意味>
・U1〜U4:指定した番号の絵を高解像度化する
・V1〜V4:指定した番号の絵と似ているデザインのものを4枚生成する
・更新ボタン:もう一度新しく4枚の絵を作り直す
6.よりイメージ通りの画像を生成するコツ
Midjourneyは単語1つから画像を生成することが可能ですが、より自分のイメージ通りの画像を生成するには、AIが理解しやすいキーワードを入力する必要があります。
具体的には、以下のような内容に対して言及するキーワードです。
例) ・絵や画像の種類について
・絵のトーンについて
・画風について...等
また、上記のような内容に対して言及するキーワードを用いて、よりわかりやすい文章にして入力をすると、より精度の高い画像を生成することができます。
7.活用方法
<SNSシェア>
保存した画像は、SNSでアップロードすることができます。Midjourney上にはSNS用のシェアボタン等は存在しませんが、生成した画像をSNSでシェアすることは問題ありません。
<商標利用したい場合は?>
商標利用したい場合は、必ず下記いずれかの有料プランに加入する必要があります。プランは3つありますが、年間総収益が100万ドルを超える企業の場合は、ProPlanを購入する必要があります。
(1)BasicPlan(10ドル/月)
(2)StandardPlan(30ドル/月)
(3)ProPlan(60ドル/月)
<プランによる違い>
無料プランと有料プランにはいくつの違いが存在しますが、特に重要な以下の2点について説明します。
【画像生成の回数制】
無料プランは画像生成の回数に制限があり、1アカウントあたり25回までとなっています。 一方、有料プランには生成回数の制限はありません。
【画像生成の場所】
無料プランは、画像生成を「newbibes-●●」というオープンチャット上で行います。対して有料プランは、DM(クローズドなスペース)での画像生成が可能です。
※上記情報は、2023年3月15日現在の、Midjourney公式HPの利用規約より記載しています。規約は随時更新されるため、最新情報は公式HPをご確認ください。
最新版の「V5」について
2023年3月16日、「MidjourneyV5」のアルファ版がリリースされました。プロンプトの後に、「--v5」と入力するか、/settingから「V5」を選択すると、有効にできます。
新機能の内容は、以下のように記載されています。
●プロンプトへの反応の向上
●高画質化(解像度2倍アップ)
●テキストの量を減らしても、より詳細な画像作成が可能に(正しいイメージでの出力可能性があがる)
●2:1以上の幅広画像に対応
なお、V5が適応されるのは基本的に「pro」プランとなります。V5は従来のV3やV4よりも多様なアウトプットができるようになり、入力に対してより正確に反応するように調整されています。
ただし極端に短い文章に対してはうまく機能しない可能性もあり、「何をしたいのか、より長く、より明確な文章を書くようにしてください」と注記されています。
こちらはあくまでもアルファ版のため、仕様は今後も変わっていくとのことです。また「V5の正式リリース時には大幅に変更をする予定である」とも記載されています。
まとめ
今回は最近話題の画像生成サービス「Midjourney」について、概要や具体的な使い方、注意点などをまとめました。
数ある画像生成サービスのなかでも、比較的簡単に利用できるという特徴は、同サービスが今後の世界により大きな影響力を及ぼす要因となるでしょう。
著作権に関する問題や、クリエイターの仕事に及ぼす影響等も無視はできず、様々な議論を生んでいくと思われますが、この素晴らしいテクノロジーが有効に活用されることを願います。