
2019年10月8日(火)に、弊社品川オフィスにて「今知りたい!産業用ドローン・UGVの活用 最前線セミナー」を開催しました。本記事ではイベントの様子と講演動画をご紹介します。
なぜ産業用ドローン・UGVを取り上げたのか?
人口減少社会がいよいよ到来し、1次産業である農業や漁業だけでなく、建設業などの様々な産業で担い手不足が深刻化しています。また人の作業では危険を伴う甚大な災害現場や建設現場では、作業員の安全確保が課題となっています。
そこで劇的な進展を遂げるIoT、ロボット技術と、AI(人工知能)を組み合わせて活用することで、生産性向上や、より魅力的な産業を創造していくことが、今求められています。
中でも注目度の高い、「産業用ドローン・UGV」に関する知見やアイデアを皆様と共有し、市場を活性化できればという想いと、今後のビジネスにおいて皆様にとって一つでもヒントになるものがあればと考え、企画いたしました。
ドローン・UGVの先進企業様のセッション
今後活躍が期待されるドローンや、自律走行が可能なUGVを、それぞれの産業でどのように活用できるか、現状と今後の展望について、具体的な事例とともにご紹介いただきました。
講演タイトル |
講演企業名 |
開会のあいさつ
|
株式会社マクニカ
|
1次産業を取り巻く情勢と、スマート農業の概要
|
農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)
|
人工知能とロボティクス技術を用いたインフラ/建設向けドローン・ロボットの活用 |
株式会社アトラックラボ
|
次世代農業ロボット「MY DONKEY®」の展望
|
株式会社日本総合研究所
|
低コスト・高精度なトラクター運転支援システムで“農作業のクラウド化”を目指す! |
株式会社農業情報設計社
|
RaaSモデルによる次世代農業パートナーシップ
|
inaho株式会社
|
JetBotのご紹介
|
株式会社マクニカ
|
閉会のご挨拶
|
株式会社マクニカ
|
当日は、農業従事者の方から、建機メーカー、IoTデバイスメーカー、クラウドサービス事業者の方など、様々な業種から70名を超える皆様にお越しいただき、大盛況のうちに終えることができました。

またアンケートでは、特に講演内容についてご好評いただき、「説得力が高い」「開発者の思いが伝わった」というお声をいただきました。ご要望の多かった講演を中心に、当日の資料を音声と共にご覧いただける動画としてご用意させていただきました。
気になる講演が一目でわかるよう、各講演の「ここが聞けて良かった」というポイントも併せてご紹介しております。当日お越しいただいた方も、そうでない方も是非ご覧いただければと思います。
【基調講演】「1次産業を取り巻く情勢と、スマート農業の概要」 農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE) 﨑久保 和亮氏
基調講演は、農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)の﨑久保 和亮氏をお迎えし、農林漁業の成長産業化ファンドとして、出資を通じて現場を支援されているお立場だからこそ、お話いただける各産業のトレンドや農林水産省の動き、最新導入事例をお話いただきました。
ここが聞けて良かった!
- 農林漁業が行う「6次産業化」ってどんなもの?
- 現実を目の当たりにする農業漁業の生産人口減少推移、2035年にはどうなる?
- 農林水産省が本格的に「省人化」を推進、AI・IOT・ICT技術を結集した最新鋭製品
- AIドローンを活用した圃場育成状況センシング、水中で養殖魚群食欲判定などの先進事例の数々
- 官民ファンドの立場から見える、黎明期の課題、5G到来に向けて備えるべきポイントとは?
「人工知能とロボティクス技術を用いたインフラ/建設向けドローン・ロボットの活用」 株式会社アトラックラボ 伊豆 智幸氏
ドローンなどの無人航空機や無人車両といった、無人機の開発とAI領域の第一人者である、アトラックラボ代表取締役の伊豆 智幸氏にご講演いただきました。「どなたでも明日からビジネスに取り入れていただけます」というメッセージと共に始まり、オープンソースで提供されているドローン・無人車両などの新しい技術について、動画を多数用いて分かりやすく解説!ITで世界に遅れをとる日本の企業が目指すべき方向など、ビジネス視点でのアイデアも惜しみなくお話しいただきました。
ここが聞けて良かった!
- NVIDIA Jetson Nanoで動く無人車両 汎用プラットフォームをブロック図レベルで解説!
- AIによる人認識の活用例 建設現場の安全確保に「AIの目」を導入
- 3Dプリンターを駆使して製作された自社製ロボットハンドによる、栗拾いの様子
- 今後注目、職人のノウハウをAIに教える「教師データを持つ」というビジネスとは
- ドローンは不時着時どう判断する?ニューラルネットワークを活用したAIの「経験値」を育てる方法
「低コスト・高精度なトラクター運転支援システムで“農作業のクラウド化”を目指す!」 株式会社農業情報設計社 濱田 安之氏
農業機械の全自動化や農作業データから付加価値創出を目指す、株式会社農業情報設計社 濱田 安之氏にご登壇いただきました。濱田様の研究者として培われた「知見」と農業者の「生の声」が掛け合わされた、“畑で役に立つ”農作業支援システムについて、圧巻のドローン映像とともにご紹介いただきました。
ここが聞けて良かった!
- GNSS(GPS)を利用したトラクタが、広大な圃場で全自動走行する様子を多数の動画で紹介!
- 農家に寄り添った北海道の企業だからこそわかる、「真っ直ぐ・等間隔」に走ることの重要性
- 農作業を見える化したアプリ "AgriBus-NAVI" が140か国で使用されるワケ
- 大手メーカーのトラクタと一緒に、大型ロボットトラクタのプロジェクトへ参加された様子
「RaaSモデルによる次世代農業パートナーシップ」inaho株式会社 菱木 豊氏
収穫ロボットで新しいビジネスを展開されているinaho株式会社 菱木 豊氏には、自動野菜収穫ロボットを農家へ貸出し、収穫高に応じて利用料を得る「RaaS」のビジネスモデルについてや、国内のみならず海外展開も見据えた"AI"×"ロボティクス"の今後の展開についてお話いただきました。
ここが聞けて良かった!
- 衝撃の出会い!5年前に既に存在した、レタスの芽を間引くAIトラクター
- ロボットが収穫することを前提にした栽培方法 アメリカの先進事例
- 農家の所得を2倍にする未来とは?人とロボットはどう協働すべきか
- 「人の目」の判断が必要だった収穫作業、自動化が一番難しい野菜って何?
講演内容についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせください!
いかがでしたでしょうか。本レポートでは「今知りたい!産業用ドローン・UGVの活用 最前線セミナー」のセッションや講演の様子についてご紹介しました。
各講演企業様のセッションで紹介された製品やソリューションについてもっと詳しく知りたい方、または例にはなかった課題をお持ちの方、全く新しい試みをお考えの方も、ぜひお問い合わせいただければ幸いです。講演者様へお繋ぎすることも可能ですし、豊富なノウハウを蓄積したエキスパートチームから、お客様のご要望に沿ったご提案をさせていただきます。
そして、皆様から大変多くのご要望をいただき次回開催も企画中です。イベントの詳細が決まりましたらお知らせします。
ご質問等はこちらの問い合わせフォームをご利用ください。