激動の日々を、共に乗り越える

Cross talk 09

上司・部下

日原 崇暁

2003年新卒入社。クラビス カンパニービジネスソリューション第1統括部営業第4部所属。入社して以来、20年にわたり営業職に従事。米国の大手半導体メーカーの営業チームの部長を務め、多くのお客様に半導体を提供するとともに、部下の教育にも注力している。

林田 渉平

2016年中途入社。クラビス カンパニービジネスソリューション第1統括部営業第4部所属。日原と同じチームで、米国の大手半導体メーカーの製品を取り扱っている。主に東海エリアの産業機器のお客様を担当し、日々納期問題や製品価格高騰のトラブルに対応しながら、拡販活動にも注力している。

尾高 育哉

2020年新卒入社。クラビス カンパニービジネスソリューション第1統括部営業第4部所属。別カンパニーで営業を経験した後、現部署に異動。日原の下で、半導体製品の提案活動や拡販戦略の立案、仕入先メーカーとの納期交渉等、幅広い業務に従事している。

Chapter1 上司がいるから、臆せずチャレンジできる

日原

振り返ってみると私が林田さんと尾高さんの上司になってからもう数年経つんだよね。同じチームになってからは、本当に激動の毎日だったね。

林田

まさしく「激動」という言葉が当てはまる日々でしたね(笑)過去類を見ないほどの製品価格の高騰や納期トラブルの連続で、途轍もないほど苦労しましたね。

日原

私も今まで20年間営業活動を行ってきたけど、ここ数年間が一番お客様にご迷惑をおかけしたと思うよ。一人では乗り越えられないピンチを何度も経験したね。

尾高

本当に幾度となく大きな問題が発生して、正直心が折れそうになることもありました。半導体の需給逼迫によって発生した数々の納期トラブルで、「問題があまりにも大きいので、尾高さんの上司と話をさせてください!」とお客様からリクエストを受けることも少なくありませんでした。

日原

困難な出来事が日常茶飯事だったよね。でも本当に二人には助けられたと思っているよ。二人はこの大変な時期でも粘り強くお客様と向き合ってくれていたからね。尾高さんが言ったように、お客様から上司である私が呼び出されることもたくさんあったけれど、二人が忙しい中こまめにお客様にステータスをアップデートしてくれていたから、「林田さんが毎日状況を報告してくれているから状況はよくわかっているのだけど、当社も半導体が届かないとビジネスに大きな影響があるから助けてほしい」とか「尾高さんから話を聞いているのでこの状況はマクニカさんのせいではないことは重々理解しているのですが、なんとかならないでしょうか・・・?」という状況からお客様と会話することができる。もし、これが二人とも忙しさを言い訳にやることをきちんとできていなくて「マクニカの責任でモノが届かない」と思われていたら、お客様にまず状況を理解していただくところから始めなければいけないからね。

林田

そうなると、お客様の温度感があがってしまって、話を前に進めるのが難しくなったり、最悪の場合では今後の取引全体に大きな悪影響を残してしまうことだってありますよね。もちろん商社である我々が、この状況の中どう問題を解決していくかが重要ではありますが、ここ数年間の納期トラブルは、マクニカのミスオペレーションによるものではなく、全世界的に発生したサプライチェーンの混乱によるものでしたので、とにかく仕入先メーカーから詳細な情報を入手して、お客様に現状をご理解いただくことに努めました。

尾高

お客様が怒るような状況にまでなってしまうと、上司の日原さんが全面的にお客様の前に立って対応しなければいけなくなってしまいますからね。可能な限り、お客様と現場の営業担当である私が信頼関係を構築して、自分たちでトラブルを解決できるよう意識して活動していました。

日原

私は必要となれば絶対にヘルプに入るから気を遣わなくていいんだけどね(笑)でも二人がそう考えてくれているのは本当にありがたい。様々なお客様とのビジネスでトラブルが頻発していたので、私が全てのお客様のもとに訪問することは物理的に不可能だったから・・

林田

部下としては、どれだけ失敗してもいざというときには「日原さんがフォローしてくれる」という安心感があったので、臆することなく頑張ることができましたよ。

尾高

私個人としては、日原さんが現場でお客様と対峙する姿を見ることができたので、普段見ることができない日原さんの営業スキルを勉強させてもらうことができ、良い経験にもなりました!

Chapter2 エキサイティングな状況を、とことん楽しむ

尾高

日原さんと林田さんは、私が現部署に配属される前から同じチームで働いていらっしゃいましたが、なにか印象的なエピソードがあれば是非お聞きしたいです!

日原

数えきれないほどあるね(笑)

林田

ですね(笑)一番思い出に残っているのは、私が転職してきて間もない頃の話かな。入社して数か月経った頃に、前任の営業から産業用機器メーカーのお客様を引き継ぐことになったんだよね。当時、そのお客様は新規の大型開発案件を予定していて、前任者も相当力を入れてアプローチしていたのだけど、今回の担当変更に伴って途中から私がこの案件を追いかけるようになったんだ。

尾高

転職してきて早々、いきなり大きな案件を抱えることになったのですね。

林田

売上にすると数千万円規模の案件だったから当時の自分にとっては大きな重圧だったよ。前任者も全力で取り組んでいたビジネスだったから、「その気持ちを無駄にはできない!」というプレッシャーも感じていたしね。でも、全く違う業界から転職してきた当時の自分はまだまだ未熟で、製品の量産価格や取引条件を提示する佳境の段階まできたときに、お客様が求める価格を満たせないという理由で、あと一歩でビジネスをロストしてしまうという状況に追い込まれたんだよ。

尾高

お客様の希望する条件を満たすことができなかったのですね。その状況から逆転することは簡単ではないですよね・・

林田

尾高さんの言う通り、とても厳しい状況だったね。でもそこで日原さんがすかさずヘルプに入ってくれたんだよ。それまで私はありきたりの提案しか作ることができていなかったのだけれども、日原さんが他の仕事よりこの案件を優先して一緒にお客様先へ訪問してくれて、ニーズの細かいヒアリングや条件交渉に協力してくれたんだ。その過程で自分では思いつかなかった提案を日原さんと作ることができて、結果お客様にその提案が認められて製品を採用してもらえることになったんだよ。

日原

もともと林田さんがお客様に提示していた提案だと、この案件を獲得するのは難しいと思ったからね。でも当時の林田さんはまだ経験が浅かったから、ベストな提案をすぐに作ることができないことは仕方のないことだった。上司である私がフォローするのは当たり前だよ。

林田

あの時はヘルプしていただき本当にありがとうございました。日原さんに「失敗しても全責任は私が持つから、このエキサイティングな状況を楽しんでいこう」と言われて、気持ちが楽になったのを今でも鮮明に覚えています。あの案件がきっかけで失敗を恐れず、新しいことに臆せずチャレンジしていくマインドが身につきました。

尾高

大きな案件になればなるほど、私もプレッシャーを感じてしまうことが多々ありますが、日原さんと林田さんを見習い、前向きに仕事に取り組んでいきたいと思います!

Chapter2 転ぶなら、前向きに転べ

日原

林田さんは、入社して間もない頃は周りを気にしながら仕事していたけど、いつからか自分のやり方に自信を持って仕事に取り組むようになったよね。

林田

改めて言われると恥ずかしいですが、先ほど話したエピソードも自信がついたきっかけの一つだと思いますね。

日原

転職してきた直後は、何が正解なのかわからなくて、戸惑いながら仕事をしていたよね。様々な経験を経たことで、今はあの頃と比べて圧倒的に成長していると思うよ。

林田

全く異なる業界からマクニカに入社しましたからね!右も左もわからず、必死でしたよ!最近は業務の理解も深まり、更に楽しく働けるようになってきましたね。

日原

尾高さんも異動してきたばかりの時は、よくある定型文でしかお客様と話をすることができなかったけど、最近は「お客様目線」に立って話すことができるようになったよね。「一人前の営業マンとして育ってきたな」と、尾高さんの業務に取り組む姿勢を見ていて思うよ。

尾高

ありがとうございます!林田さんと同じようなコメントになってしまいますが、私も現部署に異動してきた時は本当に余裕が無くて、お客様に対して柔軟な対応ができなかったですし、頂いたリクエストに応えることだけで精一杯でした。でも頂いたご要望にただ応えるだけでは不十分で、それ以上の価値をお客様に提供したり、お客様に親身になって対応したりすることが、お客様から信頼されるために必要なことなんですよね。自分が少しずつ成長していく中で、そのことに気づき、いつしか自然とできるようになっていました。

日原

一度尾高さんとお客様との打ち合わせに参加させてもらった際、尾高さんがお客様に誠意ある対応をしているのを見た時は、「入社直後とはまるで別人だな!」と感心したのを覚えているよ。上司にとってなにより嬉しいことは部下の成長を感じられること。ビジネスで結果を出すことも大切だけど、やはり自分の部下が日に日にたくましくなっていくところを見るのは本当に嬉しいことだね。

尾高

そう言っていただけると私たちも嬉しいですね。この際だから日原さんに伺いたいのですが、部下に成長してもらうために日原さんが意識していることはありますか?

日原

部下が「前向きに転ぶ」ことができる環境や雰囲気を作ることかな。時には自分が前面に立って手本を見せることもあるけど、基本的には自由に仕事に取り組んでもらう。部下が失敗するのは当たり前、とにかく成長してもらうことを第一優先として、常に他の人より部下が一歩前のめりになれるようなチーム作りを意識しているね。成功から学ぶことより、失敗から学ぶことのほうが多い。できるだけ前に出て、できるだけ手を挙げて、チャレンジして失敗して、怒られる。部下には若いうちにそういう経験をたくさんしてもらって、ビジネスマインドや工夫する力を身につけてほしいと思っているよ。

林田

まさしく「失敗は成功のもと」ですね。

日原

そうそう。二人は本当に様々なチャレンジをして、失敗を経験しながらも、最終的には結果を出してくれているから、上司の私も負けていられないと身が引き締まるよ。これからも大変な日々が続くと思うけど、成長を意識しながら、たくさんの逆境を一緒に乗り越えていこう!

林田

これからもよろしくお願いします!

尾高

これからもよろしくお願いします!