社会課題を解決する、起爆剤になる
技術職(サービス・ソリューション)
2015年新卒入社。イノベーション戦略事業本部デジタルインダストリー事業部プラットフォームサービス開発部所属。半導体事業のエンジニアとしてネットワーク機器や家庭用電化製品メーカーに対する技術サポートを経験した後、2018年に社内公募をきっかけに現部署へ異動。現在は製造業のお客様に対して自社ソリューションの運用を支援している。
2011年新卒入社。イノベーション戦略事業本部AI事業統括部AIビジネス推進部所属。大手半導体メーカーの製品提案や技術サポートを行う半導体エンジニアを経験した後、2018年に社内公募で現部署へ異動。現在は課長としてIoTソリューションやAIシステム等の提案活動やプラットフォームの開発に従事している。
2002年新卒入社。イノベーション戦略事業本部デジタルインダストリー事業部プラットフォームサービス部所属。15年以上、CPUや通信関連デバイス等の半導体の技術サポートを担当していたが、2019年に現部署へ異動し、現在は部長として製造業のお客様向けに生産効率を上げるシステム構築等を行っている。
求めたのは、未知なる領域での挑戦
齋藤
本日集まっているメンバーは私を含めて三人とも半導体事業のフィールドアプリケーションエンジニア(FAE)経験者だよね。二人はイノベーション戦略事業本部の新設時にあった社内公募で異動したと聞いているけど、なぜ異動しようと思ったか理由を教えてもらえるかな?
森
私は入社以来、一貫して米国半導体メーカー製品の技術サポートを行っていました。業界トップクラスのテクノロジーが搭載された製品を担当し、お客様の開発を支援する仕事は大変やりがいがあったのですが、会社として新しく立ち上げる事業に身を置き、0からビジネスモデルを構築することにチャレンジしてみたいと思ったのがきっかけですね。
櫻
私も森さんと同じような理由で異動を希望しました!私も半導体製品の技術サポートを担当していましたが、その中の業務でも新しいことにチャレンジすることが特に楽しくて。自分にとっても会社にとっても未知の領域に飛び込んでみたいと思い、公募があったときにすぐに手を挙げました。
齋藤
二人とも本当にアグレッシブだね。「もっと新しいことにチャレンジしたい」という想いでイノベーション戦略事業本部に異動してきたとのことだけど、実際に現在所属しているチームで新しいチャレンジはできているのかな?
森
チャレンジだらけですよ!例えば、大きなところで言うと「システム開発」ですね。マクニカは商社としてビジネスを拡大してきた会社なので、多くのビジネスモデルは商材やソリューションを仕入れて販売する「ディストリビューションモデル」が主でした。そのため、「システム開発」を行っている部署はほとんどありませんでしたが、これからはマクニカで更なる付加価値を生み出していくべきではないかということで、小規模ではありますが、マクニカでお客様にニーズのあるシステムの開発をスタートしたのです。
齋藤
もう商社という枠組みを超えてきているよね。具体的にどのようなシステムを開発したのかな?
森
一例を挙げると、野菜などを屋内で生産する植物工場における生育データ可視化システムです。水や光、温度などの生育に関連する情報を数値として可視化し、栽培管理を支援する用途で使われます。
櫻
商社でありながらそのようなシステムを開発することができる会社は珍しいですよね。やはり技術商社と言われるだけあって、マクニカはテクノロジーに強い会社ですよね。
森
そうですね。そして、「システム開発」というチャレンジを行った結果、また次の課題が見えてきました。実際にトライしてみてわかったことは、少数のお客様に対してであれば、システムを開発・提供することが可能であるものの、提供先のお客様が増えていくと現状のマクニカではサポートが難しいこともあるということです。この現状を加味し、今後のビジネスの方向性を検討していこうと考えています。
斎藤
確かに多くのお客様にシステムを導入いただくことになると、それだけ問い合わせ対応が増えたり、追加の機能開発が必要となったりして、どうしても多くの社内リソースが必要となるからね。
櫻
トライアンドエラーを繰り返して、ビジネスモデルを模索することが求められることも事業立ち上げフェーズならではですよね。
斎藤
私たちのやっていることは全てが手探りだからね。初めての試みだからこそ、「こうすればうまくいく」という正解がなく、「まずはチャレンジする」というのが、大変だけど私たちの仕事の面白みの一つだよね。
伴走者として、ともに創りあげる
齋藤
サービス・ソリューション事業にチャレンジするエンジニアには、どのようなスキルやマインドが必要だと思う?
櫻
必要となる重要なスキルとしては、ヒアリング能力が挙げられると思います。サービス・ソリューション事業のエンジニアは、半導体やセキュリティ・ネットワーク事業のエンジニアと異なり、コンサルタントのような役割も求められます。私たちはソリューション提案を行う前に、お客様の業務課題を明確にすることから始め、時にはお客様自身も気づいていないような潜在的な課題を見つけることも必要となります。そのためには何よりもお客様の考えを引き出したり、お客様の現状を効率よく把握したりする、ヒアリング能力が非常に重要になりますね。
森
まさしくその通りですね!自分たちの提供できるソリューションをただ提案するだけでは、単なる技術の押し売りになってしまいますからね。私たちはお客様の課題に寄り添い、ともに課題解決を目指す「伴走者」であり続ける。そのためにヒアリング能力は必須スキルですよね。
櫻
そして「伴走者」だからこそ、提案の「質」は100点を目指すのではなく、50点のものであっても、まずはお客様に提案してみるということが大切だと思っています。関係性が単なる「お客様と仕入先」という関係では無いからこそ、まずは「質」よりも「量」をぶつけて、そのあとお客様と共に提案をブラッシュアップしていく感じですね。なので、良い意味で「完璧を求めすぎない」。お客様と時間をかけて、一緒に良いものを創り上げていくことが、目的に対しての一番の近道だと思っています。
斎藤
私たちの行っている事業は正解が無いからね。完璧を求めてもそれが本当に正しいのかは誰にもわからない。
森
それで言うと私はサービス・ソリューションのエンジニアに求められることとして、「想い」を挙げたいですね。正解が無いからこそ、「こうあるべき」というガイドラインがありません。だからこそ、自分は「こうしたい」という熱い想いを持っていることが非常に重要です。その想いが無ければ、頭を抱えたままずっと前に進むことができないと思います。
櫻
非常によく分かります!ただ、マクニカの社員は熱意を持っている人ばかりなので、全員がサービス・ソリューションを立ち上げる事業に携わる素質があるような気がしますね(笑)
森
斎藤さんはサービス・ソリューション事業のエンジニアに求められるスキルやマインドについてはどうお考えですか?
齋藤
技術的知識を「狭く深く」ではなく、「広く深く」習得していることかな。私たちの事業はAIやIoTの基礎知識に加えて、画像処理やデータ活用のための統計学、AWS等のクラウド関連といった様々な知識が必要とされるよね。私は半導体エンジニアを15年以上経験して、技術習得のための「体幹」を鍛えてきたので、今からはそれを活かして更にエンジニアとしての幅を広げるために勉強していきたいな。常に現状の自分を超える意識で頑張るよ。
ファーストペンギンで、あり続けたい
齋藤
私たちの事業は、まだ成長段階でこれから伸びていくフェーズだよね。今後の活躍が会社からも期待されているわけだけど、最後に今後の二人の目標を教えてもらえるかな?
櫻
今私が担当しているビジネスを更に拡大させたいですね!イノベーション戦略事業本部が設立されてから、様々なサービスやソリューションが生まれていますが、私の担当しているソリューションも含め、商用としてお客様に活用されている事例はまだまだ少ないと考えています。今まで誰も成し遂げていないことに挑戦するファーストペンギンでありつつも、チャレンジをしっかりと売上と利益に結び付けていくことが目標です。
齋藤
私たちはAIやDXなどといった世の中でも話題になっている事業を行っているから、一見華やかな部署に見られることもあるけれど、実際はそういった最先端ソリューションをどうやって社会に実装していくか、もがいている状態だよね。事業を成長させて、数字の面でも会社に更に貢献していきたいね!森さんの今後の目標は?
森
私は、担当している「Re:Alize」のビジネスの実績を増やしていきたいですね。「Re:Alize」は、AIソリューションの導入を検討しているお客様に対して、AIソリューションの技術検証から運用までをサポートするマクニカ独自のサービスですが、まだまだビジネスを拡大できる余地がありますし、「マクニカといえば『Re:Alize』だよね」と業界内で知れ渡るように、『Re:Alize』の認知度を高めていきたいと考えています。現在はマクニカと言えば半導体・セキュリティ・ネットワーク事業ですからね。世の中にマクニカはサービスソリューションカンパニーであると認知してもらえるよう、AIビジネスをどんどん広めていきたいです!
齋藤
AIビジネスは社会実装が難しい一方で、様々な社会課題を解決する可能性を秘めているから、爆発的にビジネスが拡大していくかもしれないよね。私たちはその爆発を起こす起爆剤になれるよう、もがきながらも熱い「想い」を胸に頑張っていきましょう!