セキュリティ対策やネットワーク、AI、DXなどのソリューションを提供するマクニカネットワークス株式会社(以下、マクニカネットワークス、本社:神奈川県横浜市港北区新横浜1-5-5、代表取締役社長:池田 遵)は、オリンパス株式会社(以下オリンパス、本社:東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス、取締役 代表執行役 社長兼CEO:竹内 康雄)へ国内工場で初となる※1、新型コロナウィルス感染者及び濃厚接触者の工場内での接触履歴追跡を行う、“感染症(COVID-19)対策追跡ソリューション”を提供したしたことを発表いたします。

グローバル・メドテックカンパニーを掲げるオリンパスでは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、徹底した感染症防止対策を実践してきました。コロナ禍の中でも「医療機器の修理サービスを止めない」を命題として対策に取り組み、修理センターの操業を止めないために、懸念されるリスクを最小限にする強固な対策の導入を検討していました。

修理センターでのリスクと課題

修理センターでは製造工場と同様にテレワークの全面導入が難しく、どうしても従業員の現場作業が発生します。通常時は社会的距離を確保した上で作業を行っていますが、作業の内容によっては、打ち合わせ、教育・指導、相談等で近い距離で会話をすることが避けられません。また、職場での対策が万全でも、家庭や職場以外での感染リスクは排除できず、外部から持ち込まれたウイルスによってクラスターが発生するリスクを抱えています。

ひとたび感染者や濃厚接触者が確認された場合、修理センター内で誰とどの程度接触を持ったのかを客観的に計測する術がなく、記憶に基づいた曖昧な情報で接触対象者の絞り込みをせざるを得ませんでした。海外の修理センターでは感染者が確認された際にライン全体を停止せざるを得ず修理の作業に影響が出た経験もあり、対象者の絞り込みを迅速かつ正確に行い、作業への影響を最小化させる対策の構築が喫緊の課題でした。

“感染症(COVID-19)対策追跡ソリューション”特徴と採用理由

  • “感染症(COVID-19)対策追跡ソリューション”特徴と採用理由

マクニカネットワークスが提供する追跡ソリューションは仏Actility社のLoRaWAN®/Bluetooth Low Energy(以下BLE)対応小型端末を用いて接触状況をモニタリングするシステムです。各従業員が装着した専用端末はBLE無線通信を活用した独自アルゴリズムを用いて互いの距離と接触時間を計測し、濃厚接触に該当する基準値を超えた接触状態になると“アラート”としてLoRaWAN®回線を通してクラウド上の集中管理アプリケーションに送信されます。アプリケーション上では全ての端末の接触アラート状態が表示、記録されます。データは日時を遡って検索することができ、CSVファイル出力も可能です。

オリンパスでは、以下の点において優位性が見られた為導入を決定しました

  • 正確で客観的な接触データに基づいた接触者の絞り込みを迅速に行う事ができる
  • 国内で同様のサービスを実運用ベースで提供しているメーカーがない
  • 専用端末とゲートウェイを購入すればすぐに導入可能である
  • 端末は非常に小型、軽量で、作業の邪魔にならない
  • 広範囲をカバーできるLPWA通信(LoRaWAN®)を使用している為ゲートウェイの設置台数、通信費を抑える事ができるLoRaWAN®無線通信品質が安定している

運用と効果

本ソリューションは現在2つの修理センターで運用されており、計数百名規模の従業員の接触状況をモニタリングしています。従業員は業務開始時に専用端末を胸元に装着し、業務終了まで装着したまま作業を行います。端末は小型の為作業の邪魔にはならず、負担も少なく運用されています。

実際に従業員で濃厚接触が疑われるケースが発生した際には本システムを使用して、該当者の工場内での濃厚接触者を迅速に割り出すことができ、本システムの効果を確認する事ができました。

【専用端末と現場での装着写真】 *Actility社 “Abeeway Micro Tracker"

装着写真
Abeeway Micro Tracker
Micro tracker
小型軽量薄型(名刺の4分の1サイズ) 携帯に最適
IP64、450mAh充電式バッテリー、BLE、LoRaWAN®対応

【Actility社 CEO Olivier Hersent氏のコメント】

この度、オリンパスでLoRaWAN®ベースの感染症対策追跡ソリューションが採用され大変嬉しく思います。

本ソリューションは、従業員間のソーシャルディスタンスの確保や接触履歴のモニタリングを自動化することができ、新しい安全ポリシーでの運営に大きな力となります。製造業や企業における事業の継続性を確保する高い効果が得られる革新的な方法であり、大規模のシャットダウンリスクを避ける事ができる投資効果の高いソリューションです。

オリンパスの医療機器の供給維持に繋がる新型コロナ対策の強化策として貢献ができると確信しています。

【採用事例詳細】

https://www.macnica.co.jp/business/connectivity/manufacturers/lpwa/case_01.html

【提供料金】

マクニカネットワークス製品担当までお問い合わせください。

※1:2021年8月3日現在、マクニカネットワークス調べ

製品に関するお問い合わせ先

株式会社マクニカ
LPWA 担当
TEL:045-476-2010
URL:https://www.macnica.co.jp/business/connectivity/manufacturers/lpwa/index.html

オリンパス 会社概要

オリンパスは医療分野、ライフサイエンス分野、産業分野で、お客様のご要望に沿った様々なソリューションを提供しています。病気の予防・診断と治療に貢献する、生命科学の研究に寄与する、そして、人々の安全を守る。100年を越え、オリンパスはこれからも、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現のために、歩みを進めてまいります。

会社名 オリンパス株式会社
資本金 1,246億円 (2021年3月現在)
本社所在地 〒163-0914 東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス
代表者 取締役 代表執行役 社長兼CEO 竹内 康雄
ウェブサイト

https://www.olympus.co.jp/

事業内容

医療分野、ライフサイエンス分野、産業分野での精密機器の開発、製造、販売、修理と保守サービス等ソリューションの提供

報道機関お問い合わせ先

株式会社マクニカhttps://www.macnica.co.jp/

TEL: 045-476-2010
〒222-8562 横浜市港北区新横浜1-5-5
広報担当 磯崎(いそざき)

メールアドレス:macpr@macnica.co.jp

※本文中に記載されている会社名は、各社の登録商標または商標です。