eSIM
二つの要素がございます。図1と合わせて御参照ください。
(a) Embedded SIM:Chip型SIMを指します。挿抜が不要の基板実装型の形状でございます。
(b) eUICC対応SIM:Remote SIM Provisioning(RSP)対応SIMを指します。SIM内部に複数のICCIDを保有可能な領域を設けており、RSPにより必要に応じてICCIDを切り替えることが可能です
eSIMに関する詳細説明につきましては以下リンクでも紹介しておりますので合わせて御確認ください。
macnica.co.jp/business/connectivity/columns/140963/index.html
EID
SIMカード現物の個体識別番号を表し、32桁のランダム数値で構成されます。
従来のSIMカードでは1枚毎に1つのICCID(Profile)が割り当てられてましたが、eUICC対応に伴いICCIDを任意で変更可能となりましたので、Embedded SIM現物を識別する番号となります。
ICCID(IC Card Identifier)
SIM毎に与えられるProfileとなり、どの国でどの通信業者に接続するかを決定します。
ISO/IEC-7812に規格準拠した最長22桁のランダム数値で構成されます。先頭6桁は規格規定されたキャリア番号を示します。図2では日本の通信業者を例として参照します。
IMSI (International Mobile Subscriber Identify)
15桁の数字で構成され、左図の内容で構成されております。
コアネットワーク上のHLR/HSS(加入者情報管理装置)において、通信アクセスに対する認証を行うために使用する個体識別番号となります。
先頭5桁は、接続先の国とキャリアを指定するものとなり、MCC(Mobile Country Code)、MNC(Mobile Network Code)として規格規定されております。
MSISDN(Mobile Station International Subscriber Directory Number)
対向機と通話するために使用する個体識別番号、すなわち電話番号を示します。
MNP(Mobile Number portability)により、別のSIMカードに移行した場合も同一のMSISDNを引き継ぐことが可能です。
※EID/ICCID/IMSI/MSISDNの役割
上記の通りSIMカードには様々な個体識別のパラメータがございますが、各々以下の役割として割り当てられます。
◦EID:SIMカード現物(ハードウェア)の個体識別。製造時の管理等で使用します。
◦ICCID:接続先通信業者の選択を行う。IMSI+MSISDN
◦IMSI:ネットワーク上で接続許可の為の認証を行うために使用する個体識別。
◦MSISDN:電話番号。端末間で通話する際の個体識別。
PINコード(Personal Identification Number)
第三者による不本意な端末利用を防ぐため予め端末にかけたロックを解除するためのコード(番号)を表します。
※iPhoneの場合、”パスコード” は、PINコードの一種に相当します
1.PINコードを入力し端末を解除
2.N回PINコード入力を間違えると、端末は『PINロック状態』となる
3.PINロック解除に『PUKコード』を入力
4.M回PUKコード入力を間違えると、SIM利用不可となる
SIMロック
ある指定されたSIMカード以外は利用できない様、端末側に制限をかける仕組みです。
逆に端末にSIM制限をかけないことを『SIMロック解除された端末:SIMフリー』と呼びます