高い技術的付加価値を、
商品と共に提供する

Interview04

飯田 晋平

2019年新卒入社 技術職(半導体)
フィネッセ カンパニー技術統括部第2技術部

Chapter1 お客様にとって、必要不可欠な存在になる

私は半導体製品のFAE(フィールド・アプリケーション・エンジニア)として、サーバーやストレージなどを開発している大手電機・電子機器メーカーのお客様に対してテクニカルサポートを行っています。一言にテクニカルサポートと言っても、カバーする幅は非常に広く、半導体製品に関する技術的な問い合わせへの対応から、お客様に代わって当社が提供した商品の検証作業まで行います。当社が取り扱う半導体製品は、お客様にただ提供するだけではその製品が持つ機能を最大限に活用して頂くことができないものばかりです。そのため、我々FAEにはお客様に寄り添い、質の高いテクニカルサポートを提供し、お客様の開発を支援することが求められています。お客様が大規模な開発をされる際は、問い合わせの件数が合計で200件を超えることもありますが、一つひとつ迅速かつ丁寧に対応していきます。「マクニカのテクニカルサポートなしには開発はできない」とお客様に言っていただけることを目標に日々業務に取り組んでいます。

そもそも、私がマクニカへ入社するきっかけとなったのは、大学3年次に参加した技術インターンシップでした。「商社のエンジニアはどんなことをするのだろう」と興味本位でインターンシップに参加しましたが、私が目にした先輩社員や業務は、当初漠然と持っていたイメージと大きく異なっていました。商社のビジネスモデルというと、「モノを仕入れてそのまま販売する」、いわゆる「右から左へモノを流す」だけであるという先入観を持っていましたが、マクニカでは想像以上にお客様と仕入先の間で技術的な付加価値を提供しており、感銘を受けたことを今でも覚えております。

Chapter2 商社のFAEだからこそ、できることがある

入社2年目の夏、FAEの存在意義の大きさを再認識する出来事が起きました。私が担当する製品を使用していたお客様のサーバー内でデータのやり取りをする際、ある特定のデータだけ送信することができないという問題が発生したのです。当時はまだそのお客様の担当になってから半年ほどしか経っておらず、トラブル対応は経験したことがありませんでした。

「やれるだけのことをやってみなさい」という上司の言葉に背中を押され、自分にできることを全てやり切ろうと決意しました。まず着手したのは、お客様へのヒアリング。どのような事象が、どういった環境下で発生しているのかを詳細まで共有いただき、その内容をもとに、仕入先メーカーと問題の原因について協議したり、先輩に相談したり、規格書を読み込んで調査したりと、自身が考えつくできる限りのことを徹底して行いました。地道な努力を積み重ねた結果、3週間後には根本の原因を突き止めることができ、問題を解決することができました。

この経験を通じて、お客様と仕入先メーカーとの間に立つFAEの存在意義を改めて理解することが出来ました。単純にトラブルを解決するなら、豊富な知識を持つ仕入先メーカーのエンジニアとお客様が直接やり取りをした方が早いのかもしれません。ではなぜ私たちFAEがお客様と仕入先メーカーの間に入る必要があるのか。それは、双方の要望や立場を正しく理解し、解決策を提案できるからです。自社で開発した製品ではないからこそ、良い意味で一歩引いた立場から客観的な判断をすることも私たちにはできます。また、日本のお客様と海外の仕入先メーカーとの間には、言語の壁や商習慣のギャップもありますので、我々FAEはこの二者のコミュニケーションを円滑に進めるためにも必要な存在だと思います。

Chapter3 日々実感する、エンジニアとしての成長

日常生活で意識されることが少ないサーバーやストレージは、ITが発達した現代では必要不可欠な社会インフラのひとつになっています。私が開発に携わった製品が量産化され、お客様のウェブサイトで紹介されているのを見るのは本当に嬉しいですし、自分の努力が実ったと実感することができます。社会貢献性の高い開発に参画できていることが、私の大きなやりがいになっています。

また、エンジニアとしてレベルが日に日に高まっていることを感じられることも醍醐味の一つです。お客様に対するテクニカルサポートを開始して間もないころは、「わかること」よりも「わからないこと」の方が多く、非常に苦労しましたが、現在は自分が担当する製品と関連する技術やそれらの規格についての知識を習得し、飛躍的に成長できたことを実感しております。特に仕入先やお客様と対等なレベルでテクニカルな会話をし、解決に導けるようになりました。入社当時の私からしたら考えられないようなことです。今後も現状に満足することなく、自己成長のために様々なスキルや知識を身に着けていきたいと思います。

今後の目標・抱負

短期的な目標としては、お客様の装置で使用されるさまざまな製品や規格について今以上に知識と経験を身に着け、今担当している製品のエキスパートになりたいと思います。その後は半導体製品単体ではなく、お客様の課題を解決するために必要となる、その他ハードウェアやソフトウェアも含んだ「ソリューション」を提案する仕事をしてみたいと思っております。

1日のスケジュール

8:45
始業
9:00
メールの確認、1日のスケジュールとやるべき業務の整理
10:00
お客様からのメールの問い合わせ対応、お客様とのミーティングに向けた準備
11:00
お客様との定例オンラインミーティング
12:00
ランチ
13:00
半導体製品の動作の検証
14:00
営業メンバーへの業務進捗共有
15:00
お客様からのメールの問い合わせ対応
18:00
終業

マクニカのFAEは、他社のエンジニア職と比べて、お客様とのコミュニケーションは多いと思います。主に電話やメールなどでお客様とやり取りを行い、必要に応じてオンラインミーティングや対面での打ち合わせを実施します。また、営業と協力して案件対応することも多いため、業務の進捗状況もしっかりと共有し、チームとして結果を出せるように密に連携しています。

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