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OINを使用して、Okta-SmartHR連携したら、超簡単だった件
はじめに
突然ですが、本記事をご覧の皆様に質問です。企業のID管理において、従業員の情報をまず格納する場所はどこでしょうか?ADでしょうか?
多くの企業では、人事DBが一般的だと思います。ということは、人事DBとIDaaSを直接連携できれば、従業員の入退社や部署異動などの情報を人事DBからIDaaS、IDaaSからSaaSへいち早く反映し、IDライフサイクル管理やSaaSへのアクセス権の管理をスムーズに行うことができます。
Oktaでは、プロビジョニング連携・シングルサインオン(SSO)のテンプレートであるOkta Integration Network (OIN)に、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」のテンプレートが用意されているため、SmartHRをIDソースとした連携が非常に簡単です。
今回はそんなOktaとSmartHRを連携し、SSOとプロビジョニングを実際に設定してみました。これにより、SmartHR→Okta→SaaSへのアカウント管理の自動化や、SmartHRへのSSOを実現できるため、是非最後までご覧ください。
SmartHR→Okta→SaaSのプロビジョニング
本記事では、SmartHRをIDソースとし、下記の構成でプロビジョニングを行います。

Okta-SmartHR のプロビジョニング設定
Oktaには、OINというSaaSとの連携テンプレートが用意されているので、SmartHR連携用のOINを指定し、設定していきます。


- Configure API Integrationをクリック

- SmartHRのAuth TokenをOkta上のSmartHRアプリ設定のAPI Tokenへ貼り付け、Saveをクリック


- プロビジョニング設定用項目(属性)の設定

- SCIM syncの有効化

※下記設定の場合は、givenName(名)の後に@test.localを付けるフォーマットにしています。Oktaでは、このように自由にUsernameのフォーマットを定義することができます。

- Import nowをクリック
※手動でのインポート以外に、事前に定義したスケジュールで定期的にインポートすることも可能です。

- Okta上に作成したいユーザーを選択
※上記インポートと同様に、設定に応じて自動で作成することも可能です。

- 選択したユーザーがOkta上に作成され、Okta上のSmartHRアプリに追加されていることを確認

SmartHR→Okta→SaaSのプロビジョニング設定
本記事では、Google WorkspaceとOktaを連携している前提で、SmartHR→Okta→Google Workspaceのプロビジョニングを行います。


Okta-SmartHRのSSO連携


※下記では、アカウント毎に有効化していますが、CSVファイルを利用して一括で有効化することも可能です。

まとめ
本ブログでは、SmartHRをIDソースとしたSmartHR→Okta→SaaSのプロビジョニング連携と、Okta-SmartHRのSSO連携についてご紹介しました。
Oktaでは、今回ご紹介したSmartHR以外のIDソース(Active DirectoryやCSV Directory等)からも同様に、ユーザーを同期しSaaSへ連携することができます。
今回は、OINを利用したSmartHR連携をご紹介しましたが、次回はOkta Workflowsを利用した柔軟な連携をご紹介します。
ご興味のある方、その他Oktaに関するお問い合わせなどある方は、是非弊社までご連絡ください。
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