

わたしのタネは地道な努力
新卒入社 半導体エンジニア(半導体) フィネッセ カンパニー技術統括部第2技術部
お客様に寄り添い、技術で課題を解決するFAEとして成長を重ねる飯田。社会インフラを支えているという実感のもと、エンジニアとしても知識と経験を重ねることで「ソリューション」の提案を目指している。
Q1:現在の業務内容とやりがい
社会インフラを支えるFAEの使命
私は半導体製品のFAE(フィールド・アプリケーション・エンジニア)として、サーバーやストレージなどを開発している大手電機・電子機器メーカーのお客様に対してテクニカルサポートを行っています。一言にテクニカルサポートと言っても、カバーする範囲は非常に広く、半導体製品に関する技術的な問い合わせへの対応から、お客様に代わって当社が提供した商品の検証作業まで行います。当社が取り扱う半導体製品は、お客様にただ提供するだけではその製品がもつ機能を最大限に活用できないものばかりです。
そもそも、私がマクニカへ入社するきっかけとなったのは、大学3年次に参加した技術インターンシップでした。「商社のエンジニアはどんなことをするのだろう」と興味本位でインターンシップに参加しましたが、私が目にした先輩社員や業務は、当初漠然と持っていたイメージと大きく異なっていました。
商社のビジネスモデルというと、「モノを仕入れてそのまま販売する」、いわゆる「右から左へモノを流す」だけであるという先入観を持っていましたが、マクニカでは想像以上にお客様と仕入先の間で技術的な付加価値を提供しており、感銘を受けたことを今でも覚えています。

そのため、我々FAEにはお客様に寄り添い、質の高いテクニカルサポートを提供し、お客様の開発を支援することが求められています。お客様が大規模な開発をされる際は、問い合わせの件数が合計で200件を超えることもありますが、一つひとつ迅速かつ丁寧に対応していきます。「マクニカのテクニカルサポートなしには開発はできない」とお客様に言っていただけることが日々の業務の目標です。
日常生活で意識されることが少ないサーバーやストレージは、ITが発達した現代では必要不可欠な社会インフラのひとつになっています。私が開発に携わった製品が量産化され、お客様のウェブサイトで紹介されているのを見るのは本当に嬉しいですし、自分の努力が実ったと実感することができます。社会貢献性の高い開発に参画できていることが、私の大きなやりがいになっています。

1日のスケジュール
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8:30
出社
1日のスケジュールを確認
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9:30
仕入先との定例ミーティング
仕入先に問い合わせしている質問の進捗を確認
案件の開発状況などを共有 -
12:00
ランチ
社内販売しているお弁当でランチ
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13:00
問い合わせ対応
データシートなどを読んでお客様からの質問に回答
必要に応じて仕入先に問い合わせを行う
ドキュメントだけでわからない場合、実機を使用して検証や評価を行う -
17:15
業務終了
状況に応じて1時間程度残業する場合もある
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18:30
飲み会
毎週金曜日は先輩や同期、後輩たちとよく飲みに行く
Q2:成長したエピソード
トラブル対応で学んだFAEの存在意義
入社2年目の夏、FAEの存在意義の大きさを再認識する出来事が起きました。私が担当する製品を使用していたお客様のサーバー内でデータのやり取りをする際、ある特定のデータだけ送信することができないという問題が発生したのです。当時はまだそのお客様の担当になってから半年ほどしか経っていなかったのですが、「やれるだけのことをやってみなさい」という上司の言葉に背中を押され、自分にできることを全てやり切ろうと決意しました。
まず着手したのは、お客様へのヒアリング。どのような事象がどういった環境下で発生しているのかを詳細まで共有いただき、その内容をもとに仕入先メーカーと問題の原因について協議したり、先輩に相談したり、規格書を読み込んで調査したりと、自身が考えつくできる限りのことを徹底して行いました。地道な努力を積み重ねた結果、3週間後には根本の原因を突き止めることができ、問題を解決することができたのです。
この経験を通じて、お客様と仕入先メーカーとの間に立つFAEの存在意義を改めて理解しました。私たちFAEは、双方の要望や立場を正しく理解し、解決策を提案できる立場です。自社で開発した製品ではないからこそ、良い意味で客観的な判断をすることもできる。また、日本のお客様と海外の仕入先メーカーとの間には言語や商習慣の壁もありますので、二者の間に立ってコミュニケーションを円滑に進める必要もあります。
エンジニアとしての成長が実感できるのも醍醐味の一つです。テクニカルサポートを開始して間もないころはわからないことだらけでしたが、今では自分が担当する製品と関連する技術やそれらの規格についての知識を習得できています。仕入先やお客様と対等なレベルでテクニカルな会話をし、解決に導けるようにもなりました。入社当時の私からしたら考えられないようなことです。

MY VISION今後の目標・抱負
短期的な目標としては、お客様の装置で使用される様々な製品や規格について今以上に知識と経験を身に付け、今担当している製品のエキスパートになりたいと思います。その後は半導体製品単体ではなく、お客様の課題を解決するために必要となる、その他ハードウェアやソフトウェアも含んだ「ソリューション」を提案する仕事をしてみたいと思っています。