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わたしのタネは伝える力

坂手 裕紀

新卒入社 マーケティング(半導体) クラビス カンパニー
ストラテジックマーケティング室

入社後3年間は苦労したと話す坂手。上司に見出された「情報をわかりやすく伝える力」を強みに、現在マーケティングで活躍する坂手は「今が社会人人生の中で一番充実している」と言う。

Q1:現在の業務内容とやりがい

強みを見極め上司が用意した「新しい道」

現在はクラビス カンパニーのストラテジックマーケティング室に所属してマーケティング業務を行っています。入社直後はフィールドアプリケーションエンジニア(FAE)として、米国半導体メーカー製品の技術サポートをしていました。
グローバルな舞台で「人と技術を繋ぐ」というFAEのポジションに魅力を感じてマクニカへの入社を決めたのですが、想像以上に業務がハードで(笑)。若手の頃から大きな仕事を任せてもらえますが、求められる技術力も高く、未熟な自分が情けなくて会社のトイレに駆け込んで涙を流し、同期に慰められることも少なくありませんでした。

それでも3年間努力を積み重ね、ようやくエンジニアとして独り立ちできたかなと思う頃に、当時の上司から声がかかったのです。「坂手さん、マーケティングやってみない?」と。それまで私は業務の一環として、お客様からの質問に対する回答をまとめたり、マニュアルを作成したりしていたのですが、その上司は私のわかりやすく情報を伝える力が強みだと評価してくれていて、マーケティング職であればその強みが最大限活かされるのではと新しい道を用意してくれたのです。それまでの努力を上司が見てくれていたことがとても嬉しかったですね。

業務風景

こういった経緯から、私はクラビス カンパニーで取り扱っている製品のマーケティングを担当することとなりました。一般的なマーケティングでは製品が自然に売れていく仕組みを作るのですが、私たちはお客様に情報を発信して、製品の認知度を上げることや、製品の詳細を知っていただく場を作る仕事をしています。いわゆるお客様のニーズと、クラビス カンパニーの製品やソリューション、サービスとの「接点を生み出す」仕事です。
通常の営業活動や技術サポートでは提案する製品の強みや使用方法についてご説明しますが、マーケティングはその一歩手前の「お客様が抱える課題は何か」「これらの製品でどのように課題を解決できるのか」という視点に立って、いかにわかりやすく情報を発信するかが重要になります。上司が推薦してくれた通り、私の長所が活かされることが多く、自分に合っているポジションだと感じています。

業務風景

1日のスケジュール

  • 8:45

    朝礼、在宅/出社

    始業後のオンライン朝礼で当番制の小ネタ発表
    この日は展示会ノベルティを紹介し、嬉しかった品や次の制作案を話し合いました

  • 9:00

    動画制作企画ミーティング、
    仕入先ミーティング

    動画やウェビナー、仕入先共催イベントを企画
    営業・技術・マーケがOne Teamとなり、製品認知拡大と顧客関係強化に取り組みます

  • 12:00

    ランチ、休息

    昼食タイム
    景色を見たり、テレビにツッコミを入れたりして気分転換しています(笑)

  • 13:00

    外部ベンダーとのミーティング、実務

    大阪のマーケイベントを視察し、各種ツール企業と情報交換
    最新手法を企画に活かせないか検討しました

  • 18:00

    業務終了

  • 19:00

    夕食

    家族4人とゆっくり過ごす夕食の時間
    子どもの寝かしつけ前は遊びや絵本で盛り上がり、結局一番に寝落ちするのは私です(笑)

Q2:成長したエピソード

300名以上が参加した主催イベントで得た達成感

以前、米国の仕入先メーカーから「方法は問わないから我々の製品の認知度を上げてほしい」というリクエストをもらったことがありました。その仕入先メーカーの製品は、AIによる顔認証や属性分析を実現する製品で、競合製品と比べると圧倒的にパフォーマンスに優位性があり、当時海外での活用は広がってはいたものの、国内の活用事例が限られており、仕入先メーカーとしてもクラビス カンパニーとしても、効果的な拡販活動を行う必要がありました。

そこで私たちは、「工場ラインの検査工程や工場員の作業管理を効率化したい」というニーズが高まっている製造業のお客様に向けたAI活用セミナーを企画しました。開催にあたって意識したことは、とにかくお客様にとって魅力ある、実りあるイベントにすることです。
そのために、2カ月半という短い期間ではありましたが、お客様が参考にしたくなるような導入事例をご紹介できるよう、実際にAIを導入して効果を出し始めている企業の方や、製造業向けのAIソリューションを開発している企業の方にも講演いただけるよう調整しました。その結果、お客様にとって魅力ある情報が詰まったイベントにでき、300名以上の方にご参加いただけたのです。

通常の営業活動でアプローチしようと思うと多大なリソースと時間を要する数のお客様に情報を提供でき、大変満足しています。また、参加者のリード情報(自社の商品やサービスに関心があり、近い将来購入の可能性がある顧客情報)も獲得することができたという点でも、社内や仕入先に大きく貢献できたと考えております。このイベントを通して、たくさんのお客様や仕入先メーカー、社内のチームメンバーから感謝の言葉をいただき、大きな達成感を感じたことは今も忘れられません。
私たちマーケティングチームは、定常的で決められた業務が無いからこそ、自ら目標を定め、どのような方法であればそれを実現できるか考え、実践する必要があります。難しい仕事ですが、手探りだからこその面白みがありますね。

業務風景

MY VISION今後の目標・抱負

マーケティングは、世界の最先端技術を国内のお客様に紹介し、その反応を効果的に確認する役割を担っています。おかげさまで、徐々に営業に繋げられるようなマーケティングができるようになってきたと感じています。今後はお客様の生の声を聞き、社会課題にも目を向けながら、それらとマクニカのもつ解決策や技術をマッチングさせるような役割を担っていきたいです。

プライベートでも、夫と二人の子供とも楽しい日々を過ごせていて、「バリバリ働き、プライベートも充実させる」というイメージに近づいてきたという感覚です。現在、ポジションとしては室長(課長)を任せていただいています。実務を円滑に進めていくという点では自分の成長も感じていますが、今後はチームのメンバーが迷わず進めるような方向性を示せる北極星のような存在になりたいです。

Message

マーケティングに携わって10年。マクニカでは半導体事業におけるマーケティングをゼロから立ち上げる経験をさせてもらいました。仕入先様やお客様、他部門の仲間に支えられ、BtoB施策の土壌が整い、今は次のステージを描いているところです。
慣習にとらわれず、新しい挑戦をともに創っていける方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。

坂手 裕紀