



上司・部下
- 部下の状況を把握する広い視野
- 新たなことに臆せず挑戦するマインド
- 自らトラブルを解決する責任感
半導体の需給逼迫に伴う大きな困難が、三人の前に立ちはだかった。
部下は問題解決に向けて奔走し、最善の結果を残した後、自身の成長に気づく。
その背景にあるのは、上司の絶対的なフォローと「前向きに転ぶ」ためのチームづくりだ。




SESSION MEMBER
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わたしのタネは部下の状況を把握する広い視野
日原 崇暁
新卒入社
クラビス カンパニービジネスソリューション第1統括部営業第4部所属。
入社して以来、20年にわたり営業職に従事。米国大手半導体メーカーで営業チームの部長を務め、多くのお客様に半導体を提供するとともに、部下の教育にも注力している。 -
わたしのタネは新たなことに臆せず
挑戦するマインド林田 渉平
中途入社
クラビス カンパニービジネスソリューション第1統括部営業第4部所属。
日原と同じチームで、米国の大手半導体メーカーの製品を取り扱っている。主に東海エリアの産業機器のお客様を担当し、日々納期問題や製品価格高騰のトラブルに対応しながら、拡販活動にも注力している。 -
わたしのタネは自らトラブルを解決する責任感
尾高 育哉
新卒入社
クラビス カンパニービジネスソリューション第1統括部営業第4部所属。
別カンパニーで営業を経験した後、現部署に異動。日原の下で、半導体製品の提案活動や拡販戦略の立案、仕入先メーカーとの納期交渉等、幅広い業務に従事している。
Q1:数年間を振り返る
上司がいるから、臆せずチャレンジできる
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日原
私が二人の上司になってから数年経つけど、同じチームになってからは激動の毎日だったね。
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林田
まさしく「激動」という言葉が当てはまる日々でしたね(笑)。過去類を見ないほどの製品価格の高騰や納期トラブルの連続で、とてつもないほど苦労しました。
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尾高
正直心が折れそうになることもありました。半導体の需給逼迫によって発生した数々の納期トラブルで、「問題があまりにも大きいので、尾高さんの上司と話をさせてください!」とお客様からリクエストを受けることも少なくありませんでした。
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日原
この大変な時期でも粘り強くお客様と向き合ってくれていた二人には、本当に助けられたと思っているよ。お客様から呼び出されることもあったけれど、二人がこまめにお客様に状況を報告してくれていたから、「マクニカの責任でモノが届かない」ではなく、「マクニカさんのせいではないことは理解しているのですが、当社も半導体が届かないとビジネスに大きな影響があるから、なんとかならないでしょうか……?」という状況からお客様と会話することができたんだ。
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林田
ここ数年間の納期トラブルは、マクニカのミスオペレーションではなく、全世界的に発生したサプライチェーンの混乱によるものでしたので、とにかく仕入先メーカーから詳細な情報を入手して、お客様に現状をご理解いただくことに努めました。
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尾高
お客様が怒るような状況にまでなってしまうと、上司の日原さんが全面的にお客様の前に立って対応しなければいけなくなってしまいますからね。現場の営業担当である私がお客様と信頼関係を構築して、自分たちでトラブルを解決できるよう意識して活動していました。
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日原
私は必要となれば絶対にヘルプに入るから気を遣わなくて良いんだけどね(笑)。でも二人がそう考えてくれているのは本当にありがたいよ。
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林田
どれだけ失敗してもいざという時には「日原さんがフォローしてくれる」という安心感があったので、臆することなく頑張ることができましたよ。
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尾高
私個人としては、日原さんが現場でお客様と対峙する姿を見て営業スキルを勉強させてもらえたので、良い経験にもなりました!


Q2:印象的なエピソード
エキサイティングな状況を、とことん楽しむ
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尾高
日原さんと林田さんは、私が現部署に配属される前から同じチームで働いていらっしゃいましたが、何か印象的なエピソードがあればお聞きしたいです!
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日原
エキサイティングな状況は、数えきれないほどあるね(笑)。
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林田
ですね(笑)。一番思い出に残っているのは、私が入社して数か月経った頃に、前任の営業から産業用機器メーカーのお客様を引き継ぐことになった話かな。当時、そのお客様は新規の大型開発案件を予定していて、前任者も相当力を入れてアプローチしていたのだけど、途中から私がこの案件を追いかけるようになったんだ。
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尾高
転職して早々、大きな案件を抱えることになったのですね。
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林田
売上にすると数千万円規模の案件だったから当時の自分にとっては大きな重圧だったよ。「前任者の気持ちを無駄にはできない!」というプレッシャーも感じていたしね。全く違う業界から転職してきた当時の自分はまだまだ未熟で、製品の量産価格や取引条件を提示する佳境の段階まできた時に、お客様が求める価格を満たせないという理由で、あと一歩でビジネスをロストしてしまうという状況に追い込まれたんだよ。

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尾高
その状況から逆転することは簡単ではないですよね……
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林田
とても厳しい状況だったね。でも日原さんが他の仕事よりこの案件を優先して一緒にお客様先へ訪問してくれて、ニーズの細かいヒアリングや条件交渉に協力してくれたんだ。その過程で自分では思いつかなかった提案を日原さんと作ることができて、結果お客様にその提案が認められて製品を採用してもらえることになったんだよ。
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日原
もともと林田さんがお客様に提示していた提案だと、この案件を獲得するのは難しいと思ったからね。でも当時の林田さんはまだ経験が浅かったから、上司である私がフォローするのは当たり前だよ。
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林田
日原さんに「失敗しても全責任は私が持つから、このエキサイティングな状況を楽しんでいこう」と言われて、気持ちが楽になったのを今でも鮮明に覚えています。あの案件がきっかけで、新しいことに臆せずチャレンジしていくマインドが身に付きました。
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尾高
私もプレッシャーを感じてしまうことが多々ありますが、お二人を見習い、前向きに仕事に取り組んでいきたいと思います!


Q3:部下の成長・上司の心構え
転ぶなら、前向きに転べ
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日原
林田さんは、転職してきた直後は戸惑いながら仕事をしていたよね。様々な経験を経たことで、圧倒的に成長したと思うよ。
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林田
全く異なる業界からマクニカに入社しましたからね!右も左もわからず、必死でしたよ!最近は業務の理解も深まり、更に楽しく働けるようになってきましたね。
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日原
尾高さんは「お客様目線」で話せるようになったよね。「一人前の営業マンとして育ってきたな」と思うよ。
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尾高
ありがとうございます!現部署に異動してきた時は本当に余裕が無くて、お客様からいただいたリクエストに応えるだけで精一杯でした。でも、それ以上の価値提供や親身な対応が、お客様から信頼されるために必要だと気づき、いつしか自然とできるようになっていました。
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日原
ビジネスで結果を出すことも大切だけど、やはり部下の成長を見るのは本当に嬉しいことだね。
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尾高
そう言っていただけると嬉しいですね。この際だから伺いたいのですが、部下に成長してもらうために意識していることはありますか?
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日原
部下が「前向きに転ぶ」ことができる環境や雰囲気を作ることかな。自分が前面に立って手本を見せることもあるけど、基本的には自由に仕事に取り組んでもらう。とにかく成長してもらうことを第一優先として、他の人より部下が一歩前のめりになれるようなチームづくりを意識しているね。成功より失敗から学ぶことのほうが多い。できるだけ前に出て、手を挙げて、チャレンジして失敗して、怒られる。部下には若いうちにそういう経験をたくさんしてもらって、ビジネスマインドや工夫する力を身に付けてほしいと思っているよ。
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林田
「失敗は成功のもと」ですね。
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日原
そうそう。二人は本当に様々なチャレンジをして、失敗を経験しながらも最終的には結果を出してくれているから、私も負けていられないと身が引き締まるよ。これからも成長を意識しながら、たくさんの逆境を一緒に乗り越えていこう!
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林田
よろしくお願いします!
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尾高
よろしくお願いします!
