企業の廃棄物処理・食品残渣における課題
廃棄物の減量化・再資源化は、サスティナブルな未来に向けた重要なテーマです。
日本では循環型社会形成推進基本法において2000年に3Rの考え方が導入されてから、ゴミの分別やリサイクル、リユースが浸透し、各自治体・企業などで環境に考慮した取り組みが行われています。
廃棄物の中でも、食品の製造・調理過程で生じる加工残渣や調理くずなどの食品廃棄物は、含水量が多いため焼却すると燃焼効率を下げるだけでなく、大量のCO2や粒子状物質などの有害物質の発生が懸念されます。
こういった問題に対して、食品廃棄物を脱水することで大幅に減量化する
「スクリュープレス脱水機」についてご紹介します。
食品廃棄物の減量化に効果絶大
スクリュープレス脱水機「DMseries」は廃棄物の減量減容・再利用に最適なソリューションです。
もやし、キャベツをはじめ各種の野菜、果実、茶殻などの食品廃棄物を圧倒的な脱水効率で搾り、大幅に減量することが可能です。含水率の高いもやしでは、脱水前から70%以上の減量・削減を実現しました。
DMseriesで食品廃棄物を脱水し大幅に減量・減容することで、廃棄物の処理コストや焼却処分の際に発生するCO2排出量を削減できます。
また、従来費用をかけて処理されてきた食品廃棄物ですが、脱水して水分を減らすことで再利用の目的に合わせて加工がしやすくなるため、搾りカスを畑の堆肥、牛や豚の飼料としてリサイクルが可能となります。
持続可能性への取り組みや環境負荷の低減は企業ブランドや社会的信頼性の向上につながります。
脱水実績
有機物系|もやし、キャベツ、レタス、白菜、ニンジン、大根、ゴボウ、玉ねぎ、豆苗、トマト、大麦若葉、各種茶殻、オリーブ、ミカン、パイナップル、リンゴ、ココナッツ、パルプ など
無機物系|廃プラ、塗料カス、不織布 など
スクリュープレス脱水機の導入効果
効果1|コストダウン
圧倒的な脱水効率により、食品残渣など廃棄物を減量化し、産廃処分費用の大幅な圧縮に貢献。また、産廃処理工程の省人化による人件費削減も可能にします。
効果2|リサイクル
搾りカスの飼料化やろ液の再資源化などにより、ゼロエミッションにつながるエコ・サイクルを構築できます。
効果3|CO2を削減
廃棄物の減量により、産廃業者による焼却処分量を削減。焼却処分で排出される膨大な量のCO2を大幅低減し、低炭素社会の実現に貢献できます。
効果4|CSRに貢献
食品社会におけるゼロエミッション化や、自社工場において完結する生産システムの実現など、企業のCSR活動やステータス向上に貢献します。
効果5|作業環境改善
振動・騒音・処理物の飛散のない装置により、臭いや汚れのないクリーンでストレスフリーな労働環境を実現。企業イメージの向上にも貢献します。
スクリュープレス脱水機「DMseries」の特徴
DMseriesへ投入された食品廃棄物はウェッジワイヤースクリーンによりろ過・脱水され、ろ液と搾りカスに分離されます。脱水された搾りカスは脱水機の先端部より排出されコンテナへ、ろ液は浄化槽へそれぞれ排出されます。
特徴1|洗浄・保守の楽なシンプル設計
構造がシンプルで脱水率が良く目詰まりしにくいため作業後の洗浄が短時間。消耗部品が少なく保守も楽々。イージーメンテナンスを実現します。
◆排出開口部の広いウェッジワイヤースクリーン
スクリーンには、0.3~1.0mmウェッジワイヤーを使用。メッシュ構造はパンチングメタルスクリーンに比べ排出開口率が高く、高い分離性能を発揮します。
◆圧縮率を高めるテーパー形状のスクリュー
スクリュー軸にはテーパー上のデザインを採用。排出口に向かって狭まっていく形状により、きわめて高い圧縮率を再現し、減量率の向上を可能にしています。
特徴2|誰でも即、簡単オペレーション
作業者は回転数の調整、圧力調整を行うだけ。操作系がシンプルだからだれでも簡単に高効率脱水を行えます。
特徴3|省人化と連続自動運転の実現
対象物を連続投入し続けるだけで連続運転可能な方式。最小人員で高い生産性を実現できます。
脱水試験データ例 / 食品残渣処理費用の削減例
これらの特徴により、高い分離性能、減容率で圧倒的な脱水効率を実現。廃棄物減量化、処理コストの削減に大きく貢献します。廃棄物の中でも含水率が非常に高いカット野菜、カット果物などの処理を得意としています。
導入例
含水率が高い野菜や果物を扱う、食品工場や搾汁工場などに多く導入いただいています。また、果汁などの抽出ラインの抽出機としても採用されています。
お問い合わせ
スクリュープレス脱水機DMseriesは、DM10(処理能力40~60㎏)~DM60(処理能力3000~5000㎏)の7種類をラインアップ。食品工場や搾汁工場、酒造メーカーなどお客様のニーズに合わせてご利用いただけます。
廃棄物処理コスト削減のご相談や、製品ラインアップ・仕様の詳細につきましては、以下よりお問い合わせください。