Zigbeeって何?

再度脚光を浴びつつある無線通信規格 Zigbee とは?

Zigbeeは再度脚光を浴びつつある無線通信規格です。
Wi-FiやBluetooth®と同様に2.4GHz ISMバンドを使用しており、製品の海外展開を視野にいれた場合に最適な通信方式の一つです。

スマートホーム(照明制御やスマートロックなど)やスマートメータなどの用途を中心に、欧米で広く普及しています。



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アプリケーション例

 

今回は、Zigbeeの基本仕様の中で最も特長のある、メッシュネットワークを説明します。

メッシュネットワークのメリットは?

ネットワークトポロジの種類

機器同士の通信を考えた場合に、ネットワークのトポロジは色々と種類がありますが、代表的なものとして、P2P(Peer to Peer: 1対1通信)、スター(Star: 1対N, 1対多)、メッシュ(mesh: 多対多)などがありますが、Zigbeeはメッシュネットワークが構成できる通信規格の代名詞となっています。
もちろんP2Pやスター型も構成できます。

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いろいろなネットワークトポロジ

堅牢なネットワークを構成

スター型と異なり、メッシュネットワークでは送信側と受信側との間に幾つもの経路が存在しています。送信側から受信側にどのような経路でデータを送るのが最適か?を判断しながら通信を行うため、Zigbeeではルーティングテーブルを作成し、それを元に効率的な通信を実現しています。同じメッシュネットワークでもBluetooth Mesh(SIG Mesh)はルーティングテーブルを持っておらず、スループットなどでZigbeeやThreadと違いが出る要因にもなっています。

また、通信経路上の機器が故障し、想定した経路で通信が行えなくなってしまった場合には、経路の修復を自動的に行います。このあたりが、Zigbeeが堅牢なネットワークを構成できる、と言われる所以でもあります。

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使えなくなった経路も自動的に修復

拡張性に強いメッシュネットワーク

またメッシュネットワークは、一つのネットワークに多くの機器が参加することができるのも特長です。プロトコルや提供メーカーによって差はあるでしょうが、100~数100台の規模感です。Wi-Fiのようなスター型では、1つのアクセスポイントに接続可能な台数には限界がありますが、メッシュネットワークにはスケーラビリティの観点で優位性があります。

また送信側と受信側との間に距離があっても、中継デバイスを介して通信が行えますので、スター型と同じ面積を、より低い出力レベルでカバーすることも可能です。消費電力に優しい通信規格とも言えます。

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拡張性はメッシュに軍配

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