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※Bourns 社のプレスリリースをマクニカで和訳して記載しています。

L1・L2・L5 周波数帯での低損失動作を実現し、配線寄生成分を低減する一体型 LTCC 構造

カリフォルニア州リバーサイド:2026年7月23日、電力、保護およびセンシングソリューション用電子部品の大手メーカーである Bourns 社は、RF フロントエンドへの統合を目的として設計された LTCC ディプレクサー「Model FDP2009N122157H4」を発表しました。本製品は、GNSS の Lバンドアプリケーションにおいて求められる高い信号分離性能、低挿入損失、および小型実装に対応します。単一のセラミック構造内に分布定数型のインダクタンス素子とキャパシタンス素子を組み込むことで、配線に起因する寄生成分を低減し、2つの周波数帯域にわたり安定したRF性能を維持します。

GNSS 受信機アーキテクチャーでは、複数の Lバンド信号を分離・再結合しながら、低消費電力動作条件下でも信号の完全性を維持することが求められます。しかし、ディスクリート構成のフィルターを使用した場合、基板レイアウトの影響を受けやすく、寄生効果によって信号分離性能の低下や挿入損失の増加を招く可能性があります。こうした課題は、特に小型設計において顕著となります。さらに、PCB の高密度化が進むにつれて配線設計の複雑化や部品点数の増加が生じ、製造環境や使用環境による特性ばらつきの要因となります。

フィルタリング機能を単一部品に集約することで、これらの依存要因を低減し、動作温度範囲および周波数範囲全体にわたる再現性を向上させることが可能になります。LTCC 技術は、制御された電気特性を持つ安定した誘電体構造内にフィルターネットワークを形成することで、こうした設計上の制約に対応します。

主な特長

  • LTCC モノリシック構造:多層セラミック構造内にインダクターおよびコンデンサー素子を集積し、配線寄生成分を低減するとともに、安定した RF 特性を実現
  • デュアルバンド周波数対応:1164MHz ~ 1285MHz および 1539MHz ~ 1606MHzの周波数帯をサポートし、GNSS の L1、L2、L5 信号の分離に対応
  • 低挿入損失:25℃ において最大 1.0dB の低挿入損失を実現し、低消費電力 RF フロントエンドで信号強度と受信感度を維持
  • 小型フットプリント:2.0mm x 1.25mm x 0.9mm のコンパクトなパッケージにより、PCB 実装面積を削減し、高密度実装における配線設計を簡素化
  • 高アイソレーション・高減衰特性:最小 20dB のアイソレーションおよび減衰性能により、低帯域パスと高帯域パス間のクロスバンド干渉を抑制
  • 広い動作温度範囲:−40℃ ~ +105℃ の範囲で安定した電気特性を維持し、産業機器や車載用途に対応
  • RoHS準拠

電気特性

項目

仕様

周波数範囲

1164MHz ~ 1285MHz / 1539MHz ~ 1606MHz

挿入損失 (25℃)

最大1.0dB(標準値 / 低帯域:0.56dB、高帯域:0.87dB)

挿入損失 (−40℃ ~ +105℃)

最大1.2dB

減衰量

最小20dB

アイソレーション

最小20dB

リターンロス

最小10dB

インピーダンス

50Ωtd >

電力容量

最大 3W

動作温度範囲

−40℃ ~ +105℃

主な用途

  • GNSS の L1、L2、L5 帯域に対応する GNSS 受信機 RF フロントエンド
  • GPS ベースの測位・ナビゲーションシステム
  • 周波数分離を必要とするタイミング同期インフラ
  • 衛星測位を活用した農業機器および測量機器

供給状況

LTCC ディプレクサー FDP2009N122157H4 は、現在販売中です。

詳細は、Bourns 社のWebサイトをご覧ください。

製品ページ

LTCC ディプレクサー FDP2009N122157H4 の詳細情報は、Bourns ページよりご覧ください。

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