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今知っておきたい!ISMS認証取得・運用の基本の「キ」 《後編》

ポイント

  • 1.セキュリティガバナンスの重要性
    ISMS認証の取得により、企業全体のセキュリティ意識を向上させ、信頼性や企業価値を高める重要性について紹介。
  • 2.顕在化されたリスクへの具体的対応方法
    ISMS認証取得後に可視化されたセキュリティリスクに対し、具体的な管理策やISO/IEC 27002の活用方法を解説。
  • 3.ITまるごと支援サービスの活用
    中小企業の情報システム担当者向けに、コスト削減と運用負担軽減が可能な包括的セキュリティサービスの有用性を提案。

目次

1.はじめに

前編では、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証取得がなぜ重要なのか、そしてその手順について解説しました。

今知っておきたい!ISMS認証取得・運用の基本の「キ」《前編》 はこちら

後編では、ISMS認証取得の具体的なメリットと課題、さらに認証取得後に浮上するセキュリティリスクへの対応策について詳しくお伝えします。企業にとってISMS認証を取得することは多大な労力とコストを伴いますが、その結果得られるリターンは計り知れません。この記事を通じて、ISMS認証取得を検討している皆様に確かな知見を提供し、実践的なアドバイスをお届けします。

2.セキュリティガバナンスを強化するメリットと課題

ISMS認証を取得することは、単に形式的な手続きを終えるに留まりません。それは企業にとって、セキュリティガバナンスの向上を意味します。企業は認証を取得することで、情報セキュリティの標準化された管理体系を導入し、その維持・運用を可能にします。ここでは、セキュリティガバナンスを強化するメリットと、それに伴い直面する課題について解説します。

セキュリティガバナンスを強化するメリット

  • 1.従業員の情報セキュリティ意識の向上
    ISMS認証を取得することで、従業員全体が情報セキュリティの重要性を理解し、その意識が高まります。これにより、情報漏洩やシステム障害などのセキュリティインシデントが減少する効果が期待できます。企業内の教育や訓練を通じて、従業員はセキュリティ事故の予防と早期対応のスキルを身に付けることができます。
  • 2.企業全体の信頼性向上と価値の向上
    認証の取得は対外的に企業の信頼性を示す証となります。取引先や顧客、さらに投資家に対しても、企業が情報セキュリティを重視し、確実に管理していることを示すことができます。また、ISMS認証を取得している企業は新たなビジネスチャンスの獲得にも有利に働くことが多くあります。
  • 3.新しいビジネス機会の拡大
    政府機関や大手企業との取引において、ISMS認証が要件となることが増えています。認証を取得することで、これまで以上に多くの取引先とのビジネス機会が広がるでしょう。新規市場参入やグローバル展開を目指す企業にとって、認証は大きな武器となり得ます。

セキュリティガバナンス強化における課題

  • 1.取得・運用コストの負担
    ISMS認証取得には、初期投資としての費用が発生します。また、運用を続けるための定期的な監査やシステム更新、人員教育などの維持費用も考慮する必要があります。多くの中小企業にとって、このコストが大きな障壁となりますが、長期的なメリットを考えると投資の価値は大いにあります。
  • 2.人的リソースの確保
    ISMSの導入と運用には専門的な知識とスキルを持った人材が必要です。しかし、多くの中小企業では情報システム部門が限られたリソースで運営されており、この点が大きな課題となります。外部の専門家を活用することで、効率的に運用を進めることが可能です。
  • 3.継続的な改善と管理の必要性
    ISMS認証は一度取得しただけでは完結しません。情報システムの環境や脅威は日々進化しているため、継続的な改善と管理が必要不可欠です。これにより、企業は常に最新のセキュリティリスクに対応し、管理策を強化していくことが求められます。

3.顕在化されたセキュリティリスクを低減する方法とは

ISMS認証を取得すると、企業の情報セキュリティリスクが顕在化します。次に、そのリスクを低減するための具体的な方法について説明します。

リスクの特定と対応策の策定

  • リスクアセスメントの実施
    リスクアセスメントを通じて、企業が抱える情報セキュリティリスクを詳細に分析します。これにより、リスクの大きさとその対策の優先順位を明確にすることができます。
  • 管理策の実装
    ISMS(ISO/IEC 27001附属書A)には、情報セキュリティリスクの低減のための管理策が93項目にわたり記載されています。これらを基に自社の状況に応じた管理策を選定し、具体的に対策を実施します。
  • ISO/IEC 27002の活用
    ISO/IEC 27002は、ISO 27001を補完するガイドラインであり、管理策の詳細な運用方法や実施の手引きを提供しています。これを活用することで、より実効性の高いセキュリティ対策を講じることができます。

実行と継続的な改善

  • 運用のサポート
    マクニカが提供するITまるごと支援サービスにより、中小企業のセキュリティ運用をサポートします。ITまるごと支援サービスは、中小企業の情報システム担当者向けにID管理、認証強化、セキュリティリスク低減を一元的に提供し、コスト削減と運用負担軽減を実現する包括的なセキュリティサービスです。ツールとサポートがセットになっているため、運用負担を軽減し、効率的にリスク低減を実現します。
    ITまるごと支援サービスとは?HPはこちら
  • 継続的な見直しと改善
    セキュリティリスクは常に変化しているため、定期的な見直しと改善が不可欠です。マクニカは、情報システム担当者の人手不足やスキル不足を解消し、セキュリティガバナンスの維持を支援します。

まとめ

ISMS認証を取得し、適切に運用することで得られるメリットは計り知れません。また、顕在化したセキュリティリスクに対策を講じることで、企業全体のセキュリティレベルを向上させることができます。マクニカはセキュリティリスクに対する具体的な解決策を提供し、企業が安心して業務を続けられる環境を構築します。ご興味がある方は、ぜひマクニカにご相談ください。

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