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専任エンジニアが解説!中堅・中小企業におけるID保護の重要性とは

ポイント
- 1.クラウド移行とAD管理の課題
- 多くの中堅・中小企業がクラウド移行を進めているが、セキュリティリスクが増加
- AD管理の技術者不足や運用リスクが業務中断の原因に
- 2.ゼロトラストセキュリティの必要性
- 全てのアクセスを検証するゼロトラストモデルが注目されている
- ID管理と保護がゼロトラストセキュリティの鍵
- 3.「まるごとIDセキュリティ」の有効性
- ID管理に特化した「まるごとIDセキュリティ」がクラウド型ソリューションを提供
- 専門エンジニアが運用を代行し、負担軽減とセキュリティ強化を実現
目次
- 1.現代のIT環境の変化と課題
- 2.専任エンジニアが解説!中堅・中小企業におけるID保護の重要性
- 3. まとめ
1. 現代のIT環境の変化と課題
現在、企業におけるデジタルトランスフォーメーションが主流となり、クラウド技術の導入が急速に進められ、セキュリティ対策の重要性がますます高まっています。しかし、従来のオンプレミスシステムに依存しているままでは、新たなセキュリティリスクに対応しきれないという課題が浮上しています。特に、中堅・中小企業は限られたリソースの中で、セキュリティ管理の負担が大きく感じられるのが現状です。
また、多くの企業ではシステムの認証基盤としてActive Directory(AD)を使用しています。ADは、ユーザーやコンピュータ管理を一元化し、認証を提供するための重要なツールですが、その管理が適切に行われなければ、セキュリティリスクを高めることになります。特に技術者不足や運用管理の不備から生じるリスクが大きな悩みとなっている企業は少なくありません。加えて、昨今注目されている「ゼロトラストセキュリティ(ゼロトラ)」の概念に対して、ADでは対応しきれない部分があるため、どのようにゼロトラスト化を図っていくか迷われている企業が多数存在します。ゼロトラストセキュリティとは、ネットワーク内外の全てのアクセスを検証し、信頼できないものとして扱うセキュリティモデルであり、それに適応するための適切な環境設計構築が重要です。
こうした背景から、中堅・中小企業のセキュリティ課題に対処するために、マクニカが提供する「まるごとIDセキュリティ」がどのように役立つのか、またその必要性について詳しく聞くために、マクニカのエンジニアにインタビューを行いました。
2. 専任エンジニアが解説!中堅・中小企業におけるID保護の重要性
インタビュアー:
まず、現代のIT環境の変化に伴う中堅・中小企業の課題についてお聞かせください。
エンジニア 川口:
現在、多くの中堅・中小企業がクラウドへの移行を進めています。この移行によってビジネスの柔軟性や効率性は向上していますが、同時に新たなセキュリティリスクも生まれています。特に、従来のAD(Active Directory)に依存した認証基盤の運用管理に多くの企業が課題を抱えています。技術者の不足や、AD停止時のリスク管理が不十分なため、業務が中断する恐れがあるのです。また、ADはオンプレミスシステム向けの認証基盤であり、クラウドシステムの認証を行うことができないため、クラウドシステムの認証の対応も不十分となります。
インタビュアー:
ADに関連する具体的なリスクや課題にはどのようなものがありますか?
エンジニア 川口:
ADが停止すると、関連する全てのシステムへのアクセスが不可能になり、業務全体が中断してしまう可能性があります。また、運用管理が行き届かない中堅・中小企業では、セキュリティ脅威に対応しきれず、インシデント発生時に迅速な対応ができないケースが多々見受けられます。このような状況では、企業活動を持続させるためのセキュリティ対策が急務となります。また前述の通りADはクラウドシステムの認証に対応していないため、クラウドシステムの認証強化が疎かになりがちです。結果として、クラウドシステムへの不正アクセスなどのリスクが高まります。
インタビュアー:
セキュリティ対策の一環として、多くの企業が「ゼロトラストセキュリティ(ゼロトラ)」に関心を寄せています。ゼロトラストの概念についてどのように考えていますか?
エンジニア 川口:
ゼロトラストセキュリティは、従来の境界型セキュリティモデルとは異なり、あらゆるアクセスを常に検証するという考え方に基づいています。これは、ネットワーク内部でも外部でも信頼をおかず、セキュリティを強化するための重要なモデルです。この考え方に移行することで、企業全体のセキュリティレベルを飛躍的に向上させることができます。ネットワークの境界を排除したゼロトラストの考え方においては、攻撃者視点ではIDを侵害することでシステムへの不正アクセスが可能となるケースが多いため、特に、IDの保護が重要となります。
インタビュアー:
ゼロトラストセキュリティの導入を考える企業が多い中で、具体的にどのようにサポートを提供しているのですか?
エンジニア 川口:
ゼロトラストセキュリティを導入するためには、どのようなセキュリティ設計をするのか、何のソリューションを使うのかの検討から、環境構築、運用までを実施する必要があります。マクニカはゼロトラストセキュリティの最適設計を提供し、環境構築から運用までトータルで引き受けます。これは、マクニカがこれまで多くのお客様へゼロトラストセキュリティの提案を行う中で得られた知見に基づくものです。本サービスにより、お客様はゼロトラストセキュリティの最適解へ最短でたどり着くことが可能となります。
インタビュアー:
そのようなサポートが重要である中、まるごとIDセキュリティの必要性はどのようにして感じられるのでしょうか?
エンジニア 川口:
まるごとIDセキュリティは、ゼロトラストセキュリティの中でもIDに特化したサービスです。前述の通りゼロトラスト環境においてはID管理の適切な設計が重要となります。また、ID管理ソリューションの構築と運用もお客様にとってハードルが高いと考え、構築運用まで本サービス内で実施します。本サービスによりクラウド型のID管理ソリューションを提供するため、お客様環境のADへの依存度を下げ、よりゼロトラストの概念に則った環境を実現します。
インタビュアー:
具体的にはどのようなサポートを提供しているのですか?
エンジニア 川口:
クラウドシステムのID管理・認証をスコープとし、お客様の環境に合わせてクラウド型のID管理基盤の設計構築運用を行います。設計においては、ゼロトラストにおけるID管理の最適解を提供します。構築においては、お客様の利用しているクラウドシステムとの連携も行います。運用においては、日々の従業員の入社異動退職に伴うIDの改廃作業から、エンドユーザ向けヘルプデスクも提供します。これにより、お客様に負荷をかけることなくゼロトラストにおける最適なID管理が実現できます。

インタビュアー:
お客様からの反応や成功事例についても聞かせてください。
エンジニア 川口:
ある中小企業では、ID管理業務が俗人的になっており、担当者の休暇時などにID管理業務が止まるという問題がありました。併せて、利用するクラウドシステムが増える中、クラウドシステムへのログインが単純なID/PWのみとなっているためセキュリティ不安がありました。まるごとIDセキュリティを導入したところ、ID管理業務の俗人化が解消し、クラウドシステムへのログインに多要素認証を利用するなどセキュリティの強化を図ることができました。お客様からは「最適なゼロトラスト化への第1歩を踏み出すことができました。」と評価をいただきました。
インタビュアー:
最後に、このサービスを検討している企業に向けてメッセージがあればお願いします。
エンジニア 川口:
IT環境の急速な変化に対応するためには、信頼できるパートナーが必要です。まるごとIDセキュリティは、中堅・中小企業の皆様が安心して業務を遂行できるよう、私たちのエキスパートが全力でサポートします。どんな些細なことでも構いませんので、ぜひ一度ご相談ください。お客様の課題を一緒に解決していきましょう。
3. まとめ
まるごとIDセキュリティは、中堅・中小企業が直面するクラウド型のID管理やゼロトラストセキュリティの導入に伴う課題を解決するための理想的なソリューションです。専門のエンジニアが運用を代行することで、企業が安心してクラウドへの移行や新たなセキュリティ対策に取り組める環境を提供します。
マクニカに相談したいと思った方は、当社のホームページからお問い合わせください。専任のエンジニアがお客様のご要望に応じた最適なソリューションをご提案し、安心して業務に集中できる環境作りをお手伝いします。
専任エンジニアプロフィール

株式会社マクニカ ネットワークス カンパニー
セキュリティ第3事業部第3技術部第2課
川口 晃司
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