FDK株式会社と株式会社マクニカは、携帯電話、PDAなどに搭載する超小型カメラ向けに、光学2倍ズーム機能とマクロ撮影(接写)機能を持つ世界最小(*)のレンズユニット「FMZ10」を開発しました。
超小型カメラは、携帯電話を中心として、モバイルパソコン、PDA用などに需要が急激に拡大しています。それにともなって、小型・軽量化への要求とともに、遠距離撮影のための光学ズーム機能や、名刺などの細かい文字の撮影が可能なマクロ撮影機能などの高機能化へのニーズが高まっています。
今回開発したレンズユニットは、このような小型化、高機能化へのニーズに応えるもので、新たに開発した超小型電磁アクチュエータを使い、3群3枚で構成される非球面レンズの後群レンズのみをユニット内部でスライドさせることにより、レンズ部がせり出すことなくズームやマクロ撮影を可能にしました。また、容積は1.1ccと、光学2倍ズームとマクロの機能を持つレンズユニットとしては世界最小(*)を実現しました。さらに樹脂レンズの採用と機構部の簡素化により落下などの衝撃に強い構造も実現しました。撮像素子としては、1/7インチCCDセンサおよび1/7インチCMOSセンサの両方に対応が可能です。
本製品は、2003年夏からサンプル展開を開始し、2005年度で40億円の売上を計画しています。なお、本製品は4月9日から11日まで東京ビックサイトで開催される「センサ総合展2003」のマクニカブースに出品いたします。
(*)2003年4月 FDK調べ

[仕様]
○製品名 超小型レンズユニット「FMZ10」
○レンズ 非球面樹脂レンズ3群3枚
○F値 2.8 ~ 4.0
○撮影距離 3cm ~ ∞
○駆動電力・電圧 0.45W・3V
○応答時間 0.3sec(最大移動時)
○サイズ 12.5mm(W)・12mm (R)/扇形、10mm (H)
○重量 1.5g
○容積 1.1cc
本件へのお問合せ:
FDK株式会社 広報・IR室 成重・平野
TEL 053-575-2614
株式会社マクニカ 経営企画室 宮原・浅野
TEL: 045-470-9851