1. はじめに

過去にSMDアンテナのクリアランス検証を掲載しておりますが、今回はTaoglasの製品の中でもお客様からニーズの高いフレキシブルPCBアンテナ(FXP74.07.0100A)についてアンテナ特性を確認してみたいと思います。過去に掲載した下記の記事と合わせてご覧いただき、アンテナの配置に対する考慮事項について設計のお役にたてばと思っています。

 

 過去記事:【フレキシブルPCBアンテナのメリットと使用上の注意】

  https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/articles/taoglas/134638/

2. 製品

今回使用する製品は下記になります。

・フレキシブルPCBアンテナ FXP74.07.0100A(以下:FXP74)

3. 製品評価

評価項目としてはFXP74のリターンロス(S11)、VSWR、smithチャートの測定、金属との距離による影響を確認していきます。

  

 ■使用した測定器

  ・ネットワークアナライザー:ZNB8(ローデ・シュワルツ)

  ・同軸ケーブル:585.03.15.0250A(Atem)

  ・各種変換コネクター(構成キットについてはローデのZV-Z51を使用)

  ・ABS樹脂(ABSN-050501)*板厚1mm 495mm*495mmを実際の測定ではカットして使用

① FXP74について

①-1:リターンロス(S11)

まずはFXP74のリターンロス(S11)について確認します。ネットワークアナライザについては2GHz-3GHzでCalを実行して以下の接続図で確認をおこないました。
(アンテナの取り付けについてはアンテナに取り付けてある"3M 467"を使用して接着しています)

       データシートのリターンロス(S11)

         実測値(ケーブル:250mm)

データシートの値と比較すると共振点が高い方にシフトしているのと、2800MHz付近にポールができておりますが、今回は金属によるアンテナ特性への影響確認を優先したのと、性能カーブとしては200mmに近い値が取得出来ているため可としました。
(この辺りは使用するケーブルや樹脂の厚さ、環境にも依存していそうです)

*測定時にはデータがなかったのですが、データシートのP12以降に様々な環境条件による特性変化が記載されているのでそちらもご参照下さい。

①-2:スミスチャート

スミスチャートも確認しましたが、やはり2520MHzが50Ωに整合されており、2400MHzについてはアンマッチであることが確認できます。

①-3:VSWR

こちらも同様ですが、VSWR=2以下の部分としては2400MHz-2500MHzをカバーできることは確認できます。

①-4:金属配置による影響

金属配置の影響を確認する前にエアキャップ(材質:ポリエチレン)を用いてアンテナの動きを見て見ます。
(分かりやすいようにエアキャップをアンテナの上に被せて見ました)

アンテナ性能にはほとんど影響がないことが分かります。次に銅板で評価してみます。(アンテナは銅板の下に配置されており手を用いて近接させていきました)

        リターンロス

         VSWR

上図のように今回の環境条件ではアンテナと金属間を45mm以上離しておかないとアンテナ性能に影響があることが分かります。このように金属を含んだ製品を置くことはアンテナ性能に影響を及ぼすため、実際の設計の際はアプリケーションノート含めて配置についても考慮しながらご設計をいただければと思います。

4. まとめ

今回は市場のニーズの高いフレキシブルPCBアンテナ(FXP74.07.0100A)を使用して金属によるアンテナへの影響の違いを掲載しました。アンテナについては最後に選定してしまい、スペースやサイズが後回しになることもあるかと思いますが、今回の記事を頭の片隅にでも置いて頂き、ご設計いただければと思います。

また、Taoglasとしては今回紹介した製品以外にも多くのラインナップがありますので何かお困りのことがありましたら、下記までご連絡ください。

お問い合わせ

本製品に関してご質問などありましたら、以下より問い合わせください。

Taoglas メーカー情報Topに戻る

Taoglasのメーカー情報Top ページに戻りたい方は以下をクリックください。