はじめに
こんにちは、うしぃです。
前回の記事『自作サーバーを作りましょう! ~前編~』では、自作サーバーの『箱』を作るところまで紹介しました。
今回は、自作サーバーを『箱』から『サーバー』に変えるお話をさせていただきます。
具体的に言うと、『Web サーバーの構築』についてです。
Web サーバーの構築
初めに、サーバーはソフトウェアを使うことで動いていることを述べておきます。
そのソフトウェアの中でも必要不可欠となっているものが「OS (Operation System)」です。
「OS」という言葉を聞いたことがあり、実際に使っている方がほとんどだと思います。
OS は、パソコン、スマートフォンなどのコンピューター機器には不可欠なソフトウェアで、有名な OS として、Windows、Android、iOS 等があります。
まずは、この「OS」をサーバーにインストールしましょう。
OS のインストール手順はいたって簡単ですので、敢えてこの記事では紹介しません。
※今回は CentOS7.2 という OS を使用しています。
OS のインストールが完了したら、いよいよ本番です!
Web サーバーを構築しましょう!
Web サーバーの動きとしては、図 1 のようになることを目指しました。
図 1 の説明:
(IP アドレス;Web サーバー = 192.168.0.10、PC = 192.168.0.20)
(1) PC から Web サーバーにアクセス (Web サーバーの IP アドレス [192.168.0.10] を指定)
(2) Web サーバーが PC に情報 (ホームページ) を提供
→ PC 上にホームページが表示される
Web サーバーの構築手順は以下の通りです。
CentOS7.2 は Linux ベースの OS なので、コマンドにより操作しています。
◆Web サーバーの構築手順
1. Web サーバー・アプリケーション“Apache”のインストール
・コマンド「yum install httpd」を実行
2. Apache の設定
・コマンド「vi /etc/httpd/conf/httpd.conf」を実行し、設定ファイルを開く。
・ファイルを開いたら、以下の項目を設定。
3. ファイル“index.html”の作成
・コマンド「vi /var/www/html/index.html」でファイルを作成
→内容を書き込む:
ex) 実際の表記は⇒こんな感じです!
・補足:
index.html は、ホームページの『TOP ページ』を示すファイルで、アクセス時に最初に表示されます。
指定したページ (ファイル) が見つからない時にも index.html が表示される仕組みとなっています。
(4.アクセス制限の設定)
もし、特定の IP アドレスからのみアクセスを許可したい場合には、次のような設定をします。
・コマンド「vi /etc/httpd/conf/httpd.conf」を実行し、設定ファイルを開く。
・ファイルを開いたら、以下の項目を設定。
5. Apacheを起動
・コマンド「systemctl start httpd.service」を実行。
※サーバー起動時に自動的に Apache も起動したい場合は、コマンド「systemctl enable httpd.service」の実行をお忘れなく!
以上で Web サーバーの構築は完了です!
しっかりと設定ができていれば、サーバーは図 1 のような動きをします!
もし、Web サーバーとして機能してないよ、、、という状態になった場合、
サーバーの「firewall」や「SELinux」といったセキュリティ機能の設定を見直してみてください。
私は、firewall に何度も悩まされてきました、、、
ここで、PC 上の Web ブラウザと Web サーバー間のやり取りを、より詳しく見てみます。(図 2)
PC 上の Web ブラウザから Web サーバーにアクセスした際には、図 2 の通り、メッセージのやり取りが行われています。
実は、Web サーバーだけでなく、PC からも情報が提供されているのです。
終わりに
今回は、Web サーバーの構築についての記事を書かせていただきました。
次回は、『サーバーがNICを認識するか?』について記事を書こうと思いますので、よろしくお願いします。
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