5分でわかるイベントレポート!小売業大激変時代の成長戦略 構造改革・競争力強化に向けたデジタル変革を加速せよ!

本記事では、2022422日に開催した株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア主催、エヌビディア合同会社、株式会社マクニカ共催のイベント「小売業大激変時代の成長戦略 構造改革・競争力強化に向けたデジタル変革を加速せよ!」の様子をご紹介します。

小売企業における最新のDX取り組みをご紹介!

セミナーでは小売業の「構造改革」と「競争力強化」をテーマに、ベイシアやカスミ、Retail AIなどの先進的な小売業のデジタル変革の取り組み事例をご紹介しました。また、AIIoTテクノロジーを活用した店舗業務の効率化・省人化や商品在庫の適正化、需要予測、店内販促・価格の最適化、顧客のパーソナライゼーション、レコメンデーションなどの最新動向をウォールマート、クローガー、カルフールなど先進企業の活用事例を交えて解説しました。

 

そのような当日の講演内容を一部、ご紹介します。講演資料につきましては、記事末尾の簡単なフォームにご登録いただくとダウンロード可能ですので、ぜひ最後までお読みください。

独自のスマートショッピングカート(SSC)によるリテールDX(Retail AI 永田氏)

Retail AIが実現したいエコシステムについて、永田氏にご講演いただきました。このエコシステムは2軸あり、1つ目の軸である「新時代の買い物体験」ではスマートショッピングカートやサイネージなどで得たお客様の体験から情報をAI化・分析すること、そしてその情報をもう一つの軸である「流通の仕組みを革新」で活用し、またそのデータ活用した結果を現場に戻しお客様へ還元するサイクルを繰り返すといった構図です。

独自のスマートショッピングカート(SSC)によるリテールDX

一つ目の軸で導入されたのは、スマートショッピングカートやサイネージの導入でした。

レジの待ち時間を半分に短縮するスマートショッピングカートの導入は、経費が一番かかるレジ業務のコスト削減だけでなく、お客様の買い物が楽になったことにより来店頻度が高まり、売り上げ増加にも貢献しました。またカートについているサイネージを活用することは、買い物全体の8割をも占める「非計画購買」のデータを見える化することが可能になると説明しました。

また永田氏は、リテールDXを促進させる3つのリソースがあると語りました。それは1.オペレーションドリブン:現場で新しい技術が浸透するように改善を重ねていくこと、2.レトロフィット:時代に合った形で新しいシステムをなじませていくこと、そして3.オープンイノベーション:流通全体のDX化を進めるため、ノウハウを共有し業界を改善していくことが大切だと熱いお話をしてくださいました。

リテールDXをスピードアップさせる3つのリソース

また、Retail AIでは宮若市をリテールタウンとし、技術の開発から実証実験、PoCの実施とPDCAを回せる環境を用意しリアルリテールDXの実現に向けて注力しています。リアルな現場で何度も検証しながらイノベーションを起こし、人々の生活を良くしていきたいと永田氏は語りました。

小売業界における AI ・ディープラーニングの活用 ~その最前線と海外の事例~(NVIDIA 中根氏)

NVIDIAはさまざまなソリューションを提供していますが、今回は中でも小売業に特化した「NVIDIAアクセラレーテッドAIプラットフォーム」について中根氏より紹介いただきました。

アクセラレーテッドAIプラットフォーム

このプラットフォームは3つのレイヤーに分かれており、下から3つ目の「アプリケーションフレームワーク」のレイヤーの中でも小売業に特化した、ビデオ分析を可能にする「METROPOLIS」やメタバースのサポートをする「OMNIVERSE」などをご紹介いただきました。

このプラットフォームを活用すれば、自社で開発する場合でもNVIDIAが持つエコシステムのパートナーを活用する場合でも、小売業に特化したアプリケーションフレームワークが活用でき、小売業のエンドのお客様に対し、俊敏性を持ってさまざまなソリューションの提供が可能だと中根氏は語りました。

また、AIの活用は大きく分けて4つの領域(インテリジェントストア、インテリジェントQSR、インテリジェントサプライチェーン、オムニチャネルマネジメント)で活用されています。それぞれの領域における海外企業(カルフール、ウォールマート、クローガーなど)でのAIのユースケースや、その効果についても詳細にお話しいただきました。

この困難な時代に小売業に力を

AI活用の”最初の一歩”に寄り添うコーディネーター(マクニカ 野本氏)

マクニカからは、小売業におけるAIのユースケースやAIの仕組みについて、また、実際にAIを導入するときに必要な知識や準備について詳しくご説明しました。

 

入店者数予測や混雑検知、侵入検知など小売業が抱えるさまざまな課題に対し、多くは「カメラから取得した画像」と「AI」を活用したユースケースです。このAI画像解析の仕組みとしては、大量の情報をインプットし、それをAIが解析、その情報をデータとしてアウトプットするという流れになっています。

AI画像解析の仕組み

AIでの画像解析の流れを進めるうえで「学習」と「推論」のフェーズがあり、これらには多くのハードウェアやソフトウェアが必要です。これらをすべて1から準備するとなると、どのようにベンダーや機材を選定し、使いこなすための知識を身に付けるのかを考えなければなりません。小売業の方が本業の業務や、付加価値を創造する業務に集中できるよう、通常だと多くの労力をかけて準備する環境を、マクニカがどのように最短経路でご用意できるかをお話ししました。

当日のアジェンダ

今回のセミナーでは豪華ラインナップの講演者が登壇し、650名を超える多くの方にご登録いただきました。下記は当日のアジェンダです。

プロフィール

講演タイトル

株式会社ベイシア

マーケティング統括本部 本部長 デジタル開発本部 本部長

亀山 博史 氏 顧客起点のデータドリブン経営 DXで描く新しい顧客体験の創造

株式会社カスミ

取締役 執行 役員営業戦略担当 (兼)SCM/ERP改革プロジェクトリーダー(兼)ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社 出向

満行 光史郎 氏

「顧客体験価値の最大化」を創造するスーパーマーケットの革新

リアル店舗とデジタルをシームレスに融合しサービス提供の高度化へ

株式会社Retail AI 代表取締役社長 永田 洋幸 氏

独自のスマートショッピングカート(SSC)によるリテールDX

「レジに人がいて会計するのが過去になる」

エヌビディア合同会社 

オートノマスマシン事業部 ビジネスデベロップメントマネージャー(小売、消費財、ファストフード)

中根 正雄 氏 小売業界における AI ・ディープラーニングの活用 ~その最前線と海外の事例~

株式会社マクニカ クラビス カンパニー

技術統括部 技術第3部 課長

野本 裕輔 氏 AI活用の”最初の一歩”に寄り添うコーディネーター

簡単なご登録で当日の資料をご覧いただけます

今回ご紹介したセミナーは、下記のフォームよりご登録いただくとRetail AI永田氏、NVIDIA中根氏、マクニカ野本氏の当日の講演資料をご覧いただけるURLを送付いたします。見逃してしまった方や参加者の方でもう一度ご覧になりたい方は、この機会にぜひご登録ください!