定期的にアップしてきました Open Networking (オープンネットワーキング) についての記事も今回で第5回目です。
本記事では、Edgecore 社が提供する Edgecore SONiC (ecSONiC) という商用版 SONiC についてご紹介します。

ecSONiC について

まず始めに、Open Source Software (OSS) 版 SONiC と ecSONiC の違いについて、ご説明します。ecSONiC は、Edgecore 社が OSS 版の SONiC をベースに新規機能の開発や品質向上を担う商用版の SONiC です。

OSS 版 SONiC 同様に、データセンター向けネットワークを主なターゲットにしており、市場からの要求に応じて不足している機能のエンハンス開発やバックポーティング対応、実運用を想定した検証と不具合改修を Edgecore 社でおこない、高い製品の品質を確保しています。また、Edgecore 社が独自で作成したマニュアルやナレッジベースを豊富に取り揃えており、使い勝手の良さが向上されています。

 図1:OSS 版 SONiC x ecSONiC 比較表

※ 『品質』は、あくまで弊社の見解です。

 

ecSONiC は ONIE に準拠しているので、OSS 版 SONiC と同じ手順でホワイトボックススイッチにインストールが可能です。

ecSONiC 対応機器

ecSONiC は Edgecore 社製のホワイトボックススイッチに対応しており、下記の図にある通り 1G~400G までの幅広い機器がサポートされています。

図2:ecSONiC 対応機器

現在のところ、対応機器の大半は Broadcom ASIC ベースのホワイトボックススイッチ製品ですが、2020年末にリリースされたバージョンでは、インテル® Tofino™ ベースの Wedge100BF-32 もサポートを開始しました。対応機器は新しいバージョンがリリースされるたび、最新機器を中心に拡大傾向にあります。

ecSONiC サポート機能

ecSONiC は OSS 版 SONiC の既存機能に加えて、下記の機能がサポートされています。

図3:ecSONiC サポート機能

データセンターの運用で必要となる基本的な機能は OSS 版 SONiC でも搭載されていますが、オンデマンドで上記のような機能を Edgecore 社が先行開発し、提供をおこなっています。各バージョンは OSS 版 SONiC と連動しており、OSS で新しいバージョンがリリースされた数ヶ月後に ecSONiC もそれに対応したバージョンをリリースしています。

Edgecore 社は SONiC コントリビューターとしても積極的に参加しており、開発メンバーは SONiC に関する知見が豊富で SONiC のコミュティメンバーとも太いパイプを持っています。ecSONiC を活用する事でベンダーである Edgecore 社から手厚いサポートを受けて、SONiC を導入・運用することが可能です。

以上が ecSONiC の概要および特徴です。次回の記事では、ecSONiC と他社製ネットワーク OS (NOS) の相互運用性についてご紹介します。

最後に

マクニカではオープンネットワーキングを実際に体験し、試験や検証を行える環境をリモートで提供するサービスのご用意があります。基本構成での検証では無償でご利用可能で、今回ご紹介をした ecSONiC も検証が可能です。より詳細は以下に記載がありますのでもしご興味がありましたらご覧ください。

お問い合わせ

本記事に関してご質問などありましたら、以下より問い合わせください。

他のOpen Networking記事

以下「Open Networking Blog 記事一覧」より、Open Networkingに関わる他の記事をご覧いただけます。

Open Networking Blogとは?

さまざまなOpen Networking(オープンネットワーキング)に関わるトピックを分かりやすく説明している技術情報ページです。