2012.12.18
株式会社マクニカ
 

マクニカ、Altera® PCI Express IPに対する
Verilogシミュレーション検証ツール「DrivExpress™ Version 1.0」を開発

高速且つシステムレベルのVerilogシミュレーション検証を容易に実現

半導体やネットワーク機器の輸入、販売、開発を手がける株式会社マクニカ(以下マクニカ、本社所在地:横浜市港北区新横浜1-6-3、代表取締役社長:中島 潔、資本金111億94百万円、証券コード:7631)は、この度、Altera PCI Express IPを用いたFPGAデザインに対するVerilogシミュレーション検証ツール「DrivExpress™ Version 1.0」を開発し、提供を開始いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
 
PCI Expressインタフェースは現在最も広まっているバスインタフェース規格の一つであり、PCI ExpressをサポートしたFPGAデザインは今後も益々増えていく傾向にあります。一方で、複雑な初期化シーケンスやパケットベースでの送受信等、そのプロトコルは非常に複雑で、シミュレーション用検証環境を作成するのは容易ではありません。また、実機上におけるデバッグでは、ほんの少しのミスがシステム全体の停止につながるため、FPGAデザインとそれを制御するソフトウェア(デバイスドライバ)のどちらに問題があるのかといった切り分け作業一つとっても大変な工数を要します。
 
既に市場にはVerification IPとして、PCI Expressを検証するための製品が存在していますが、これらはASIC向けにPCI Express IPコアを開発するユーザーを主なターゲットとしたものです。
そこでこの度、マクニカMacspire*チームは、開発済のPCI Express IPを使用することが多いFPGAユーザー向けにAltera PCI Express IPを搭載したFPGAデザインの検証に特化したツール「DrivExpress」を開発しました。
 
今回開発した「DrivExpress」を市販のVerilogシミュレータと組み合わせて使用することで、PCI Express Endpointデザインに対し、高速で使い易く、システムレベルの検証までをも可能とするシミュレーション環境を構築できます。これにより、ユーザーはPCI Express IP につながるユーザー独自の回路に対する検証効率を大幅に向上させることができます。
また、検証コアであるPCI Express Root Complexモデル及びHost MemoryモデルはC++言語で作成されているため、 Verilog言語で記述されたバスファンクションモデルを用いたテスト環境に比べ、シミュレーション時間を大幅に短縮することが可能です。ユーザーはC++言語を意識する必要は全くありません。トップのテストベンチ上で 「DrivExpress」が提供するVerilogモジュールを検証対象のFPGAデザインに接続するだけで、Verilogシミュレーションの環境が整います。検証パターンは直感的で分かりやすいスクリプトとして記述していきます。「DrivExpress」はスクリプトを解釈する Python®インタプリタを内蔵しているため、従来のVerilog言語によるテストパターン作成とは異なり、新しいテストの追加や作成済みスクリプトへの変更等に対して、コンパイルし直す必要はありません。また、提供しているコマンドは非常にシンプルなものであるため、Pythonを全く知らないユーザーでも容易にスクリプトを作成することが可能です。この他にも、Host Memoryモデルを実際のシステム環境に沿った形で使用することで、ソフトウェア開発と同じ感覚で検証パターンを作ることができます。このように、「DrivExpress」を使用することで、検証フェーズの早い段階におけるハードウェアとソフトウェアの協調作業を可能とし、効率の良いシステムレベル検証を行うことができるようになります。
 
なお、「DrivExpress」にはフリー版であるStarter Editionを含め3つのEditionが存在し、以下のサイトよりダウンロード可能です。
http://mssp.macnica.co.jp/technology/high-speed-interfaces/pci-express-verification-tool
 
同製品「DrivExpress」につきましては、マクニカMacspireチーム、並びにアルティマを通じて、Altera PCI Express IPユーザー向けに広く提案していきます。
 
*:Macspireとは
株式会社マクニカの統合デザインサービスの技術ブランドです。
詳しくは、Webサイト(URL:http://mssp.macnica.co.jp/)をご覧ください。
 
※本文中に記載の社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
 
【 主なPCI Express対応機能 】
・PCI Express Gen1, 2, 3* サポート (*2013 Q1 リリース予定)
・x1 - x8マルチレーン対応
・リンクトレーニングシーケンス
・PCI Expressコンフィグレーション空間アクセス
・PCI Expressメモリ空間アクセス(32/64bitアドレス対応)
・MSIイベント検出
 
【 主なスクリプトコマンド機能 】
・PCI Expressリンクイベント検出
・PCI Expressコンフィグレーション空間リード/ライト
・PCI Expressメモリ空間リード/ライト
・ホストメモリリード/ライト
・ホストメモリアクセス検出
・ホストメモリダンプ
 
【 サポートOS 】
・Microsoft Windows 7
・RedHat Enterprise Linux 5 or 6
・Cent OS 5 or 6
 
【 DrivExpress検証環境イメージ 】 【 スクリプト記述例 】

 
【 Verilogシミュレーション実行例 】

 
■本件に関するお問い合わせは下記にまでお願いいたします。
株式会社マクニカ  http://www.macnica.co.jp
経営戦略部 広報企画課 宮原 e-Mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル
TEL:045-470-9851 FAX:045-470-9853