JetsonにOSを無事インストールした後に画面表示されないときの確認ポイント
本記事は、Jetson製品にSDK ManagerまたはEtcherを使用してOSのインストールは完了したものの、Jetsonに接続したモニターに映像出力がされない方を対象としたトラブルシューティングです。
原因1:変換コネクターを使用している
Display Port to HDMIなどの変換コネクターを使った接続をしている場合、画面表示がされないことがあります。
JetsonではDisplay Port++がサポートされていないためです。変換コネクターを使用せずにモニターと接続するようにしてください。
原因2:パワーセーブモードになっている
操作しないまま一定時間が経過すると、パワーセーブモードに入ります。その状態では画面表示がされません。
この場合、キーボードで何か入力することで画面表示が再開されます。
原因3:ブートローダーとmicro SDカード内のイメージに不整合がある
NVIDIA Forum:Boot failed with ‘Find Partition via PT Failed”
https://forums.developer.nvidia.com/t/boot-failed-with-find-partition-via-pt-failed/172663/5
上記フォーラムの内容にあるように、Jetson Nanoモジュール上のQSPI NOR Flash上のブートローダーとmicro SDカード内のイメージに何かしらの不整合がある場合、起動せずに画面に映像が出力されない現象が発生する可能性があります。
上記のフォーラムをもとにSDK Managerを使用して、最新のJetPackをmicro SDカードへ書き直した後、起動して画面に映像が出力されるか、ご確認ください。
また、JetPack 4.5以降のJetPackを使用されている場合、Etcherでイメージを書き換えると同様の現象が発生する可能性があります。
復帰させるためには、SDK ManagerをインストールしたLinux PCが必要となりますのでご注意ください。
SDK Managerを動作させるために必要なPCの要件は以下にまとめられています。
https://docs.nvidia.com/sdk-manager/system-requirements/index.html
書き込みトラブル関連事項
NVIDIA Jetsonに書き込みができないトラブルについてのチェックすべきポイントは以下の記事でまとめています。