半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス/ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(以下マクニカ、本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、資本金111億94百万円)は、この度、Siemens AG(以下シーメンス社、本社:ドイツ バイエルン州ミュンヘン、CEO:ジョー・ケーザー)の、デジタルインダストリーズ ソフトウェア製品について、リセラー契約を締結したことを発表いたします。
これに基づき、マクニカはシーメンス社の戦略的パートナーとして、スマートファクトリー化を目指している企業を対象に、同製品の国内における販売と、同製品をベースとした製造業向けモジュール型サービス*1の提供を開始いたしました。

近年、製造業では、スマートファクトリー化に向けた、製造現場におけるIoTやAIなど先進のデジタル技術を活用する動きが広がっています。
しかしながら、工程における設備の稼動状態の見える化など個別課題への取り組みは進んでいるものの、製造工程全般や人員の稼動状況を含む工場全体の見える化まで実施している企業はごくわずかというのが現状です。
また、市場の環境変化に応じ、変種変量生産を効率的に実現するスマートファクトリー化には、部分最適の取り組みだけではなく、全体最適を考慮したデジタル活用が最も重要となります。

このような中、マクニカは、昨年9月にシーメンス社のクラウドサービスであるオープンIoTオペレーティングシステム「MindSphere™」のパートナープログラムに参加、リセラー契約を締結し、製造業向けサービスのデジタル基盤としてビジネスを展開しております。
そしてこの度、新たにリセラー契約を締結したデジタルインダストリーズ ソフトウェア製品と「MindSphere™」との連携ならびにマクニカの強みである製造現場でのデータ収集と分析、AIを組み合わせることにより、製造準備と製造現場のデジタルツインを実現します。

この度取り扱いを開始したデジタルインダストリーズ ソフトウェア製品の一つ「Plant Simulation™」は、製造準備と製造現場のデジタルツインを実現する生産シミューレーションソフトウェアで、コンピューター上に仮想の工場ラインを構築し、人と物の流れを現実に近い形で再現することで、ボトルネック分析や変種変量生産を効率的に行うためのシミュレーションを高速に行うことができます。
また、「MindSphere™」との連携も可能なため、シミュレーションと現実の生産とのギャップを分析することで、最適な生産計画を短期間で構築することも可能となります。

もう一つ取り扱いを開始した、製造オペレーション管理(MOM)ソフトウェアである「Opcenter™」は、製造オペレーションの完全なデジタル化戦略を実現する全体的なソリューションです。
Opcenter™」のポートフォリオは、生産に対するエンドツーエンドの可視化を実現して、意思決定者が製品設計と関連する製造プロセスの両方において改善すべき領域を容易に特定できるようにし、生産をよりスムーズで効率よく実施するために必要なオペレーション上の調整を行えるようにします。

また、マクニカは、既に提供を開始した製造業向け統合サービス“Digital Synergy Factory.macnica.ai”において、この度リセラー契約を締結したシーメンス社のデジタルインダストリーズ ソフトウェアをベースにした、製造業向けモジュール型サービス*1の提供も新たに開始します。

<Digital Synergy Factory.macnica.ai 全体像>

 

*1:同製品をベースとした製造業向けモジュール型サービスについて

■デジタルツイン工程最適化サービス
お客様は「Plant Simulation™」を使用する事により、生産を行う前にシミュレーションを実施して、工程の最適化を行う事が可能となります。マクニカではシミュレーションを行うためのモデル作成や導入時のトレーニングを中心にお客様自身がデジタルツインを実現して、継続的に運用する為の支援をサービスとして提供します。

■MES(製造実行システム)導入サービス
トレーサビリティと品質管理が求められる自動車、医療機器、半導体業界を中心とした製造業に世界最先端のシーメンス社MES(製造実行システム)の導入を行います。
海外を含めた複数拠点での導入もサポートします。

マクニカでは、デジタル変革を成すためのスマートファクトリー化を目指す企業に対して、製造現場を熟知したコンサルタントとエンジニア、データサイエンティストが連携して、全世界で圧倒的シェアを誇る、製造業向けテクノロジーを保有するシーメンス社の戦略的パートナーとして、スマートファクトリー化を強力に推進します。

 

※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

 

 

Siemens AG について

シーメンスAGは、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。
電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界中で事業を展開しています。
シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。
さらにシーメンスの上場子会社であるSiemens Healthineers AGは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーであり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。
2019年9月30日を期末とする2019年度における売上は868億ユーロ、営業利益は56億ユーロでした。
2018年9月末現在の全世界の社員数は385,000人です。

シーメンスに関する詳細は www.siemens.com にてご覧いただけます。

 

株式会社マクニカ について

マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。
近年は、従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。
今後は、「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス/ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。

当社は、横浜に本社を構え、世界24ヶ国84拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。
詳細はWebサイト(https://www.macnica.co.jp)をご覧ください。