はじめに

Bluetooth SIGは2016年12月にBluetooth Core Specification v5.0(Bluetooth 5)をリリースし、Bluetooth Low Energy(BLE)に新たな機能を追加しています。

BLEは名前の通り低消費電力を維持したまま、通信速度、通信距離を向上させることが可能になりました。
これまで使用することができなかった分野への展開も期待されています。

Bluetooth Low Energy ver.5.0 (BLE5)から新たに追加された機能について紹介していきます

LE 2M PHY & Coded PHY

LE 2M PHYはGFSKの変調方式は変えずに変調速度をこれまでのBLEと比較し2倍にすることでデータレートを2倍にしています。
Coded PHYはFEC(誤り訂正)機能が追加され、伝送速度を落とすことでデータの到着精度を向上させることができます。
こちらは一般的にはLong Rangeと言われる機能になります。

*従来のBLEとBLE5のPHYの比較

アドバタイジングのパケットサイズ拡張

符号化されていないPHYのリンク層のパケットフォーマットは従来のBLE4.xとほぼ同じで、プリアンブルのサイズだけが異なります。

LE 1M PHY(従来のBLE4.x)を使用する場合プリアンブルは1オクテットであり、LE 2M PHYを使用する場合プリアンブルは2オクテットになります。

従来のAdvertising PDUと同様にExtended Adverising PDU Headerは下記の添付画像の通りです。

特徴としてAdversing Channel PDUのPayloadが従来のBLE4.xでは最大31オクテットまでのサイズでしたが、BLE5では最大255オクテットに拡張されています。

 

 

 

*BLE5 Advertising Packet Format

Cassia Networksでの対応

Cassia NetworksではBLE5に対応したEnterprise Routerの提供を開始しています。
X2000はBLE5に対応したIndoor/Outdoor向けの製品になります。

従来の製品と同様にBLE端末との接続台数は最大40台を維持したまま、Coded PHYを使用したBLE5では見通しで1kmの通信が可能になります。
アドバタイズデータを受けるだけであれば数百のBLEデバイスからのデータを受信することができます。

X2000の詳細に関しては製品ページをご参照ください。

 

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